ドイツの移民・統合政策
連邦と自治体の取り組みから岡本奈穗子 著
定価:6,600円(税込)-
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発行:
2019年03月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
290頁 -
ISBN:
978-4-7923-3385-0
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内容紹介
目 次
序 章 遅れてきた移民国の統合政策
1 移民をめぐるドイツの歴史的・社会的・政治的背景1
2 外国人政策、移民政策、統合政策4
(1) 外国人政策 (4)
(2) 移民政策 (5)
(3) 統合政策 (6)
3 先行研究と本書の構成7
(1) 海外の研究動向 (7)
(2) 日本での研究動向 (9)
(3) 本書の構成 (12)
第1章 連邦レベルの移民政策と社会の多様化
1 移民増加の四つの要因15
(1) 経済的要因 (15)
(2) 人道的要因 (18)
(3) 民族的要因 (20)
(4) 地政学的要因 (22)
2 1998年までの「外国人」政策23
(1) 歴史的背景 (23)
(2) 政治的背景 (26)
3 ドイツにおける多文化社会論33
4 「外国人」政策から「移民」政策への転換37
(1) 政策転換の背景 (37)
(2) 1998年連邦議会選挙における選挙公約 (41)
(3) 赤緑連立政権の決断 (44)
(4) 統合政策 (54)
5 近年の移民の様相63
第2章 教育と統合
1 外国人政策期の教育政策69
2 PISAショック72
3 移民の学歴・就学状況77
4 連邦・州レベルの取り組み78
(1) 常設文部大臣会議・移民団体の共同宣言 (79)
(2) 終日制学校 (81)
(3) アイデンティティ育成支援:ドイツ語によるイスラム授業 (83)
5 統合政策としての教育の失敗85
第3章 政治参加と統合
1 移民と選挙権89
2 選挙権による移民の三分化91
3 有権者としての移民94
(1) 政治に対する関心 (94)
(2) 政治的理解対応力 (95)
(3) 支持政党 (97)
(4) 投票行動 (98)
4 議員としての移民100
(1) 都市と移民議員 (100)
(2) 移民議員のプロフィール (102)
(3) 所属政党 (104)
(4) 政治テーマ (106)
5 外国人協議会106
6 移民の政治参加がもたらすもの109
7 移民の政治参加における今後の課題111
第4章 差別と統合
1 差別の概況117
(1) EUマイノリティー・差別調査 (118)
(2) 欧州第2世代の統合調査 (118)
(3) 移民の背景を持つ者と持たない者の不利益扱い体験の東西比較調査 (119)
(4) イスラム・ムスリムに関する各種調査 (121)
2 個別分野における差別とその構造125
(1) 教 育 (125)
(2) 職業訓練・就労 (127)
3 被差別体験の影響・帰結129
(1) 移民の社会統合阻害 (129)
(2) 「平行社会」の形成 (130)
(3) 「移民国ドイツ」の「誤算」 (131)
4 差別解消のための取り組みと今後の課題132
第5章 自治体の統合政策
1 外国人政策期の統合政策139
(1) 都市の課題 (139)
(2) ドイツ都市会議による調査 (141)
(3) ドイツ都市会議専門会議 (145)
(4) 外国人問題の自治体化 (148)
2 移民政策期の統合政策150
(1) 自治体における統合政策の重要性 (150)
(2) 統合政策の目標と課題 (151)
第6章 フランクフルトの統合政策
1 1980年代までの「外国人」政策155
2 多文化局159
(1) 設立の背景 (159)
(2) フランクフルト的多文化主義 (164)
(3) 多文化局の活動と成果 (168)
3 外国人代表会議(KAV)176
(1) 設 立 (177)
(2) 外国人協議会の三つの側面 (177)
(3) KAVのプロフィール:選挙結果の分析から (180)
(4) KAVの活動 (185)
⑸ KAVの成果と今後の課題 (186)
4 多様化社会と「統合・多様性構想」189
(1) 多様化社会の様相 (190)
(2) 統合・多様性構想 (199)
5 フランクフルトにおける統合政策の特徴と課題201
第7章 難民支援と統合政策
1 ドイツに流入した難民210
2 難民の社会統合214
(1) 連邦政府の対応 (214)
(2) ボランティアによる難民支援活動 (216)
3 フランクフルトの難民と統合支援活動218
(1) 難民の様相 (218)
(2) 難民対応統括本部 (219)
(3) ボランティアによる難民支援活動 (221)
4 成果と今後の課題222
終 章 多様化するドイツ社会の課題と展望
1 ドイツにおける外国人・移民政策とその帰結228
(1) 遅れた統合政策 (228)
(2) 統合政策における不十分な双方向性 (231)
(3) 移民・統合政策における重層性がもたらす歪み (232)
2 統合政策進展における自治体の役割234
(1) 下請け機関 (234)
(2) 前線組織 (235)
(3) 自治組織 (236)
3 今後の課題と展望237
(1) 学校による社会的分離の解消 (237)
(2) イスラムとの共生 (239)
(3) 多文化社会から多様性社会へ (241)
(4) ドイツ社会の質的転換 (242)
参考文献247
初出論考268
ヒアリング調査269
あとがき271
索 引275
序 章 遅れてきた移民国の統合政策
1 移民をめぐるドイツの歴史的・社会的・政治的背景1
2 外国人政策、移民政策、統合政策4
(1) 外国人政策 (4)
(2) 移民政策 (5)
(3) 統合政策 (6)
3 先行研究と本書の構成7
(1) 海外の研究動向 (7)
(2) 日本での研究動向 (9)
(3) 本書の構成 (12)
第1章 連邦レベルの移民政策と社会の多様化
1 移民増加の四つの要因15
(1) 経済的要因 (15)
(2) 人道的要因 (18)
(3) 民族的要因 (20)
(4) 地政学的要因 (22)
2 1998年までの「外国人」政策23
(1) 歴史的背景 (23)
(2) 政治的背景 (26)
3 ドイツにおける多文化社会論33
4 「外国人」政策から「移民」政策への転換37
(1) 政策転換の背景 (37)
(2) 1998年連邦議会選挙における選挙公約 (41)
(3) 赤緑連立政権の決断 (44)
(4) 統合政策 (54)
5 近年の移民の様相63
第2章 教育と統合
1 外国人政策期の教育政策69
2 PISAショック72
3 移民の学歴・就学状況77
4 連邦・州レベルの取り組み78
(1) 常設文部大臣会議・移民団体の共同宣言 (79)
(2) 終日制学校 (81)
(3) アイデンティティ育成支援:ドイツ語によるイスラム授業 (83)
5 統合政策としての教育の失敗85
第3章 政治参加と統合
1 移民と選挙権89
2 選挙権による移民の三分化91
3 有権者としての移民94
(1) 政治に対する関心 (94)
(2) 政治的理解対応力 (95)
(3) 支持政党 (97)
(4) 投票行動 (98)
4 議員としての移民100
(1) 都市と移民議員 (100)
(2) 移民議員のプロフィール (102)
(3) 所属政党 (104)
(4) 政治テーマ (106)
5 外国人協議会106
6 移民の政治参加がもたらすもの109
7 移民の政治参加における今後の課題111
第4章 差別と統合
1 差別の概況117
(1) EUマイノリティー・差別調査 (118)
(2) 欧州第2世代の統合調査 (118)
(3) 移民の背景を持つ者と持たない者の不利益扱い体験の東西比較調査 (119)
(4) イスラム・ムスリムに関する各種調査 (121)
2 個別分野における差別とその構造125
(1) 教 育 (125)
(2) 職業訓練・就労 (127)
3 被差別体験の影響・帰結129
(1) 移民の社会統合阻害 (129)
(2) 「平行社会」の形成 (130)
(3) 「移民国ドイツ」の「誤算」 (131)
4 差別解消のための取り組みと今後の課題132
第5章 自治体の統合政策
1 外国人政策期の統合政策139
(1) 都市の課題 (139)
(2) ドイツ都市会議による調査 (141)
(3) ドイツ都市会議専門会議 (145)
(4) 外国人問題の自治体化 (148)
2 移民政策期の統合政策150
(1) 自治体における統合政策の重要性 (150)
(2) 統合政策の目標と課題 (151)
第6章 フランクフルトの統合政策
1 1980年代までの「外国人」政策155
2 多文化局159
(1) 設立の背景 (159)
(2) フランクフルト的多文化主義 (164)
(3) 多文化局の活動と成果 (168)
3 外国人代表会議(KAV)176
(1) 設 立 (177)
(2) 外国人協議会の三つの側面 (177)
(3) KAVのプロフィール:選挙結果の分析から (180)
(4) KAVの活動 (185)
⑸ KAVの成果と今後の課題 (186)
4 多様化社会と「統合・多様性構想」189
(1) 多様化社会の様相 (190)
(2) 統合・多様性構想 (199)
5 フランクフルトにおける統合政策の特徴と課題201
第7章 難民支援と統合政策
1 ドイツに流入した難民210
2 難民の社会統合214
(1) 連邦政府の対応 (214)
(2) ボランティアによる難民支援活動 (216)
3 フランクフルトの難民と統合支援活動218
(1) 難民の様相 (218)
(2) 難民対応統括本部 (219)
(3) ボランティアによる難民支援活動 (221)
4 成果と今後の課題222
終 章 多様化するドイツ社会の課題と展望
1 ドイツにおける外国人・移民政策とその帰結228
(1) 遅れた統合政策 (228)
(2) 統合政策における不十分な双方向性 (231)
(3) 移民・統合政策における重層性がもたらす歪み (232)
2 統合政策進展における自治体の役割234
(1) 下請け機関 (234)
(2) 前線組織 (235)
(3) 自治組織 (236)
3 今後の課題と展望237
(1) 学校による社会的分離の解消 (237)
(2) イスラムとの共生 (239)
(3) 多文化社会から多様性社会へ (241)
(4) ドイツ社会の質的転換 (242)
参考文献247
初出論考268
ヒアリング調査269
あとがき271
索 引275