刑事法の理論と実務①
佐伯仁志/高橋則夫/只木 誠/松宮孝明 編
定価:4,620円(税込)-
在庫:
在庫がありません -
発行:
2019年07月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
312頁 -
ISBN:
978-4-7923-5280-6
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内容紹介
[目 次]
創刊の辞
はしがき
[刑法の過去・現在・未来]
刑事司法における負の遺産 ―共謀共同正犯判例から共謀罪立法へ― 曽根威彦(3)
一 はじめに―理論と実務の架橋― 3
二 刑事法における理論と実務 5
三 大審院連合部判決と共謀共同正犯 12
四 最高裁大法廷判決と共謀共同正犯 21
五 共謀共同正犯判例とテロ等準備罪 30
[理論と実務の交錯―正当防衛論の現在―]
正当防衛判断枠組の再構築 ―4ステップ論と「やむを得ずにした行為」への焦点化― 清野憲一(41)
一 検討の出発点 41
二 正当防衛判断枠組の提言 45
三 上記判断枠組の実務的運用 78
四 本稿に関連する問題 82
別 紙 本稿の正当防衛判断枠組による裁判員説明案イメージ ―東京地判平成23年10月24日(LEX/DB25473594)を素材として― 85
刑事弁護から見た正当防衛論の課題 金岡繁裕(89)
一 問題意識と論点整理 89
二 事後的過剰と因果関係の処理 91
三 事後的過剰と最二小平成29年4月26日決定 95
四 武器対等原則という幻想 98
五 正当防衛該当性の判断基準と状況理解 102
六 纏めに代えて 103
正当防衛判断の実践 ―平成29年決定を踏まえて― 遠藤邦彦(105)
一 はじめに 105
二 正当防衛に関する制度的理解の重要性 106
三 昭和52年決定、平成20年決定と平成29年決定との関係 114
四 平成29年決定における考慮要素の検討 117
五 より質の高い判断のために 121
六 おわりに 126
対抗行為に先行する事情と正当防衛・過剰防衛の成否 坂下陽輔(127)
一 はじめに―問題の設定― 127
二 事前の侵害回避・公的救助要請可能性の考慮 129
三 対抗行為の内容等の考慮 142
四 平成20年決定との関係 149
五 おわりに 152
正当防衛論の課題 橋爪 隆(155)
一 本稿の課題 155
二 平成29年判例と侵害回避義務論 158
三 理論と実務の乖離 171
四 下級審裁判例の動向 174
五 おわりに 179
[論争刑法―詐欺罪の保護法益―]
足立友子『詐欺罪の保護法益論』(弘文堂、2018)を読んで 田山聡美(183)
一 はじめに 183
二 本書の構成と内容 184
三 検 討 201
四 おわりに 205
詐欺罪の保護法益論・再考 ―田山教授の批評に応えて― 足立友子(207)
一 はじめに 207
二 批評における指摘とその検討 208
三 おわりに 215
[理論刑法学の最先端]
刑罰論と自由刑の単一化 中村悠人(219)
一 はじめに 219
二 部会の議論 222
三 矯正処遇を刑罰内容に含める問題点 223
四 作業を刑罰内容に含める問題点 226
五 処遇の強制と懲罰の問題点 231
六 刑罰目的と行刑目的 234
七 結びにかえて 238
犯罪論における同時存在原則について 瀬川行太(239)
一 はじめに 239
二 責任能力と同時存在原則 244
三 故意と同時存在原則 247
四 自招防衛・自招危難及び違法性の意識の可能性と同時存在原則 254
五 承継的幇助犯と同時存在原則 257
六 おわりに 258
[海外の動向]
アメリカ合衆国における連邦刑法の「拡大」 亀井源太郎(263)
一 はじめに 263
二 連邦刑法適用の現状 264
三 連邦刑法の「拡大」 266
四 おわりに 276
ドイツにおける近年の刑法改正とその特徴について ―スポーツ賭博詐欺罪及びプロ・スポーツ試合の不正操作罪を中心に―
佐藤陽子(279)
一 はじめに 279
二 ドイツにおける近年の刑法改正とその特徴 280
三 スポーツ賭博詐欺罪及びプロ・スポーツ試合の不正操作罪 287
四 おわりに 299
創刊の辞
はしがき
[刑法の過去・現在・未来]
刑事司法における負の遺産 ―共謀共同正犯判例から共謀罪立法へ― 曽根威彦(3)
一 はじめに―理論と実務の架橋― 3
二 刑事法における理論と実務 5
三 大審院連合部判決と共謀共同正犯 12
四 最高裁大法廷判決と共謀共同正犯 21
五 共謀共同正犯判例とテロ等準備罪 30
[理論と実務の交錯―正当防衛論の現在―]
正当防衛判断枠組の再構築 ―4ステップ論と「やむを得ずにした行為」への焦点化― 清野憲一(41)
一 検討の出発点 41
二 正当防衛判断枠組の提言 45
三 上記判断枠組の実務的運用 78
四 本稿に関連する問題 82
別 紙 本稿の正当防衛判断枠組による裁判員説明案イメージ ―東京地判平成23年10月24日(LEX/DB25473594)を素材として― 85
刑事弁護から見た正当防衛論の課題 金岡繁裕(89)
一 問題意識と論点整理 89
二 事後的過剰と因果関係の処理 91
三 事後的過剰と最二小平成29年4月26日決定 95
四 武器対等原則という幻想 98
五 正当防衛該当性の判断基準と状況理解 102
六 纏めに代えて 103
正当防衛判断の実践 ―平成29年決定を踏まえて― 遠藤邦彦(105)
一 はじめに 105
二 正当防衛に関する制度的理解の重要性 106
三 昭和52年決定、平成20年決定と平成29年決定との関係 114
四 平成29年決定における考慮要素の検討 117
五 より質の高い判断のために 121
六 おわりに 126
対抗行為に先行する事情と正当防衛・過剰防衛の成否 坂下陽輔(127)
一 はじめに―問題の設定― 127
二 事前の侵害回避・公的救助要請可能性の考慮 129
三 対抗行為の内容等の考慮 142
四 平成20年決定との関係 149
五 おわりに 152
正当防衛論の課題 橋爪 隆(155)
一 本稿の課題 155
二 平成29年判例と侵害回避義務論 158
三 理論と実務の乖離 171
四 下級審裁判例の動向 174
五 おわりに 179
[論争刑法―詐欺罪の保護法益―]
足立友子『詐欺罪の保護法益論』(弘文堂、2018)を読んで 田山聡美(183)
一 はじめに 183
二 本書の構成と内容 184
三 検 討 201
四 おわりに 205
詐欺罪の保護法益論・再考 ―田山教授の批評に応えて― 足立友子(207)
一 はじめに 207
二 批評における指摘とその検討 208
三 おわりに 215
[理論刑法学の最先端]
刑罰論と自由刑の単一化 中村悠人(219)
一 はじめに 219
二 部会の議論 222
三 矯正処遇を刑罰内容に含める問題点 223
四 作業を刑罰内容に含める問題点 226
五 処遇の強制と懲罰の問題点 231
六 刑罰目的と行刑目的 234
七 結びにかえて 238
犯罪論における同時存在原則について 瀬川行太(239)
一 はじめに 239
二 責任能力と同時存在原則 244
三 故意と同時存在原則 247
四 自招防衛・自招危難及び違法性の意識の可能性と同時存在原則 254
五 承継的幇助犯と同時存在原則 257
六 おわりに 258
[海外の動向]
アメリカ合衆国における連邦刑法の「拡大」 亀井源太郎(263)
一 はじめに 263
二 連邦刑法適用の現状 264
三 連邦刑法の「拡大」 266
四 おわりに 276
ドイツにおける近年の刑法改正とその特徴について ―スポーツ賭博詐欺罪及びプロ・スポーツ試合の不正操作罪を中心に―
佐藤陽子(279)
一 はじめに 279
二 ドイツにおける近年の刑法改正とその特徴 280
三 スポーツ賭博詐欺罪及びプロ・スポーツ試合の不正操作罪 287
四 おわりに 299