手形小切手法講義 第3版

手形小切手法講義 第3版

田邊宏康 著
定価:2,750円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2019年12月20日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    278頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2746-0
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内容紹介

[目 次]

はしがき

§1● 手形小切手の基礎知識……… 1
 Ⅰ 有価証券としての手形小切手……… 1
  1 手形小切手の意義 1  
  2 有価証券の種類 3
  3 有価証券の意義 5
 Ⅱ 手形小切手の起源と発展……… 7
  1 手形の起源と発展 7  
  2 小切手の起源と発展 8
 Ⅲ 手形小切手の機能……… 9
  1 約束手形の機能 9  
  2 為替手形の機能 11
  3 小切手の機能 12
 Ⅳ 手形小切手と銀行取引………13
  1 総説 13  
  2 用紙 14  
  3 支払と取立 15
  4 不渡 16
 Ⅴ 手形小切手訴訟………18
 Ⅵ 手形小切手法………19
  1 総説 19  
  2 私法における地位 20

§2● 手形小切手行為の意義と手形理論………22
 Ⅰ 手形小切手行為の意義………22
  1 種類 22  
  2 定義 22
 Ⅱ 手形理論――手形小切手債務の発生根拠………23
  1 前説 23  
  2 学説と判例 24
  3 最近の学説と私見 26  4 手形小切手の設権証券性 28

§3● 手形小切手行為の性質………32
 Ⅰ 書面性………32
 Ⅱ 要式性………32
  1 前説 32  
  2 手形小切手の厳格な要式証券性 32
 Ⅲ 文言性………36
  1 総説 36  
  2 手形外観解釈の原則と手形客観解釈の原則 37
  3 手形小切手の変造 38
 Ⅳ 無因性………41
  1 総 説 41  
  2 手形小切手債務負担行為の無因性 43
  3 裏書(手形小切手権利移転行為)の無因性 46
 Ⅴ 独立 ………48
  1 総説 48  
  2 手形小切手行為独立の原則の理論的根拠 49
  3 悪意の所持人に対する適用 50

§4● 手形小切手行為の成立要件………51
 Ⅰ 形式的要件――署名………51
  1 総説 51  
  2 署名の名称 52
  3 署名の名称と印影との関係 55
 Ⅱ 実質的要件………56
  1 権利能力 56  
  2 意思能力 58  
  3 行為能力 58
  4 公序良俗・強行規定違反 59
  5 意思の欠缺・意思表示の瑕疵 60

§5● 他人のための手形小切手行為………64
 Ⅰ 総説………64
  1 自己のための手形小切手行為との区別 64
  2 代理方式と代行方式 65
 Ⅱ 形式的要件………66
  1 代理方式による場合 66  
  2 代行方式による場合 67
 Ⅲ 実質的要件………69
  1 前説 69  
  2 利益相反の禁止 70
  3 無権代理・超権代理 71  
  4 手形小切手の偽造 74
 Ⅳ 手形小切手行為と商号使用の許諾………75

§6● 手形小切手関係と原因関係………78
 Ⅰ 手形小切手の授受が原因関係に及ぼす影響………78
  1 前説 78  
  2 支払に代えて授受される場合 78
  3 支払のために授受される場合 79
  4 当事者の意思が不明な場合 81
 Ⅱ 手形小切手金の請求と原因債権の時効の完成猶予………83
  1 前説 83  
  2 判例 83  
  3 学説と私見 84

§7● 手形小切手の振出………86
 Ⅰ 意義と効力………86
  1 意義 86  
  2 効力 86
 Ⅱ 手形小切手の記載事項………88
  1 総説 88  
  2 必要的記載事項 89  
  3 有益的記載事項 99
  4 無益的記載事項 101  
  5 有害的記載事項 101

§8● 白地手形小切手……… 102
 Ⅰ 意義……… 102
  1 総説 102  
  2 有価証券性 103
  3 白地手形小切手でないものとの区別 104
 Ⅱ 権利の移転と行使……… 106
  1 権利移転 106  
  2 権利行使 106
 Ⅲ 白地補充権……… 108
  1 意義 108  
  2 不当行使 109  
  3 消滅時効 111

§9● 手形小切手の譲渡方法……… 116
 Ⅰ 無記名式小切手の譲渡方法……… 116
 Ⅱ 手形・指図式小切手の譲渡方法……… 117
  1 裏書による譲渡方法 117
  2 白地式裏書がなされた場合の譲渡方法 117
  3 裏書によらない譲渡 118
 Ⅲ 裏書禁止手形小切手の譲渡方法……… 119

§10● 手形小切手の裏書……… 121
 Ⅰ 総説……… 121
  1 意義と目的 121  
  2 方式 122  
  3 要件 123
 Ⅱ 譲渡裏書……… 124
  1 意義 124  
  2 通常の譲渡裏書の効力 125
  3 特殊の譲渡裏書 127
 Ⅲ 裏書の連続……… 133
  1 意義 133  
  2 効果 133  
  3 判断方法 134
  4 裏書の抹消 137  
  5 受取人の変造 138
  6 裏書不連続と権利行使 141
 Ⅳ 特殊の裏書……… 142
  1 前説 142  
  2 取立委任裏書 142  
  3 質入裏書 148

§11● 手形小切手の善意取得……… 149
 Ⅰ 総説……… 149
  1 意 義 149  
  2 動産の善意取得(即時取得)との比較 149
 Ⅱ 適用範囲……… 150
  1 前説 151  
  2 学説 151  
  3 個別的検討 152
 Ⅲ 要件……… 154
  1 有効な取引による取得 154
  2 手形小切手に特有な譲渡方法による取得 154
  3 期限前の取得 154  
  4 取得者の善意・無重過失 155
  5 問題点 157
 Ⅳ 効果……… 158

§12● 手形小切手抗弁……… 159
 Ⅰ 意義と分類……… 159
  1 意義 159  
  2 分類 159
 Ⅱ 人的抗弁の切断……… 162
  1 総説 162  
  2 人的抗弁の個別性 163  
  3 要件 165
  4 融通手形の抗弁 169

§13● 為替手形の引受……… 173
 Ⅰ 意義と性質……… 173
 Ⅱ 引受呈示……… 173
  1 意義と要件 173  
  2 引受呈示の自由と例外 174
  3 猶予(考慮)期間 174
 Ⅲ 方式……… 175
 Ⅳ 効力……… 176
 Ⅴ 抹消……… 177

§14● 手形小切手に関する保証……… 178
 Ⅰ 手形小切手保証……… 178
  1 意義 178  
  2 要件 179  
  3 方式 179
  4 効力 180  
  5 保証人の求償 182
 Ⅱ 隠れた手形小切手保証……… 182
  1 意義 182  
  2 保証人間における責任の範囲 183
 Ⅲ 小切手の支払保証……… 184

§15● 手形小切手の支払……… 186
 Ⅰ 支払呈示……… 186
  1 意義 186  
  2 呈示期間 186  
  3 呈示の場所 187
  4 呈示の方法と呈示欠缺の効果 189
 Ⅱ 支払委託……… 189
  1 支払権限 189  
  2 支払委託の取消の自由と制限 190
  3 自己宛小切手の支払停止依頼 190
 Ⅲ 手形小切手の受戻し……… 190
 Ⅳ 善意支払……… 192
  1 総説 192  
  2 適用範囲 193
  3 悪意または重過失の意味 193  
  4 裏書が不連続の場合 194
 Ⅴ 偽造手形小切手の支払……… 194
 Ⅵ 手形の満期前の支払……… 196
 Ⅶ 手形の支払猶予……… 197
  1 前説 197  
  2 支払猶予の特約 197
  3 満期の記載の変更 198  
  4 手形の書替 198

§16● 線引小切手……… 202
 Ⅰ 意義と種類……… 202
 Ⅱ 線引の効力……… 203
  1 一般線引の場合 204  
  2 特定線引の場合 204
  3 取引先の意味 204  
  4 線引の変更等の制限 205
  5 制限違反の効果 205  
  6 効力を排除する特約 206

§17● 手形小切手の遡求……… 208
 Ⅰ 遡求の意義と当事者……… 208
  1 意義 208  
  2 当事者 208
 Ⅱ 要件……… 209
  1 実質的要件 209  
  2 形式的要件 211
 Ⅲ 遡求の通知,遡求金額および遡求の方法……… 213
  1 遡求の通知 213  
  2 遡求金額 213  
  3 遡求の方法 214

§18● 手形の参加,手形小切手の複製……… 215
 Ⅰ 手形の参加……… 215
 Ⅱ 手形小切手の複製……… 215

§19● 手形小切手上の権利の消滅と利得償還請求権… … 217
 Ⅰ 権利の消滅事由……… 217
 Ⅱ 権利の消滅時効……… 217
  1 時効期間 217  
  2 時効の完成猶予と更新 218
  3 主たる債務者に対する権利の時効 220
 Ⅲ 利得償還請求権……… 220
  1 意義 221  
  2 当事者 222  
  3 発生要件 223
  4 行使 225  
  5 譲渡 226  
  6 消滅時効 227

§20● 有価証券上の権利の行使……… 229
 Ⅰ 有価証券の消極的作用と積極的作用……… 229
 Ⅱ 有価証券無効宣言公示催告……… 230
  1 公示催告手続と除権決定の意義 230
  2 公示催告手続が認められる証券 230  
  3 申立権者 231
  4 手続 232 
  5 除権決定の効力 233

§21●  手形小切手に代わる支払手段――電子記録債権――……… 237
 Ⅰ 意義と機能……… 237
  1 意義 237  
  2 機能 237
 Ⅱ 発生,譲渡等に関する通則……… 239
  1 電子記録 239  
  2 意思表示に関する特則等 241
 Ⅲ 発生……… 243
  1 電子記録債権の発生 243  
  2 発生記録 244
 Ⅳ 譲渡……… 245
  1 電子記録債権の譲渡 245  
  2 善意取得 245
  3 人的抗弁の切断 246
 Ⅴ 消滅……… 247
  1 支払免責 247  
  2 混同 247  
  3 消滅時効 248
  4 支払等記録 248
 Ⅵ 電子記録保証等……… 249
  1 電子記録保証 249  
  2 質権 250  
  3 分割 250
 Ⅶ 電子債権記録機関……… 250
  1 意義 250  
  2 口座間送金決済 251
  3 記録事項の開示 251

事項索引……… 253
判例索引……… 259