刑事法の理論と実務②

刑事法の理論と実務②

佐伯仁志・高橋則夫・只木 誠・松宮孝明 編集委員
定価:4,620円(税込)
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  • 発行:
    2020年06月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    282頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5306-3
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内容紹介

目  次
はしがき

[刑法の過去・現在・未来]
刑法改正問題の過去・現在・未来
浅田和茂(3)
一 はじめに 3
二 現行刑法の成立 4
三 戦前の刑法改正作業 6
四 戦後の刑法改正作業 11
五 刑法改正問題の現在 18
六 刑法改正問題の未来 21
七 おわりに 26
[理論と実務の交錯―共同正犯論の現在―]
承継的共同正犯―2つの最高裁判例を踏まえて―
稗田雅洋(29)
一 はじめに 29
二 承継的共同正犯に関する学説と判例の状況 30
三 平成24年決定について 37
四 特殊詐欺の受け子に関する承継的共同正犯の問題点 44
五 平成29年決定について 47
過失共同正犯論の到達点
安原 浩(55)
一 過失共同正犯論の系譜 55
二 最決平28・7・12と残された課題 57
三 これまでの裁判例の推移 58
四 過失共同正犯の成立要件についての学説の概観 62
五 前記事例による成立要件の実務的検討 63
六 共同実行の意味 65
危険運転致傷罪における実行共同正犯と共謀共同正犯
―平成30年最高裁決定を巡って―
菊池則明(67)
一 はじめに 67
二 本件事案で成立する共同正犯の種類 68
三 共謀共同正犯と実行共同正犯の区別 73
四 その他の事例での共同正犯の成否 76
共同正犯の構造の再検討―2つの最高裁決定を契機として―
豊田兼彦(79)
一 はじめに 79
二 因果的共犯論に基づく共同正犯の理解と実務への影響 80
三 2つの最高裁決定と検討課題 83
四 検討課題への取組み 88
五 おわりに 96
近年の共同正犯論とその問題点
照沼亮介(99)
一 本稿の課題 99
二 近年の最高裁判例とこれらをめぐる議論 99
三 問題点とその背景にあるもの──「共同性」とは何か 112
四 結 語 118
[論争刑法―刑法の基礎理論―]
『刑法基礎理論の可能性』の先に在るもの
飯島 暢(123)
一 はじめに 123
二 本書の内容 125
三 評者の視点―批判的検討― 137
四 結びにかえて 146
刑法基礎理論の可能性を夢想する
―飯島教授のご批評に接して―
髙橋直哉(147)
一 はじめに 147
二 評者からいただいたご指摘について 148
三 おわりに 159
[理論刑法学の最先端]
間接正犯論市川 啓(163)
一 はじめに 163
二 間接正犯論の「源流」 167
三 間接正犯概念を支える正犯原理 172
四 故意ある道具 185
五 おわりに 194
詐欺罪における欺罔行為の判断基準について
―被害者の共同答責からの考察―
冨川雅満(197)
一 はじめに 197
二 わが国における議論状況 199
三 欺罔行為の判断構造 211
四 被害者に要求される確認措置の判断基準 216
五 おわりに 224
[海外の動向]
スウェーデン性犯罪規定の改正について
松澤 伸(229)
一 はじめに 229
二 スウェーデン刑法第6章について 230
三 スウェーデン刑法第6章「性犯罪について」(翻訳) 232
四 レイプ罪規定の改正について 239
五 重過失レイプ罪規定の新設について 242
六 犯罪化論からの理論的検討 246
七 おわりに 251
フランスにおける保安処分の現状について
―保安監置制度の動向を中心に―
井上宜裕(253)
一 はじめに 253
二 保安監置制度の概要 254
三 保安監置に関する問題状況 258
四 おわりに 264