オンライン学習時代の憲法入門

オンライン学習時代の憲法入門

蛯原健介 著
定価:2,860円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2021年02月20日
  • 判型:
    四六判上製
  • ページ数:
    264頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0678-6
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内容紹介


《目 次》

まえがき…ⅰ
参考文献…ⅲ
判例の略記…ⅴ

第一章 憲法を学ぶにあたって…1
【1】 憲法の意味 (1)
【2】 憲法の分類 (3)
【3】 憲法の目的 (4)
【4】 憲法の特質 (6)
コラム 違憲審査制 (10)

第二章 人権の歴史と内容…13
【1】 人権の歴史を学ぶ意味 (13)
【2】 イギリスにおける「前史」 (14)
【3】 封建的特権からイギリス人民の権利へ (15)
【4】 アメリカにおける権利章典と憲法の誕生 (17)
【5】 フランス革命期の人権宣言と憲法 (19)
【6】 社会権の登場 (20)
【7】 国際的な人権保障へ (22)
【8】 明治憲法における「臣民」の権利 (24)
【9】 人権の観念 (25)
【10】 人権の内容 (27)
コラム 平和的生存権 (29)

第三章 幸福追求権…31
【1】 基本的人権を包括する幸福追求権 (31)
【2】 幸福追求権の意義と内容 (33)
【3】 プライバシーの権利 (34)
【4】 プライバシーの権利と公権力 (36)
【5】 私人による個人情報の開示・公開 (39)
【6】 自己決定権 (40)
コラム 安楽死 (42)

第四章 平 等…45
【1】「形式的平等」と「実質的平等」 (45)
【2】 アファーマティブ・アクション (47)
【3】 日本国憲法の平等原則 (48)
【4】 平等原則は立法者を拘束するか? (49)
【5】 相対的平等 (50)
【6】 平等の具体的内容 (51)
【7】 刑法の尊属殺重罰規定 (55)
【8】 女性の再婚禁止期間 (57)
【9】 非嫡出子(婚外子)の法定相続分規定 (58)
【10】 生後認知子の国籍取得差別 (60)
コラム 同性婚をめぐる動き (61)

第五章 思想・良心の自由…63
【1】 思想・良心の自由を保障する意義 (63)
【2】 思想・良心の自由の保障の意味 (64)
【3】 謝罪広告の強制は許されるか (65)
【4】 外部的行動と内心の関係 (66)
【5】 公立学校における国旗・国歌問題 (68)
コラム たたかう民主制 (69)

第六章 信教の自由…71
【1】 信教の自由の歴史 (71)
【2】 保障の内容 (73)
【3】 信教の自由の限界 (74)
【4】 牧会活動事件 (75)
【5】 剣道実技拒否事件 (76)
【6】 政教分離の原則 (77)
【7】 政教分離の原則の内容 (78)
【8】 政教分離規定の性質 (81)
【9】 目的効果基準 (83)
【10】 津地鎮祭訴訟 (84)
【11】 愛媛玉串料訴訟 (86)
【12】 空知太神社訴訟 (87)
コラム フランスのイスラム・スカーフ事件 (88)

第七章 表現の自由…91
【1】 表現の自由の価値と効用 (91)
【2】 表現の自由が「優越的地位」にあることの意味 (93)
【3】 二重の基準の理論 (94)
【4】「一切の表現の自由」とは? (95)
【5】 事前抑制と検閲の禁止 (96)
【6】 税関検査は検閲にあたるか? (97)
【7】 裁判所による事前差止め (100)
【8】 表現内容規制と内容中立規制 (101)
【9】 違法行為を煽動する表現 (102)
【10】 名誉毀損的表現 (103)
【11】 わいせつ表現 (105)
【12】 ヘイトスピーチ (107)
【13】 営利的表現 (108)
【14】 選挙運動の規制 (110)
【15】 ビラ貼り・ビラ配り (111)
【16】 情報を受け取る自由・収集する自由 (112)
【17】 知る権利 (113)
【18】 報道の自由と取材の自由 (114)
【19】 取材源秘匿の自由 (116)
【20】 国家秘密と取材の自由 (117)
【21】 通信の秘密 (119)
コラム ジャニーズの「おっかけ本」 (120)

第八章 集会・結社の自由…123
【1】 集会・結社の自由の意義 (123)
【2】 集会の自由の内容と限界 (124)
【3】 公共施設の使用 (125)
【4】 公安条例による規制 (126)
【5】 道路交通法による規制 (128)
【6】 結社の自由の内容と限界 (129)
コラム フランスのアソシアシオン(非営利団体) (131)

第九章 学問の自由と教育を受ける権利…133
【1】 学問の自由の意義と内容 (133)
【2】 学問の自由の限界 (134)
【3】 大学の自治 (136)
【4】 教育を受ける権利 (137)
【5】 教育を受ける権利の内容 (138)
【6】 教育の機会均等と義務教育の無償 (139)
【7】 教育の自由と教育権 (140)
【8】 最高裁の立場 (141)
コラム 学校の校則をめぐる裁判 (143)

第一〇章 経済的自由権…145
【1】 社会的に拘束される経済的自由権 (145)
【2】 居住・移転の自由の意義 (146)
【3】 居住・移転の自由の内容 (147)
【4】 海外渡航の自由 (149)
【5】 国籍離脱の自由 (150)
【6】 職業選択の自由の意義 (151)
【7】 職業選択の自由に対する規制 (152)
【8】 規制手段と規制目的 (153)
【9】 小売市場の距離制限 (155)
【10】 薬局の距離制限 (156)
【11】 公衆浴場の距離制限 (157)
【12】 酒類販売の免許制 (158)
【13】 財産権保障の意味 (159)
【14】 財産権の制限 (160)
【15】 森林法事件 (161)
【16】 証券取引法事件 (164)
【17】 損失補償 (165)
【18】「正当な補償」とは? (167)
コラム 酒造りの自由 (168)

第十一章 人身の自由…171
【1】 奴隷的拘束からの自由 (171)
【2】 適正手続の保障 (173)
【3】 不法な逮捕・抑留・拘禁からの自由 (176)
【4】 住居等の不可侵 (177)
【5】 公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利 (179)
【6】 証人審問権・喚問権・弁護人依頼権 (180)
【7】 自白強要からの自由 (181)
【8】 遡及処罰と被告人に不利益な再審の禁止 (182)
【9】 拷問と残虐刑の禁止 (183)
コラム 日本人が海外で犯した犯罪 (184)

第十二章 社会権…187

【1】 社会権はどのような権利か? (187)
【2】 生存権の法的性格 (188)
【3】 生存権に関する判例 (189)
【4】 環境権 (191)
【5】 環境権をめぐる裁判 (193)
【6】 労働権(勤労権) (194)
【7】 労働基本権の内容 (195)
【8】 労働基本権の制限 (197)
【9】 公務員の労働基本権をめぐる判例 (198)
コラム サッカー選手の移籍の自由 (200)

第十三章 国務請求権と参政権…201
【1】 請願権 (201)
【2】 裁判を受ける権利 (202)
【3】 国家賠償請求権 (203)
【4】 刑事補償請求権 (205)
【5】 参政権の内容と意義 (206)
【6】 選挙権の性格 (207)
【7】 選挙の基本原則 (208)
【8】 在宅投票 (212)
【9】 在外日本人の選挙権 (213)
【10】 選挙人資格の制限 (215)
【11】 議員定数不均衡 (216)
【12】 被選挙権 (218)
コラム 男女平等参画に向けたフランスの取り組み (219)

第十四章 権利の主体…221
【1】 人権は誰でももてるはずだけど (221)
【2】 未成年者(子ども)の権利 (222)
【3】 天皇・皇族 (222)
【4】 外国人の人権 (223)
【5】 外国人の参政権 (224)
【6】 外国人の公務就任権 (225)
【7】 外国人の社会権 (226)
【8】 外国人の入国・再入国の自由 (227)
【9】 外国人の政治活動の自由 (227)
【10】 団体・法人の人権 (228)
【11】 企業による政治献金 (229)
【12】 強制加入団体とその構成員 (230)
コラム 少数民族の権利 (232)

第十五章 人権の適用範囲と限界…235
【1】 人権にはどのような限界があるか (235)
【2】 特別の法律関係 (236)
【3】 公務員の政治活動の自由 (237)
【4】 刑事施設に収容されている人の人権 (239)
【5】 新聞閲読の自由 (240)
【6】 私人(団体・企業)による人権侵害 (241)
【7】 その後の最高裁判例 (243)
コラム 大学の単位認定 (246)