違憲審査基準論の構造分析
伊藤 健 著
定価:8,800円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2021年03月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
440頁 -
ISBN:
978-4-7923-0681-6
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内容紹介
《目 次》
はしがきⅰ
序論 本書の問題関心と目的 1
第1編 目的審査に関する違憲審査基準
第1章 目的審査に対する消極的な傾向 13
第2章 日本の学説の整理 17
第1節 目的審査の対象―立法目的の認定の局面での問題 17
第2節 目的審査の基準の構成要素―立法目的の評価の局面での問題 20
第1款 立法目的の「正当性」・「重要性」 20
第2款 立法目的の「実現の必要性」 22
第3章 アメリカの判例法理における目的審査 28
第1節 目的審査の対象―立法目的の認定の局面での問題 31
第1款 中間審査基準における立法目的の認定 31
(1) 判例の検討 31
(2) 小括 36
第2款 厳格審査基準における立法目的の認定 37
(1) 判例の検討 37
(2) 小括 44
第2節 目的審査の基準の構成要素―立法目的の評価の局面での問題 46
第1款 「やむにやまれざる利益」の構成要素 46
(1) 立法目的の「正当性」・「重要性」 46
(2) 立法目的の「実現の必要性」 59
(3) 小括 69
第2款 「重要な利益」の構成要素 71
(1) 立法目的の「正当性」・「重要性」 71
(2) 立法目的の「実現の必要性」 76
(3) 小括 82
第4章 「やむにやまれざる利益」と「重要な利益」の実質的区別に向けて 84
第1節 目的審査の対象とそれに付随する論点 84
第2節 目的審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 88
第1款 構成要素の相互関係と程度差 88
第2款 「実現の必要性」の判断手法 92
第5章 違憲審査基準論における目的審査の意義 94
第1節 本書の提示した目的審査の手法の適切性 94
第2節 違憲審査基準論における目的審査の位置づけ―利益衡量との関係 98
第3節 日本の判例の再構成 101
第2編 手段審査に関する違憲審査基準
第6章 手段審査への従来の議論の集中傾向 109
第7章 日本及びアメリカの学説の整理―手段審査の基準の構成要素 114
第1節 違憲審査基準論における手段審査の基準の構成要素 114
第1款 日本の学説 115
(1) 構成要素を明示していない見解 115
(2) 構成要素を明示している見解―2要素説 117
(3) 構成要素を明示している見解―3要素説 119
第2款 アメリカの学説 122
(1) 原型―2要素説 122
(2) 事実判断重視型―4要素説 124
(3) 価値判断容認型―4要素説 126
第3款 違憲審査基準論における手段審査の基準の構成要素 128
第2節 比例原則論における部分原則 132
第3節 手段審査の基準の構成要素 134
第1款 違憲審査基準論と比例原則論における構成要素の対応関係 134
第2款 LRAの法理に関する従来の理解 136
第3款 アメリカの判例法理を考察するに際しての論点 142
第8章 アメリカの判例法理における手段審査 144
第1節 立法目的と立法手段の「狭義の関連性」―因果関係の程度 145
第1款 「必要不可欠な関連性」 146
第2款 「実質的な関連性」 153
第3款 小括 158
第2節 立法手段の「相当性」―「限界的利益衡量」の判断構造 160
第1款 「必要不可欠な関連性」 160
第2款 「実質的な関連性」 174
第3款 小括 181
第3節 立法手段の「過剰包摂性」・「過少包摂性」―その位置づけ 184
第1款 「必要不可欠な関連性」 184
第2款 「実質的な関連性」 192
第3款 小括 194
第9章 手段審査における利益衡量のモデル化を目指して 197
第1節 手段審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 197
第1款 構成要素の再構成 197
第2款 構成要素に付随する論点 200
第2節 手段審査における利益衡量の構造―限界分析モデル 205
第1款 「限界的利益衡量」の判断構造 205
第2款 限界分析モデルと手段審査の基準の構成要素との関係 210
第10章 違憲審査基準論における手段審査の意義 215
第1節 本書の提示した手段審査の手法の特徴 215
第1款 比例原則論における「必要性」原則―パレート原理モデル 215
第2款 限界分析モデルの特徴―パレート原理モデルとの対比 218
第2節 本書の提示した手段審査の手法の適切性―裁判所の役割論の見地から 224
第3節 日本の判例の再構成 228
第3編 違憲審査基準論における利益衡量
第11章 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量の区別 235
第1節 利益衡量が問題となる局面 235
第2節 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量の区別 239
第1款 本書における違憲審査基準の構成要素―総括 239
第2款 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量 243
第12章 裁判所による利益衡量の正統性 250
第1節 裁判所の法秩序形成権からの正統化 251
第2節 手続論的装置による裁判所の利益衡量の補完 256
第1款 「論証責任」概念―適正手続の要請 256
第2款 「論証責任」概念の欠陥に対する解決策―法廷助言者制度と法律問題指摘義務 260
終論 違憲審査基準論の来し方・行く末 267
補論 合理性の基準と合憲性推定 273
はじめに もう1つの実体的基準―合理性の基準 273
第1節 日本及びアメリカの学説の整理 276
第1款 合理性の基準とは 276
(1) 実体論的側面―「正当な利益」と「合理的な関連性」 276
(2) 手続論的側面―合憲性推定の原則 280
(3) 日本の学説における合理性の基準の理解 283
第2款 合理性の基準の歴史的経緯―「最低限」の要請から「かみつく力」の獲得へ 285
(1) 合理性の基準の確立 285
(2) かみつく力をもった合理性の基準の登場―Gerald Guntherの整理 293
(3) 「かみつく力」は中間審査基準か合理性の基準か 296
第3款 検討課題の整理 298
第2節 アメリカの判例法理における合理性の基準 298
第1款 最低限の合理性の基準 299
(1) 判例の検討 299
(2) 小括 314
第2款 かみつく力をもった合理性の基準 316
(1) 判例の検討 316
(2) 小括 337
第3節 日本国憲法下における合理性の基準 339
第1款 「最低限」と「かみつく力」の相違―利益衡量の有無 340
第2款 目的審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 345
(1) 「正当な利益」の構成要素 345
(2) 構成要素に付随する論点 346
第3款 手段審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 351
(1) 「合理的な関連性」の構成要素 351
(2) 構成要素に付随する論点 352
第4節 合理性の基準の適用方法 357
第1款 合理性の基準の手続論的側面―合憲性推定 357
(1) 合憲性推定とその形式 357
(2) 合憲性推定の下での論証活動 360
第2款 日本の判例の再構成 363
(1) 最低限の合理性の基準 364
(2) かみつく力をもった合理性の基準 366
おわりに 違憲審査基準論とは何であったか 382
参考文献一覧 387
判例索引 413
事項・人名索引 419
はしがきⅰ
序論 本書の問題関心と目的 1
第1編 目的審査に関する違憲審査基準
第1章 目的審査に対する消極的な傾向 13
第2章 日本の学説の整理 17
第1節 目的審査の対象―立法目的の認定の局面での問題 17
第2節 目的審査の基準の構成要素―立法目的の評価の局面での問題 20
第1款 立法目的の「正当性」・「重要性」 20
第2款 立法目的の「実現の必要性」 22
第3章 アメリカの判例法理における目的審査 28
第1節 目的審査の対象―立法目的の認定の局面での問題 31
第1款 中間審査基準における立法目的の認定 31
(1) 判例の検討 31
(2) 小括 36
第2款 厳格審査基準における立法目的の認定 37
(1) 判例の検討 37
(2) 小括 44
第2節 目的審査の基準の構成要素―立法目的の評価の局面での問題 46
第1款 「やむにやまれざる利益」の構成要素 46
(1) 立法目的の「正当性」・「重要性」 46
(2) 立法目的の「実現の必要性」 59
(3) 小括 69
第2款 「重要な利益」の構成要素 71
(1) 立法目的の「正当性」・「重要性」 71
(2) 立法目的の「実現の必要性」 76
(3) 小括 82
第4章 「やむにやまれざる利益」と「重要な利益」の実質的区別に向けて 84
第1節 目的審査の対象とそれに付随する論点 84
第2節 目的審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 88
第1款 構成要素の相互関係と程度差 88
第2款 「実現の必要性」の判断手法 92
第5章 違憲審査基準論における目的審査の意義 94
第1節 本書の提示した目的審査の手法の適切性 94
第2節 違憲審査基準論における目的審査の位置づけ―利益衡量との関係 98
第3節 日本の判例の再構成 101
第2編 手段審査に関する違憲審査基準
第6章 手段審査への従来の議論の集中傾向 109
第7章 日本及びアメリカの学説の整理―手段審査の基準の構成要素 114
第1節 違憲審査基準論における手段審査の基準の構成要素 114
第1款 日本の学説 115
(1) 構成要素を明示していない見解 115
(2) 構成要素を明示している見解―2要素説 117
(3) 構成要素を明示している見解―3要素説 119
第2款 アメリカの学説 122
(1) 原型―2要素説 122
(2) 事実判断重視型―4要素説 124
(3) 価値判断容認型―4要素説 126
第3款 違憲審査基準論における手段審査の基準の構成要素 128
第2節 比例原則論における部分原則 132
第3節 手段審査の基準の構成要素 134
第1款 違憲審査基準論と比例原則論における構成要素の対応関係 134
第2款 LRAの法理に関する従来の理解 136
第3款 アメリカの判例法理を考察するに際しての論点 142
第8章 アメリカの判例法理における手段審査 144
第1節 立法目的と立法手段の「狭義の関連性」―因果関係の程度 145
第1款 「必要不可欠な関連性」 146
第2款 「実質的な関連性」 153
第3款 小括 158
第2節 立法手段の「相当性」―「限界的利益衡量」の判断構造 160
第1款 「必要不可欠な関連性」 160
第2款 「実質的な関連性」 174
第3款 小括 181
第3節 立法手段の「過剰包摂性」・「過少包摂性」―その位置づけ 184
第1款 「必要不可欠な関連性」 184
第2款 「実質的な関連性」 192
第3款 小括 194
第9章 手段審査における利益衡量のモデル化を目指して 197
第1節 手段審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 197
第1款 構成要素の再構成 197
第2款 構成要素に付随する論点 200
第2節 手段審査における利益衡量の構造―限界分析モデル 205
第1款 「限界的利益衡量」の判断構造 205
第2款 限界分析モデルと手段審査の基準の構成要素との関係 210
第10章 違憲審査基準論における手段審査の意義 215
第1節 本書の提示した手段審査の手法の特徴 215
第1款 比例原則論における「必要性」原則―パレート原理モデル 215
第2款 限界分析モデルの特徴―パレート原理モデルとの対比 218
第2節 本書の提示した手段審査の手法の適切性―裁判所の役割論の見地から 224
第3節 日本の判例の再構成 228
第3編 違憲審査基準論における利益衡量
第11章 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量の区別 235
第1節 利益衡量が問題となる局面 235
第2節 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量の区別 239
第1款 本書における違憲審査基準の構成要素―総括 239
第2款 目的審査における利益衡量と手段審査における利益衡量 243
第12章 裁判所による利益衡量の正統性 250
第1節 裁判所の法秩序形成権からの正統化 251
第2節 手続論的装置による裁判所の利益衡量の補完 256
第1款 「論証責任」概念―適正手続の要請 256
第2款 「論証責任」概念の欠陥に対する解決策―法廷助言者制度と法律問題指摘義務 260
終論 違憲審査基準論の来し方・行く末 267
補論 合理性の基準と合憲性推定 273
はじめに もう1つの実体的基準―合理性の基準 273
第1節 日本及びアメリカの学説の整理 276
第1款 合理性の基準とは 276
(1) 実体論的側面―「正当な利益」と「合理的な関連性」 276
(2) 手続論的側面―合憲性推定の原則 280
(3) 日本の学説における合理性の基準の理解 283
第2款 合理性の基準の歴史的経緯―「最低限」の要請から「かみつく力」の獲得へ 285
(1) 合理性の基準の確立 285
(2) かみつく力をもった合理性の基準の登場―Gerald Guntherの整理 293
(3) 「かみつく力」は中間審査基準か合理性の基準か 296
第3款 検討課題の整理 298
第2節 アメリカの判例法理における合理性の基準 298
第1款 最低限の合理性の基準 299
(1) 判例の検討 299
(2) 小括 314
第2款 かみつく力をもった合理性の基準 316
(1) 判例の検討 316
(2) 小括 337
第3節 日本国憲法下における合理性の基準 339
第1款 「最低限」と「かみつく力」の相違―利益衡量の有無 340
第2款 目的審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 345
(1) 「正当な利益」の構成要素 345
(2) 構成要素に付随する論点 346
第3款 手段審査の基準の構成要素とそれに付随する論点 351
(1) 「合理的な関連性」の構成要素 351
(2) 構成要素に付随する論点 352
第4節 合理性の基準の適用方法 357
第1款 合理性の基準の手続論的側面―合憲性推定 357
(1) 合憲性推定とその形式 357
(2) 合憲性推定の下での論証活動 360
第2款 日本の判例の再構成 363
(1) 最低限の合理性の基準 364
(2) かみつく力をもった合理性の基準 366
おわりに 違憲審査基準論とは何であったか 382
参考文献一覧 387
判例索引 413
事項・人名索引 419