刑事法ジャーナル Vol.67

刑事法ジャーナル Vol.67

刑事法ジャーナル編集委員会 編
定価:2,200円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2021年02月20日
  • 判型:
    B5判並製
  • ページ数:
    208頁
  • ISBN:
    978-4-7923-8873-7
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内容紹介


《目 次》

〈巻頭言〉
刑事政策学の一時代 高橋 則夫 3

〈特集〉 医事刑法の現在
タトゥー施術行為と医行為   辰井聡子 4
医事法の近時の動向 ─福祉国家の変容と医療における非刑罰化─   児玉安司 10
安楽死・尊厳死をめぐる近時の動向   福山好典 16
ガイドラインによる医療関係事犯の非犯罪化 城 祐一郎 24

〈特集〉 再少年法の見直し ─法制審議会の答申を受けて─
少年法改正について   廣瀬健二 32
18歳・19歳の犯罪者に対する「新たな処分    丸山雅夫 41
逆送規定の改正   津田雅也 48
推知報道   中 信人 55

〈新連載〉 刑法の思考と論理
・第1講 行為の構造から見た「実行の着手」時期 ─総論─   杉本 一敏 78

〈外国刑事立法の動き〉
・国民法官制度 ─台湾における国民参与裁判の新たな展開と課題─   張 永宏 104

〈外国刑事法務事情〉
・英国刑事法務事情 ─LXV 2020年9月?11月の主要動向─   清野憲一 111

〈外国刑事法研究〉
・ ヴェラ・ベルゲルソン「同意の抗弁(The Defense of Consent)」 ─比較刑法ノート─    比較刑法研究会 130

〈刑事裁判例批評〉
(409)強制わいせつ罪等を非親告罪とした「刑法の一部を改正する法律」(平成29年法律第72号)の経過措置を定めた同法附則2条2項と憲法39条 ─最.三小.判令和2・3・10刑集74巻3号303頁─    上田正基 140

(410)民間企業との共同研究を実施した研究職公務員に対価として供与された利益が賄賂罪にいう「不正な」利益に当たらないとされた事案 ─大阪高判令和2・6・17裁判所ウェブサイト─    冨川雅満 146

(411)わいせつな電磁的記録又はわいせつな電磁的記録に係る記録媒体に該当するか否かの判断に当たっての検討及び判断の方法と、正当行為としての違法性阻却 ─最.一小.判令和2・7・16刑集74巻4号343頁─    南 由介 152

(412)特別養護老人ホームaに准看護師として勤務し、同施設の利用者に対する看護及び介護業務に従事していた被告人によるドーナツによる被害者の窒息等の事故を未然に防止する注意義務の有無 ─東京高判令和2・7・28裁判所ウェブサイト─    小島秀夫 160

(413)生命維持のためにインスリンの投与が必要な幼年の被害者の治療をその両親から依頼された者が、両親に指示してインスリンの投与をさせずに被害者を死亡させた場合の母親を利用した間接正犯および不保護の故意のある父親との共同正犯による殺人罪の成否 ─最.二小.決令和2・8・24刑集75巻5号517頁─    松本圭史 167

(414)職務質問の開始から強制採尿令状の執行までに約8時間30分が経過した覚せい剤使用の事案において、警察官らがこの間被告人に同行し、立ち去りを制止する際には被告人に対して有形力を行使したという一連の手続の令状主義潜脱の有無と被告人の尿の鑑定書等の証拠能力 ─東京高判令和元・6・25判タ1472号124頁─    波床昌則 174

(415)ストーカー行為等の規制等に関する法律(平成28年法律第102号による改正前のもの)2条1項1号にいう「住居等の付近において見張り」をする行為の意義 ─最.一小.判令和2・7・30刑集74巻4号476頁─    山下裕樹 183

〈書評〉
・西貝吉晃著『サイバーセキュリティと刑法─無権限アクセス罪を中心に』(2020年、有斐閣) 永井善之 191
・松本圭史著『刑法における正当化と結果帰属』(2020年、成文堂) 佐藤拓磨 194

刑事法ジャーナルNo.55? No.66〔2018年?2020年〕内容索引 197