新基礎法学叢書20
「法と経済学」の揺籃
菊地 諒 著
定価:6,050円(税込)-
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発行:
2021年03月31日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
274頁 -
ISBN:
978-4-7923-0688-5
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内容紹介
《目 次》
はしがき i
序 1
第1節 課題の設定 1
第2節 全体の構成 5
第1章 金メッキ時代の光と影 9
第1節 産業社会小史 9
第1項 鋼鉄と蒸気 9
第2項 泥棒男爵 14
第2節 社会ダーウィニズム小史 19
第1項 適者生存 19
第2項 サムナーの社会学 22
第3節 小括 27
第2章 ラヴレーの「法と経済学」 31
第1節 歴史学派 32
第1項 自由と制約 32
第2項 ドイツにおける議論 37
第3項 イギリスにおける議論 41
第2節 経済学における新動向 48
第1項 古典派と新動向の関係 48
第2項 経済学の性質 53
第3項 経済学とキリスト教 57
第3節 立法と経済学 58
第1項 経済学の再定義 58
第2項 民法と経済 61
第4節 小括 63
第3章 イーリー=ニューカム論争 67
第1節 イーリーの主張 69
第1項 「古い学派」 69
第2項 「新しい学派」 75
第2節 ニューカムの反論 79
第1項 物理学のアナロジー 79
第2項 物理法則のアナロジー 82
第3節 論争の再燃 83
第1項 イーリーの再反論 83
第2項 ニューカムの再々反論 88
第3項 イーリーの再々々反論 91
第4節 小括 93
第4章 アダムズの「法と経済学」 97
第1節 レッセ・フェールの検討 98
第1項 空位時代の訪れ 98
第2項 科学から指針へ 101
第3項 ケアンズに対する批判 103
第2節 産業社会の立法に関する原則 106
第1項 自由競争の功罪 106
第2項 第一の悪 108
第3項 第二の悪 110
第4項 第三の悪 115
第5項 州の役割 117
第3節 法学と経済学の関係 120
第1項 法学に注目する理由 120
第2項 労働問題の解決 125
第4節 小括 130
第5章 制度学派の登場 133
第1節 ヨーロッパからアメリカへ 135
第1項 アメリカ経済学会の設立 135
第2項 社会ダーウィニズムと歴史学派 141
第2節 ハミルトンの制度経済学 145
第1項 経済理論とは何か 145
第2項 第一のテスト 148
第3項 第二のテスト 149
第4項 第三のテスト 150
第5項 第四のテスト 151
第6項 第五のテスト 153
第7項 プロセスの中の理論 154
第3節 小括 156
第6章 コモンズの取引分析 159
第1節 法学と経済学の関係 160
第1項 希少性 160
第2項 慣習 161
第3項 主権 164
第4項 将来性 165
第5項 価値 167
第6項 制定法の役割 168
第2節 法律関係論に基づく取引分析 170
第1項 取引の当事者 170
第2項 権威の下の取引 173
第3項 ホーフェルドの応用 177
第4項 権威的な取引 183
第5項 集団的な権能 187
第3節 小括 191
第7章 法学と経済学の架橋 197
第1節 ルウェリンの「法と経済学」 198
第1項 希少性の原則 198
第2項 内規の効果 202
第3項 法学と経済学の相互貢献 205
第2節 コモンズの「法と経済学」 209
第1項 取引 209
第2項 制度 212
第3項 コモンズの公式 215
第3節 ヘイルの「法と経済学」 219
第1項 強制の理論 219
第2項 強制力の再分配 223
第4節 小括 226
おわりに 231
参考文献 239
人名索引 258
事項索引 261