《目　次》

プロローグ　～無力化する現代民主政治に活力を与えるためのアプローチ～...ⅰ

第１章　自治をめぐる基本論理...1
１．自治に関する字義の論理的な内容...1
２．暮らし方を反映した地域自治の姿とその論理...4
(１) 農を生業とする地域の生活文化　(4)
(２) 都市化を促した政策と地域自治の衰退現象　(8)
(３) 行政依存型自治からの脱却をめざす新たな地域住民活動の台頭　(10)
３．里山民主主義と自治の関係...15

第２章　自治機能の有効化条件...21
１．常態としての「自治機能」の社会性...21
２．アメリカ合衆国の自治体創設過程にみる社会的自治性...26
３．自治機能が有効に働くための条件探索...34

第３章　自治とデモクラシーの関係...49
１．「分かち合い」（シェアリング）に見る自治とデモクラシー...50
（１) 「人は社会的動物である」と呼ばれる意味について　(51)
（２) 「政治的人間であること」について　(54)
（３) 政治過程への関与者としての政治的人間　(56)
２．デモクラシーとは...60
３．自治とデモクラシーの関係について...66

第４章　政体規模と自治...73
１．なぜ「自治行政」は「地方行政」と呼ばれてきたのか...74
２．協働型自治が有効に働く自治体としての政体規模...78
（１) 規模の論理から考える　(79)
（２) 政策主体としての自治体の有り様から考える　(83)
（３) 政策形成過程に見る住民と行政　(84)
（４) 政策づくりに見る手法と特徴　(87)
（５) 事例に見る政策づくりの基盤と規模（掛川市の例)　(90)
（６) 事例に見る政策づくりの基盤と規模（三島市の例）　(94)
３．自治行政機能が有効に働く自治体規模の決め方...98

第５章　自治機能の充実強化と地域運営...103
１．自治機能の社会性の確保...105
２．人間関係の変化と自治機能との関係...109
（１) こんにちの地域社会にみられる新たな概念構成要素　(110)
（２) 一元的自治型から多元的協治型による地域運営へ　(115)
３．自治機能の充実強化と地域運営...122
（１) 自治機能の充実強化と地域社会運営の円滑化との関係　(123)
（２) 地域住民がシェアできる自治条件を求めて　(125)

第６章　活力ある地域社会のデザイン...133
１．人々はなぜ社会的自由を地域社会に求めるようになったか...136
（１) 経済効率中心主義の大都市社会からの脱却　(139)
（２) サテライト・オフィスとテレワークやリモートワークの進展　(142)
（３) 地域社会のニーズと働き方改革を結ぶ地域住民自治　(145)
２．開かれた地域社会を目指す...148
（１) 個我現象のマイナス面を乗り越える　(149)
（２) 協治社会創出のための相互作用関係の充実　(151)
（３) 地域社会を協働プロジェクトの舞台にする　(154)

第７章　地域自治の伝統を現代民主政治に生かす...157
１．自治の原点に立ち返る...159
２．時代の推移と自治機能の質的変化...165
３．自治の周縁論としてのデモクラシー...172
（１) 自治と協治とデモクラシーを貫く要素　(174)
（２) 自治及び協治とデモクラシーの関連　(176)
（３) 地域自治の伝統を現代民主政治に生かす　(180)

エピローグ～恩師・研究仲間への感謝と私の社会科学～...185

主な参考文献一覧...193
事項索引　1