消費者保護と刑法
阪南大学叢書67

消費者保護と刑法

―悪徳商法をめぐる犯罪―
垣口克彦 著
定価:5,280円(税込)
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  • 発行:
    2003年01月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    224頁
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内容紹介

≪目次≫
はじめに
序章 悪徳商法の原初形態
特殊利殖機関の乱立/保全経済会事件の発生/出資法の制定/その後の大衆投資家被害BR
第1章 ネズミ講の社会問題化
ネズミ講の出現と社会問題化/ネズミ講の反社会的性格/ネズミ講に対する従前の刑事規制/無限連鎖講防止法の制定/商品介在型ネズミ講の出現/国債ネズミ講の発生と無限連鎖講防止法の一部改正/インターネットネズミ講の横行BR
第2章 マルチ商法の蔓延
「マルチ商法」の発生/マルチ商法の特質とその問題性/詐欺罪適用の困難性/特定商取引法による刑事規制/連鎖販売取引に係わる不当勧誘等の罪/マルチ商法に対する刑事規制の改善策BR
第3章 商品先物取引被害の拡大
商品先物取引の仕組みと危険性/悪徳商法の出現・展開と消費者被害/不当勧誘行為・呑み行為と詐欺罪/客殺し商法と詐欺罪・背任罪の成否/財産犯罪適用による刑事規制の限界/業法上の刑事規制措置の役割BR
第4章 客殺し商法事件の決着
はじめに/同和商品事件の概要/〔第1審〕神戸地裁判決/〔控訴審〕大阪高裁判決/〔上告審〕最高裁決定/客殺し商法の成立可能性/客殺し商法と詐欺罪の成否/むすびBR
第5章 現物まがい商法の横行
現物まがい商法の取引形態と被害の実相/豊田商事事件の発生/豊田商事商法と詐欺罪/豊田商事商法と出資法違反の罪/商品預託取引業法の制定/商品預託取引業法の罰則とその機能BR
第6章 悪質投資顧問商法の出現
悪質投資顧問商法の出現と被害の拡大/投資ジャーナル事件の発生/投資ジャーナル事件と詐欺罪/東京地裁判決の検討BR
終章  消費者取引被害と刑事規制
消費者保護と刑事規制/消費者取引被害と詐欺罪/詐欺罪による刑事規制の限界/消費者取引被害と出資法違反の罪/出資法違反の罪の機能と運用上の問題点/消費者取引被害と業法罰則/業法罰則の運用上の問題点BR
関連法令抄録
あとがき