平等取扱の権利
西原博史 著
定価:6,600円(税込)-
在庫:
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発行:
2003年02月10日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
386頁
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内容紹介
男女平等に関するドイツ憲法とEC憲法のモデル対立を素材に、平等論の新しい地平を切り拓き、政策的提言に結びつける研究。積極的差別解消措置が採用できる範囲を画定できる権利指向モデルの優位性を論証しつつ、性的平等などの差別禁止が差異への自由としての「権利」であるとする理論を構築する。
≪目次≫
はしがき
序章 問題の所在
EC法とドイツ憲法の出会いと平等/比較立脚点としての日本の現状
第1部 EC法における男女平等取扱の原則
第1章 平等取扱原則の基本権としての性格
I EC基本権としての性に関連する差別の禁止
II EC条約141条1・2項(旧119条)および同一報酬指令における男女同一報酬の原則
社会政策目標としての同一報酬?/経済政策目標としての同一報酬?/基本権的な側面における同一報酬原則/EC条約141条1・2項(旧119条)の直接的効力/報酬概念の拡大解釈/75/117号指令と等価労働に際しての同一報酬
III 平等取扱指令
平等取扱指令に共通する出発点としての1974年の社会政策的行動プログラム/就職へのアクセスと労働条件に関する男女の平等取扱/社会保障の領域における平等取扱原則(79/7号指令)/その他の指令/平等取扱指令における平等取扱原則の基本権関連性
IV アムステルダム条約における発展
第2章 平等取扱原則の内容と射程
I 平等取扱原則の内容と限界
差別がない状態としての平等取扱/EC条約141条1・2項(旧119条)の平等報酬の原則の例外/指令上の平等取扱原則の限界と比例原則
II 間接的差別
間接的差別の概念と特徴/間接的差別の禁止を通じたパートタイム被用者の保護/間接的差別を引き起こすことになる区別の基準点/間接的差別の領域における比例性審査
III 差別に際しての裁判上の権利保護
平等取扱原則の自由権的な防禦機能/平等取扱の再生
IV 結論
第2部 ドイツ基本法3条2・3項の同権命令における平等取扱を求める権利
第3章 比較可能性審査とその解釈論的基盤
I 一般的平等原則に対する同権命令の関係
実質的平等/一般的平等原則の具体化としての同権命令/基本法3条2項と3項の意味の同一性
II 比較可能性審査
比較可能性審査の枠内における「生物学的・機能的な相違」の定式/「機能的相違」/「生物学的相違」/比較可能性審査の限界/結論
III 同権命令違反の祭の権利保護
基本法3条2・3項への違反がもたらす結果としての無効性/平等を再生する様々な道の間での立法者による選択権/移行期に関する経過措置の設定/帰結
第4章 同権命令の個人的権利としての理解
I 1990年代における連邦憲法裁判所の必要性審査
必要性審査/「新定式」の具体化としての必要性審査/必要性審査と比例性審査/結論
II 女性にとって事実上の機会の平等を作成する任務と支援措置の憲法上の限界
比例性審査の適用/基本法3条2項の特別な保護の方向性?/結論
III 間接的差別
一般的平等原則の問題としての間接的差別?/支配禁止の枠組における間接的差別/性別に関して中立の取扱を求める権利と間接的差別の禁止/結論
終章 平等取扱を求める権利に関する帰結
I 男女平等の主観的権利モデル
モデル間競争の背景/EC法における平等取扱原則の主観的権利モデル/ドイツ憲法における男女同権の主観的権利モデル
II EC法の平等取扱原則に対する帰結
間接的差別の禁止が有する実践的、理論的な意義/間接的差別の認定にあたっての対応審査の発動
III 基本権に関するシステム間競争
IV 日本国憲法の解釈にとっての帰結
要旨:EC裁判所と連邦憲法裁判所における男女同権 ―7つのテーゼ
資料(重要関連条文)
主要参考文献一覧
判例索引
≪目次≫
はしがき
序章 問題の所在
EC法とドイツ憲法の出会いと平等/比較立脚点としての日本の現状
第1部 EC法における男女平等取扱の原則
第1章 平等取扱原則の基本権としての性格
I EC基本権としての性に関連する差別の禁止
II EC条約141条1・2項(旧119条)および同一報酬指令における男女同一報酬の原則
社会政策目標としての同一報酬?/経済政策目標としての同一報酬?/基本権的な側面における同一報酬原則/EC条約141条1・2項(旧119条)の直接的効力/報酬概念の拡大解釈/75/117号指令と等価労働に際しての同一報酬
III 平等取扱指令
平等取扱指令に共通する出発点としての1974年の社会政策的行動プログラム/就職へのアクセスと労働条件に関する男女の平等取扱/社会保障の領域における平等取扱原則(79/7号指令)/その他の指令/平等取扱指令における平等取扱原則の基本権関連性
IV アムステルダム条約における発展
第2章 平等取扱原則の内容と射程
I 平等取扱原則の内容と限界
差別がない状態としての平等取扱/EC条約141条1・2項(旧119条)の平等報酬の原則の例外/指令上の平等取扱原則の限界と比例原則
II 間接的差別
間接的差別の概念と特徴/間接的差別の禁止を通じたパートタイム被用者の保護/間接的差別を引き起こすことになる区別の基準点/間接的差別の領域における比例性審査
III 差別に際しての裁判上の権利保護
平等取扱原則の自由権的な防禦機能/平等取扱の再生
IV 結論
第2部 ドイツ基本法3条2・3項の同権命令における平等取扱を求める権利
第3章 比較可能性審査とその解釈論的基盤
I 一般的平等原則に対する同権命令の関係
実質的平等/一般的平等原則の具体化としての同権命令/基本法3条2項と3項の意味の同一性
II 比較可能性審査
比較可能性審査の枠内における「生物学的・機能的な相違」の定式/「機能的相違」/「生物学的相違」/比較可能性審査の限界/結論
III 同権命令違反の祭の権利保護
基本法3条2・3項への違反がもたらす結果としての無効性/平等を再生する様々な道の間での立法者による選択権/移行期に関する経過措置の設定/帰結
第4章 同権命令の個人的権利としての理解
I 1990年代における連邦憲法裁判所の必要性審査
必要性審査/「新定式」の具体化としての必要性審査/必要性審査と比例性審査/結論
II 女性にとって事実上の機会の平等を作成する任務と支援措置の憲法上の限界
比例性審査の適用/基本法3条2項の特別な保護の方向性?/結論
III 間接的差別
一般的平等原則の問題としての間接的差別?/支配禁止の枠組における間接的差別/性別に関して中立の取扱を求める権利と間接的差別の禁止/結論
終章 平等取扱を求める権利に関する帰結
I 男女平等の主観的権利モデル
モデル間競争の背景/EC法における平等取扱原則の主観的権利モデル/ドイツ憲法における男女同権の主観的権利モデル
II EC法の平等取扱原則に対する帰結
間接的差別の禁止が有する実践的、理論的な意義/間接的差別の認定にあたっての対応審査の発動
III 基本権に関するシステム間競争
IV 日本国憲法の解釈にとっての帰結
要旨:EC裁判所と連邦憲法裁判所における男女同権 ―7つのテーゼ
資料(重要関連条文)
主要参考文献一覧
判例索引