司法試験体系的問題解析 刑事訴訟法

司法試験体系的問題解析 刑事訴訟法

反町義昭 著
定価:3,850円(税込)
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  • 発行:
    2021年06月30日
  • 判型:
    B5判並製
  • ページ数:
    430頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5332-2
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内容紹介

《目 次》

第1章 捜査法
序講 捜査法概説 1
[論点解析]捜査の適法性の判断枠組み 1
 1 適法性が問題となる捜査活動の類型 (1)
 2 適法性の判断枠組み (1)

第1講 強制処分 3
[論点解析]強制処分の意義──強制処分と任意処分の区別基準── 3
 1 強制処分の意義 (3)
 2 捜査活動の類型と判例の射程 (4)
 3 検討上の注意点 (6)  
 4 問題分析 (14)
 〈参考判例〉 (17)

第2講 任意捜査 28
【1】任意処分の適法性(総論) 28
[論点解析]任意捜査の限界──捜査比例の原則── 28
 1 捜査比例の原則 (28)  
 2 比例原則の具体的適用 (30)
【2】職務質問に伴う停止措置・留め置き 30
 1 行政警察活動の適法性判断 (30)
 2 留め置きの適法性 (31)
【3】所持品検査 34
 1 許容性(法的根拠)と許容範囲(適法要件) (34)
 2 所持品検査の適法性 (34)
 3 所持品検査と捜索の識別 (36)
【4】写真・ビデオ撮影 37
【5】会話傍受・録音 39
【6】任意同行・取調べ 41
 1 任意同行・取調べの適法性──二分的判断と二段階判断── (41)
 2 相当性の判断方法 (43)  
 3 被告人の取調べ (49)
【7】おとり捜査 51
 〈参考判例〉 (53)

第3講 逮捕・勾留 78
【1】現行犯人逮捕 78
[論点解析]「犯罪と犯人の明白性」の認定 78
 1 現行犯人逮捕の趣旨・要件 (78)
 2 明白性の判断資料 (79)  
 3 共犯者の現行犯人性 (81)
 4 現行犯人逮捕に伴う実力行使 (83)  〈参考判例〉 (83)
【2】別件逮捕・勾留 89
[論点解析]別件逮捕・勾留の適法性と余罪取調べの限界 89
 1 問題の所在 (89)  
 2 別件逮捕・勾留の適法性 (89)
 3 逮捕・勾留の実体判断──余罪取調べの限界── (91)
 4 論述上の注意点 (94)
 5 違法な別件逮捕・勾留後の本件逮捕・勾留(第二次逮捕・勾留の可否) (99)
 6 問題分析 (100)  
  〈参考判例〉 (104)

第4講 捜索・差押え 118
【1】令状による捜索・差押え 118
[論点解析]捜索差押許可状の効力 118
 1 捜索・差押えの要件──対象の特定・明示の趣旨── (118)
 2 捜索差押許可状の効力範囲 (118)
 3 具体的な検討手順 (122)  
 4 問題分析 (124)
〈参考判例〉 (130)
【2】捜索・差押えの付随処分 136
[論点解析]「必要な処分」の限界 136
 1 「必要な処分」 (136)
 2 捜索・差押えの際の写真撮影 (140)
〈参考判例〉 (144)
【3】逮捕に伴う捜索・差押え 153
[論点解析]無令状捜索・差押えの限界 153
 1 無令状捜索・差押えの趣旨 (153)
 2 「逮捕する場合」(220条1項)の意義──時間的限界── (153)
 3 「逮捕の現場」(220条1項2号)の意義──場所的限界── (154)
 4 問題分析 (156)  
  〈参考判例〉 (160)
【4】領置 166
[論点解析]領置の適法性 166
1 領置の法的性質及び適法性判断枠組み (166)
2 問題分析 (167)  
 〈参考判例〉 (168)

第5講 接見交通 172
[論点解析] 接見指定の適法性 172
 1 接見指定の要件──「捜査のため必要があるとき」(39条3項本文) (172)
 2 接見指定の内容──「防御の準備をする権利を不当に制限する」(39条3項但書) (172)
 3 検討上の注意点 (173) 
  〈参考判例〉 (175)
  
第2章 公訴・公判
第6講 訴因 181
【1】訴因変更の要否 181
[論点解析]訴因変更の要否の判断基準──"訴因の同一性"── 181
 1 審判対象論 (181)  
 2 訴因変更の要否 (181)
 3 縮小認定の理論 (186)  
 4 問題分析 (187)
 〈参考判例〉 (194)
【2】訴因変更の可否201
[論点解析]訴因変更の可否の判断基準──「公訴事実の同一性」── 201
 1 訴因変更の可否 (201)
 2 「公訴事実の同一性」の判断基準 (202)
 3 問題分析 (206) 
  〈参考判例〉 (209)

第7講 公判前整理手続 213
[論点解析]公判前整理手続に関する諸問題 213
 1 手続の概要──争点及び証拠の整理── (213)
 2 証拠開示制度 (214)  3 公判手続の特則 (215)
 〈参考判例〉 (219)

第3章 証拠法
第8講 伝聞法則 225
【1】伝聞証拠 225
[論点解析]伝聞証拠の意義──伝聞と非伝聞の区別基準── 225
 1 はじめに (225)  
 2 伝聞法則の趣旨・根拠 (225)
 3 伝聞証拠の意義 (228)  
 4 具体的な検討手順 (234)
 5 問題分析 (236)  
 〈参考判例〉 (253)
【2】犯行計画メモ260
[論点解析]共謀過程におけるメモの立証上の使用方法 260
 1 共謀過程で作成されたメモ(犯行計画メモ等) (260)
 2 問題分析 (261) 
  〈参考判例〉 (268)
【3】再伝聞 272
[論点解析]再伝聞の処理 272
 1 はじめに (272)  
 2 再伝聞の処理 (272)
 3 供述録取書 (274)  
 4 問題分析 (275)
 〈参考判例〉 (289)
【4】実況見分調書 296
[論点解析]実況見分調書の証拠能力 296
 1 実況見分調書の性質 (296)
 2 立会人の指示説明 (297)
 3 再現状況報告書・写真撮影報告書 (298)
 4 「捜査報告書」の性質 (302)  
 5 問題分析 (303)
 〈参考判例〉 (315)
【5】弾劾証拠 322
[論点解析]証明力を争う証拠 322
 1 証明力を争う「証拠」の意義──弾劾証拠── (322)
 2 「自己矛盾供述の存在」の証明方式 (324)
 3 「証明力を争う」の意義──増強証拠と回復証拠── (326)
 4 問題分析 (327)  
 〈参考判例〉 (332)

第9講 自白法則 336
【1】自白法則 336
[論点解析]自白の証拠能力──自白法則── 336
 1 自白に対する法的規制 (336)
 2 自白法則の根拠 (336)
 3 自白法則と排除法則の関係 (338)
 4 自白の派生証拠 (344)
 5 黙秘権保障の意義 (348)  
 〈参考判例〉 (351)
【2】補強法則358
[論点解析]自白の証明力──補強法則── (358)
 1 補強法則の趣旨 (358)  
 2 補強法則の内容 (359)
 3 共犯者の自白 (360)  
 〈参考判例〉 (363)

第10講 違法収集証拠排除法則 366
[論点解析]違法収集証拠の証拠能力 366
 1 違法収集証拠排除法則 (366)
 2 先行手続の違法──派生証拠の証拠能力── (369)
 3 問題分析 (372)  
 〈参考判例〉 (376)

第11講 同種前科・類似事実の関連性 384
[論点解析]悪性格の立証 384
 1 悪性格立証の禁止 (384)
 2 同種前科・類似事実の関連性 (384)
 3 問題分析 (387)  
 〈参考判例〉 (393)

補章 刑事訴訟法論述例 399
【司法試験問題一覧〈問題・解析対応表〉】 413

判例索引 414