中国刑事訴訟法の理論と実際
中国法学全集 6

中国刑事訴訟法の理論と実際

西原春夫/高 銘暄 総監修 小口彦太/趙 秉志 編集委員 程 栄斌/王 新清/甄 貞 著
定価:7,700円(税込)
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    在庫があります
  • 発行:
    2003年06月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    462頁
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内容紹介

中国人民大学刑事法律学研究中心(センター)は「国家的研究基地」の一つとして、中国全体の刑事法研究に対して指導的立場にあり、理論的影響力も大きい。本書は、研究と実務に携わってきた当センターの中心的研究者らによる刑事訴訟法の体系的把握のための好著であり、学説を整理している研究書でもある。


≪目次≫
刊行のことば
原著者まえがき
凡例
文献

第一章 人権に対する刑事訴訟法の保障
人権保障と刑事訴訟法の関係/中国刑事訴訟における人権保障の原則/人権を保障する刑事訴訟制度/強制的措置を採用する際の人権保障/刑事訴訟手続における人権保障

第二章 刑事訴訟の主体およびその訴訟機能
刑事訴訟の主体およびその訴訟機能の概説/中国刑事訴訟における司法機関/中国刑事訴訟における当事者

第三章 刑事訴訟法の基本原則
刑事訴訟法の基本原則の概説/捜査権、検察権および裁判権は専門機関が法にしたがって行使する原則/裁判権、検察権を法にしたがって独立して行使する原則/大衆に依拠する原則/責任を分担し、相互に協力し合い、相互に制約し合う原則/刑事訴訟に対して検察機関が法律監督を実行する原則/被疑者および被告人が弁護を受ける権利をもつ原則/法院が法にしたがって判決を下すまでは有罪を確定し得ない原則/刑事司法共助の原則

第四章 弁護制度
弁護の概念および種類/弁護の主体/弁護人の訴訟上の地位および責任/捜査段階の被疑者に弁護士が提供する法律サービス

第五章 強制措置
強制措置の属性/勾引/立保証/居住監視/刑事勾留/逮捕

第六章 附帯民事訴訟
附帯民事訴訟の概念および意義/附帯民事訴訟の当事者/附帯民事訴訟の手続

第七章 刑事証拠の概念および証拠制度
刑事証拠の概念/刑事証拠制度

第八章 証拠の種類および証拠の分類
法に定められた証拠の種類/証拠の理論的分類

第九章 証明対象および立証責任
証明対象/立証責任

第一〇章 証拠収集および違法な証拠収集の法的効力
証拠収集および証拠保全/違法な証拠収集の法的効力の問題

第一一章 証拠の審査判断および裁判方式の改革
証拠の審査判断/裁判方式の改革および裁判官による証拠の審査判断

第一二章 無罪推定および疑わしき事件の処理
無罪推定の原則/疑わしき事件の処理原則

第一三章 立件
立件の概念および意義/立件の資料的源泉および意義/立件の手続/立件の理論的探求

第一四章 捜査
捜査の概念、任務および意義/被疑者の取り調べ/証人および被害者の尋問/検証および身体検査/捜索/証拠物および証拠書類の押収/鑑定/指名手配/捜査段階における弁護士の活動/捜査の終結/人民検察院の捜査/補充捜査/捜査の監督/捜査手続に存在する問題

第一五章 起訴
起訴の概念、任務および意義/公訴提起の手続/自訴提起の手続/起訴手続に存在する問題

第一六章 第一審手続
第一審手続の概念および意義/公訴事件に対する審査/裁判開廷前の準備/法廷裁判/簡易手続/自訴事件の第一審手続/判決、裁定および決定/第一審手続に存在する問題

第一七章 第二審手続
第二審手続の概説/第二審手続の提起/第二審手続の裁判

第一八章 死刑再審手続
死刑再審手続の概念および意義/即時執行死刑判決事件の再審手続/執行猶予付き死刑判決事件の再審手続/死刑再審手続に存在する主要な問題

第一九章 裁判監督の手続
裁判監督の概念、特徴および意義/申立の資料および審査の処理/裁判監督の提起/裁判監督手続にもとづく事件に対する再審判/裁判監督手続に存在する主要な問題

第二〇章 執行
執行手続の概説/各種の判決および裁定の種類と執行機関/執行の変更およびその他の処理/執行に対する人民検察院の監督/執行に存在する問題

日本側編者あとがき
総監修・編集委員・著者・訳者紹介