内容紹介
《目 次》
まえがき ...... i
プロローグ 人々に姿をみせる女性たち ...... 神辺靖光 1
美子皇后、帝国憲法発布式典に参列 2
下関の芸妓小梅が日本最初のファーストレディになる 7
ラグーザ玉とクーデンホフ光子 12
女義太夫・女役者・女優・女政治家の登場 18
女性の洋装と束髪の流行 23
女流小説家の登場 28
浪漫主義小説と恋愛 32
第一部 女学校から高等女学校へ神辺靖光
第一章 プロテスタント系ミッション女学校の展開 ...... 39
カナダメソジストの東洋英和女学校 40
東洋英和女学校の教育と生徒の活動 45
静岡英和女学校と山梨英和女学校 50
広島女学院と福岡女学院 55
日本基督教会派の女学校 61
聖公会と組合基督教会の女学校 66
日本組合基督教会の女学校 69
バプティスト、フレンドその他の会派の女学校 72
第二章 仏教各派のキリスト教攻撃から教育と宗教の論争へ ...... 77
キリスト教信徒の急増と仏教界の激動 79
明治天皇の御巡幸と「教学大旨」 85
教育勅語の発布 89
教育と宗教の論争 94
「訓令一二号」とキリスト教諸学校の反応 98
第三章 仏教系女学校の開校 ...... 104
白蓮女学校→徳山女学校 105
北海道函館の六和女学校 108
女子文芸学舎から千代田高等女学校へ 111
輪島聞声と淑徳高等女学校 116
村上専精と東洋女学校 120
第四章 東京の私立高等女学校 ...... 126
“貴婦人学校”東京女学館開校 127
“虎の門女学館”以後の変貌 132
成女学校→成女高等女学校 138
三輪田真佐子と三輪田女学校 143
第五章 高等女学校の制度化と良妻賢母主義 ...... 151
高等女学校と実科高等女学校の制度化 153
良妻賢母主義と福沢諭吉の『女大学評論』 159
日清日露両戦争が女子教育に与えた影響 163
第六章 府県立高等女学校の展開 ...... 172
東京府立第一高等女学校 174
大阪府立清水谷高等女学校 179
青森県立第一高等女学校 184
福岡県の公立高等女学校 191
第二部 女子高等教育のはじまり長本裕子
第一章 女子高等教育のさきがけ─明治女学校 ...... 200
明治女学校の開校、創立者木村熊二と木村鐙子 200
教育課程から見た明治女学校の特色 205
明治女学校の発展 208
全盛期へと導いた巌本善治と若松賎子 211
明治女学校の変化 213
文学作品から見る明治女学校 216
『女学雑誌』と『文学界』 219
明治女学校の終焉 224
第二章 日本初の女子留学生津田梅子が創った女子英学塾 ...... 229
女子英学塾の創立者─津田梅子 229
帰国後の津田梅子 234
女子英学塾の開校 240
専門学校への昇格 246
女子英学塾を支えた人々─大山捨松、アリス・ベーコン、アナ・ハーツホン 252
第三章 女医の道を開いた東京女医学校 ...... 260
東京女医学校の創立者─吉岡弥生と吉岡荒太 260
明治前期の医学教育事情 264
近代女医の先駆者─荻野吟子と高橋瑞子 269
六畳一間の東京女医学校 275
唯一の女医養成機関となる 278
私立東京女医学校の申請 284
東京女子医学専門学校認可への苦しい道のり 289
番外─産婆教育と看護婦教育 296
第四章 総合学園・総合大学をめざした日本女子大学校 ...... 307
開設までの道のり─創立者成瀬仁蔵 307
開設準備運動・『女子教育』出版─人として、婦人として、国民として 313
日本女子大学校開校 321
日本女子大学校の呼び物─運動会と自転車乗り 328
発展と危機 334
総合学園へ─付属高等女学校・豊明小学校・豊明幼稚園 340
日本女子大学校の異端児平塚らいてうと『青鞜』 347
第五章 産声をあげた各分野の女子高等教育機関 ...... 356
東京音楽学校 356
女子美術学校 358
東京女子体操音楽学校 359
実践女学校 361
エピローグ ...... 神辺靖光 365
聖心女子学院の創立 365
東京女子高等師範学校と明石女子師範学校 371