刑事法の理論と実務③
佐伯仁志・高橋則夫・只木 誠・松宮孝明 編集委員
定価:4,620円(税込)-
在庫:
在庫がありません -
発行:
2021年12月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
266頁 -
ISBN:
978-4-7923-5350-6
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内容紹介
《目 次》
はしがき
[刑法の過去・現在・未来]
刑法の過去・現在・未来 大谷 實(3)
一 日本刑法の過去 3
二 日本刑法の現在 7
三 日本刑法の未来 17
[理論と実務の交錯 ―逸脱行動と刑事司法―]
解離性同一性障害(DID)をめぐる諸問題―責任能力を中心に― 青沼 潔(27)
一 はじめに 27
二 平成30年判決について 29
三 平成31年判決について 31
四 責任能力の意義及び判断手法に関する一般論 33
五 DID患者の責任能力判断における生物学的要素(特に、DIDの 病像及び診断基準等)について 37
六 DID患者の責任能力判断の基準に関する従来の学説 41
七 従前の学説(責任主体アプローチ)に関する検討及び私見 42
八 以上を踏まえた若干の総括的指摘 57
九 補論―DIDに関する刑法理論面及び処遇面を巡るその他の課題 57
十 最後に 60
責任能力判断枠組の再構築 ―「能力」論からの離脱と法曹にとっての「第5ステップ」以降― 清野憲一(61)
一 はじめに―本稿の出発点― 61
二 健全な社会常識に合致し妥当な結論を導く責任能力判断枠組を 構築すべきこと 66
三 規範的責任論の再考察 68
四 「能力」に問題を収斂させる判断枠組からの離脱の必要性 71
五 責任能力判断における「正常・異常」の概念付けとあるべき責任能力判断枠組 75
六 責任能力判断にあたって活用されるべき心理学的知見の内容とその展開 81
七 法曹にとっての「第5ステップ」以降 86
八 結びに代えて―裁判員説明案― 90
窃盗症への医学的なアプローチと現行の刑事司法・司法精神医学の問題点 中元総一郎(93)
一 はじめに(抄録) 93
二 窃盗症を取り巻く背景について 94
三 窃盗症に対する条件反射制御法 98
四 窃盗事犯に対する現行の刑事政策とその改善 112
五 おわりに 117
窃盗症(クレプトマニア)・摂食障害と責任能力・刑事責任 箭野章五郎(121)
一 はじめに 121
二 責任能力(刑法39条)について 123
三 窃盗症および摂食障害の診断基準、症状、特徴など 131
四 裁判例の概要 135
五 結びに代えて 147
[論争刑法 ―緊急避難論―]
緊急避難論のあり方 ―『緊急避難の理論とアクチュアリティ』から考える― 遠藤聡太(151)
一 はじめに 151
二 本書の概要 152
三 検討 171
四 おわりに 180
緊急避難論のあり方を問われて ―遠藤書評への応答を通じて― 深町晋也(183)
一 はじめに 183
二 遠藤書評の分析・考察に答えて 184
三 親権者による子の連れ去りと緊急避難 ―「既存の法制度による解決の優先」の一事例 192
四 おわりに 203
[理論刑法学の最先端]
詐欺罪における欺罔行為と財産騙取 佐竹宏章(207)
一 はじめに 207
二 わが国の詐欺罪の沿革 209
三 詐欺罪の解釈指針としての「真実を求める権利」と「財産管理権」 216
四 詐欺罪における「欺罔行為」と「財産騙取」の判断方法 225
五 おわりに 232
[海外の動向]
スペインにおける刑事制裁制度の現状と2つの潮流 江藤隆之(237)
一 はじめに 237
二 刑事制裁制度の概要 238
三 自由刑 239
四 権利刑 247
五 罰金刑 249
六 保安処分 250
七 その他の効果 251
八 おわりに 252
はしがき
[刑法の過去・現在・未来]
刑法の過去・現在・未来 大谷 實(3)
一 日本刑法の過去 3
二 日本刑法の現在 7
三 日本刑法の未来 17
[理論と実務の交錯 ―逸脱行動と刑事司法―]
解離性同一性障害(DID)をめぐる諸問題―責任能力を中心に― 青沼 潔(27)
一 はじめに 27
二 平成30年判決について 29
三 平成31年判決について 31
四 責任能力の意義及び判断手法に関する一般論 33
五 DID患者の責任能力判断における生物学的要素(特に、DIDの 病像及び診断基準等)について 37
六 DID患者の責任能力判断の基準に関する従来の学説 41
七 従前の学説(責任主体アプローチ)に関する検討及び私見 42
八 以上を踏まえた若干の総括的指摘 57
九 補論―DIDに関する刑法理論面及び処遇面を巡るその他の課題 57
十 最後に 60
責任能力判断枠組の再構築 ―「能力」論からの離脱と法曹にとっての「第5ステップ」以降― 清野憲一(61)
一 はじめに―本稿の出発点― 61
二 健全な社会常識に合致し妥当な結論を導く責任能力判断枠組を 構築すべきこと 66
三 規範的責任論の再考察 68
四 「能力」に問題を収斂させる判断枠組からの離脱の必要性 71
五 責任能力判断における「正常・異常」の概念付けとあるべき責任能力判断枠組 75
六 責任能力判断にあたって活用されるべき心理学的知見の内容とその展開 81
七 法曹にとっての「第5ステップ」以降 86
八 結びに代えて―裁判員説明案― 90
窃盗症への医学的なアプローチと現行の刑事司法・司法精神医学の問題点 中元総一郎(93)
一 はじめに(抄録) 93
二 窃盗症を取り巻く背景について 94
三 窃盗症に対する条件反射制御法 98
四 窃盗事犯に対する現行の刑事政策とその改善 112
五 おわりに 117
窃盗症(クレプトマニア)・摂食障害と責任能力・刑事責任 箭野章五郎(121)
一 はじめに 121
二 責任能力(刑法39条)について 123
三 窃盗症および摂食障害の診断基準、症状、特徴など 131
四 裁判例の概要 135
五 結びに代えて 147
[論争刑法 ―緊急避難論―]
緊急避難論のあり方 ―『緊急避難の理論とアクチュアリティ』から考える― 遠藤聡太(151)
一 はじめに 151
二 本書の概要 152
三 検討 171
四 おわりに 180
緊急避難論のあり方を問われて ―遠藤書評への応答を通じて― 深町晋也(183)
一 はじめに 183
二 遠藤書評の分析・考察に答えて 184
三 親権者による子の連れ去りと緊急避難 ―「既存の法制度による解決の優先」の一事例 192
四 おわりに 203
[理論刑法学の最先端]
詐欺罪における欺罔行為と財産騙取 佐竹宏章(207)
一 はじめに 207
二 わが国の詐欺罪の沿革 209
三 詐欺罪の解釈指針としての「真実を求める権利」と「財産管理権」 216
四 詐欺罪における「欺罔行為」と「財産騙取」の判断方法 225
五 おわりに 232
[海外の動向]
スペインにおける刑事制裁制度の現状と2つの潮流 江藤隆之(237)
一 はじめに 237
二 刑事制裁制度の概要 238
三 自由刑 239
四 権利刑 247
五 罰金刑 249
六 保安処分 250
七 その他の効果 251
八 おわりに 252