東京五輪招致の研究

東京五輪招致の研究

石元悠生 著
定価:3,300円(税込)
  • 在庫:
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  • 発行:
    2022年02月25日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    152頁
  • ISBN:
    978-4-7923-3417-8
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内容紹介

《目 次》

はしがきi

第1章 政策ネットワーク研究における理論分析   1
 第1節 政策ネットワーク論の射程とネットワークの枠組み   1
  第1項 政策ネットワーク研究の視座   1
  第2節 政策ネットワークの類型モデルの模索   7
   第1項 政策ネットワークモデルの課題と特質――新川モデルとWaadenモデル   7
   第2項 Rhodesモデルの研究   11
   第3項 政策ネットワークの資源依存の構造   20
   第4項 政策ネットワークの課題   22

第2章 五輪招致領域をめぐる先行研究と新規性   25
 第1節 海外文献の先行研究   25
  第1項 海外の五輪招致研究   25
  第2項 海外の五輪招致研究――トロント,ニューデリーのケーススタディ   31
 第2節 国内文献の先行研究   34
  第1項 国内の五輪招致研究   34
  第2項 国内の五輪招致研究――64年東京,名古屋,大阪のケーススタディ   39

第3章 五輪招致の政策ネットワークをめぐる諸アクターの一考察   43
 第1節 IOCの歴史と組織構成の動態   43
  第1項 IOC委員の属性と役割   43
  第2項 国際的規制機関としてのIOC   48
  第3項 IOC会長の巨大な政治的権力   49
 第2節 五輪招致委員会における政策ネットワークを形成する諸アクター   52
  第1項 諸アクターの属性にみるネットワークの相互作用と影響力   52
  第2項 諸アクターの属性にみる資源の特異性   56
  第3項 五輪招致活動における政策ネットワークの枠組み   58

第4章 16年招致の敗因と20年招致の勝因の検討   61
 第1節 五輪招致委員会のロビイングと政策ネットワーク   61
  第1項 16年招致の敗因をめぐる政策ネットワークの特質   61
  第2項 20年招致のロビイング戦略にみる政策ネットワーク   65
 第2節 ロビイング情報の一元化と支持動向をめぐる政策ネットワークの外的要因   70
  第1項 ネットワークにおける「情報の循環」と資源配分   70
  第2項 歴史や外的要因を分析した票読みの正確性   74

第5章 20年招致の政府外交にみるネットワーク戦略   79
 第1節 政府関係者における戦略的外交   79
  第1項 IOC委員及び外国政府要人へのアプローチ   79
 第2節 日本政府関係者による大陸別ロビイング戦略   81
  第1項 ヨーロッパ   81
  第2項 アジア   84
  第3項 北中南アメリカ   86
  第4項 アフリカ   87
  第5項 オセアニア   89

第6章 IOC委員の属性にみるガバナンスと政策ネットワーク   93
 第1節 IOC委員の類型と投票行動における特徴   93
  第1項 ヨーロッパで強固「皇族ネットワーク型」   93
  第2項 元IOC会長に恩義「マドリード組織票型」   97
  第3項 アジア・アフリカにみる「キーマン主導組織票型」   99
  第4項 思惑,利害一致「個別浮動票型」   102
 第2節 ネットワークの境界連結者による意思決定と責任領域   104
  第1項 元東京招致委員会理事長,竹田恒和氏へのインタビュー   105
  第2項 元東京都知事,猪瀬直樹氏へのインタビュー   111

第7章 皇室と政策ネットワーク   115
 第1節 皇族の「五輪招致」参画と政策ネットワークの形成   115
  第1項 憲法第4条と皇族の招致活動   115
 第2節 招致活動と国際親善活動   118
  第1項 日本の皇族とIOC委員   118
  第2項 皇室と五輪招致の関係性   120

終章   123
 第1節 総括   123
 第2節 課題と展望   126

参考文献   129