2020年東京オリンピックとは何だったのか

2020年東京オリンピックとは何だったのか

欺瞞の祭典が残したもの
中村祐司 著
定価:2,970円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2022年03月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    114頁
  • ISBN:
    978-4-7923-3418-5
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介

《目 次》

はしがき
初出一覧

第1章 東京五輪開催の危機
1 開催をめぐる危機的状況の発生期   1
2 ガバナンス研究とMLG研究   2
3 FIFA・IOC研究、規制の相互作用、ガバナンスの失敗   4
4 東京五輪研究とガバナンス研究   6
5 政府・IOCの観客ありきの姿勢(2020年11月)   9
6 追加経費とその負担をめぐって(2020年12月)   12
7 異論の続出(2021年1月)   19
8 東京五輪破綻の前兆か   25

第2章 東京五輪組織運営の危機
1 開催をめぐる組織と運営の危機   29
2 危機・災害管理と行政   30
3 公共セクターと企業   32
4 ルール作成権限、民間権威の委任除去   33
5 政策の成功次元と評価の観点   34
6 東京五輪をめぐる政策成否の観点   35
7 組織委会長の女性蔑視発言とその反応(2021年2月1日-2月15日)   39
8 組織委新会長の選出と出直し雰囲気の醸成(2021年2月16日-2月28日)   44
9 海外観客断念(2021年3月1日-3月31日)   49
10 ワクチン接種次第という誤謬   54

第3章 東京五輪の「負の政策レガシー」
1 東京五輪の観客問題   57
2 東京五輪の政策レガシー   59
3 有観客ありきの優先行為   60
4 有観客ありきの誘導・正当化行為   62
5 中止回避行為と無観客開催   66
6 東京五輪最大の「負の政策レガシー」   67

第4章 東京五輪と地方創生
1 基本法、1期・2期計画と地方創生(総合戦略)   69
2 立国戦略から基本法へ   70
3 1期計画から2期計画へ   70
4 2期計画における地方スポーツ市場戦略   71
5 1期総合戦略における地方スポーツ市場戦略(隆盛期)   72
6 2期総合戦略における地方スポーツ市場戦略の消滅   74
7 基本法18条への先祖返り   74
8 総合戦略と東京五輪   76

第5章 東京五輪のコロナ禍・無観客開催
1 コロナ禍の東京五輪開催   79
2 コロナ対応組織のあり方   81
3 コロナ禍における東京五輪組織機能の急変容   82
4 デジタル技術使用の均衡点   84
5 感染対策の歪み   85
6 ネットワークにおけるトレードオフとバランス   88
7 緊急事態宣言下のトレードオフとバランス   93
8 良いネットワーク・ガバナンス   96
9 東京五輪ネットワーク・ガバナンスの欠損   98
10 東京五輪が残したもの   100