ビギナーズ少年法 第3版補訂版
守山 正・後藤弘子 編著
定価:3,190円(税込)-
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発行:
2022年05月01日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
466頁 -
ISBN:
978-4-7923-5365-0
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内容紹介
《目 次》
はしがき
第1講 少年法の理念
1 少年法とは何か1
2 少年法の意義3
1 子ども法としての少年法(3)
2 刑事法としての少年法(4)
3 福祉法としての少年法(5)
4 教育法としての少年法(6)
3 少年法の理念7
1 少年法の目的(7)
2 少年法における非行少年観(7)
3 少年の健全育成(10)
4 保護主義(11)
4 少年司法制度の特徴12
1 全件送致主義(12)
2 保護処分優先主義(13)
3 職権主義的審問構造(14)
4 審判の非公開(15)
5 処遇の個別化(15)
5 家庭裁判所の機能16
第2講 少年法の誕生
1 少年裁判所の誕生18
1 少年犯罪者と成人犯罪者との区別(19)
2 少年裁判所の創設(21)
3 刑事責任年齢(23)
2 少年法理念の多様化24
1 社会化型少年裁判所(25)
2 修正された刑事裁判所(27)
3 わが国の少年法制の展開28
1 大正少年法以前(28)
2 大正少年法(29)
第3講 少年非行の現状
(1) 日本 31
1 少年犯罪の近年の趨勢31
1 少年犯罪全体の概況(31)
2 少年による凶悪犯罪(34)
2 稚拙になった凶悪犯罪37
1 衝動化する強盗事件(37)
2 低下する刑事処分率(39)
3 衰退した非行グループ42
1 少年犯罪の脱集団化(42)
2 非行副次文化の消滅(44)
(2) アメリカ49
1 少年非行に関わるデータ49
2 少年非行の動向51
3 少年非行の背景要因58
第4講 少年法の改正
1 少年法改正の経緯62
1 少年法改正の議論(62)
2 少年法改正の動き(63)
2 2000年改正の内容65
1 少年事件の処分等の在り方の見直し(66)
2 少年審判における事実認定の適正化(68)
3 被害者への配慮の充実(71)
3 2007年改正の内容73
1 改正の経緯(73)
2 改正の内容(74)
3 改正の問題点(78)
4 2008年改正の内容79
1 改正の内容(79)
2 2008年法改正の問題点(81)
5 2014年改正の内容82
1 国選付添人制度および検察官関与制度の対象事件の拡大(79)
2 少年刑事事件の処分規定の見直し(83)
6 少年院法の改正と少年鑑別所法の制定84
7 2021年の少年法改正85
1 改正の概要(85)
2 変更された事項(86)
3 変更されなかった事項(89)
8 今後の課題91
第5講 少年事件と犯罪被害者
1 少年法における犯罪被害者の地位94
1 少年法と犯罪被害者(94)
2 行為者主義と被害者(95)
3 保護処分優先主義と被害者(96)
4 審判・情報の非公開(96)
2 警察による被害者支援97
1 経済的支援(97)
2 警察による一般的被害者支援(98)
3 警察による支援と少年事件被害者(100)
4 被害少年への支援(100)
3 検察による被害者支援101
1 検察による基本的被害者支援(101)
2 検察による支援と少年事件被害者(102)
4 裁判所における被害者支援102
1 刑事裁判所における被害者支援(102)
2 刑事裁判所における被害者支援と少年事件被害者(104)
5 少年審判における被害者の支援105
1 改正少年法と被害者支援(105)
2 改正少年法における被害者への配慮(107)
3 2008年改正における被害者への配慮(109)
6 矯正施設における被害者支援111
1 矯正における被害者支援(111)
2 少年矯正における被害への支援(113)
7 更生保護における被害者支援115
1 更生保護における被害者支援(115)
2 少年更生保護における被害者支援(116)
第6講 非行少年の発見
1 発見活動の意義119
1 はじめに(119)
2 発見活動の諸相と原理(120)
3 発見活動の対象と犯罪関連性(121)
2 発見活動の諸態様122
1 総論(122)
2 発見活動の主体と態様(123)
3 対象からみた発見活動131
1 犯罪少年の発見(131)
2 触法少年の発見(131)
3 虞犯少年の発見(132)
4 不良行為少年の発見(133)
第7講 捜査・予防活動
1 少年司法における警察の活動136
2 非行の発見138
3 非行防止のための活動139
1 総説(139)
2 街頭補導(140)
3 少年相談・継続補導(140)
4 その他の活動(141)
4 非行少年の捜査・調査活動142
1 非行少年についての活動(142)
2 少年被疑事件の捜査(143)
3 触法事案の処理(147)
4 虞犯事案の処理(148)
5 不良行為少年の補導(150)
5 被害少年・要保護少年・被虐待児童の保護152
1 総説(152)
2 被害少年についての活動(152)
3 福祉犯の被害少年についての活動(153)
4 要保護少年・虐待を受けている児童についての活動(154)
5 その他の活動(145)
第8講 家庭裁判所の役割
1 家庭裁判所の意義157
1 家庭裁判所の誕生(157)
2 家庭裁判所の専門家たち(158)
2 家庭裁判所の事件受理163
1 保護手続のはじまり(163)
2 保護手続の対象(164)
3 受理の手続166
1 「インテイク」の意義とその特性(166)
2 ダイバージョンの促進(167)
4 観護措置について169
1 観護措置とは何か(169)
2 観護措置の手続と期間(170)
第9講 社会調査
1 調査の意義172
1 調査の種類(172)
2 社会調査の役割(173)
3 全件調査主義(174)
2 社会調査の方法175
1 科学主義(175)
2 社会調査の対象事項(176)
3 社会調査の方法(177)
4 鑑別(177)
5 処遇意見(179)
6 杜会調査における適正手続保障(180)
7 社会調査をめぐる課題(181)
3 試験観察185
1 試験観察の意義(185)
2 試験観察の要件(186)
3 試験観察の方法(186)
4 試験観察の付随措置(187)
5 試験観察の現状と課題(188)
4 社会記録の活用190
1 社会記録とその扱い(190)
2 社会記録の活用のあり方(190)
第10講 少年審判
1 少年審判とは何か194
1 少年審判の意義(194)
2 少年審判の機能(194)
3 少年審判の原理(196)
4 審判の諸原則(198)
5 審判に付すべき少年(199)
2 審判の対象203
1 審判の対象(203)
2 虞犯事件の審判の対象(206)
3 審判の手続208
1 審判開始決定(208)
2 審判廷の構成(209)
3 審判の方式(210)
4 裁定合議制と検察官の関与(211)
第11講 少年の権利保障
1 保護主義と憲法主義 214
1 少年裁判所創設直後の論争(214)
2 第二次世界大戦後の動き(216)
2 国際準則と少年法 218
1 少年司法運営に関する国連最低基準規則(北京ルールズ)(218)
2 児童の権利に関する条約(219)
3 リヤド・ガイドラインおよび「自由を奪われた少年の保護に関する国連規則」(220)
3 わが少年法上における権利保障 222
1 少年の法的手続の保障(222)
2 健全育成と成長発達権(223)
4 2000年改正法と少年の権利 225
5 2007年改正法と少年の権利 226
6 2008年以降の少年法改正と少年の権利 227
1 2008年の改正(227)
2 2014年の改正(228)
3 2021年の改正(229)
4 少年院法と少年鑑別所法(229)
第12講 逆送と刑事処分
1 逆送手続 232
1 逆送の意義(232)
2 検察官送致(234)
3 原則逆送制度(236)
4 刑事手続(237)
5 刑事処分(239)
2 逆送事件に関する特定少年の特例 244
1 2021年少年法改正の概略(244)
2 個々の規定の変更(245)
第13講 非行少年の処遇
1 非行少年の処遇とは? 247
2 保護処分以外の処遇 247
3 保護処分 249
1 保護観察(250)
2 児童自立支援施設・児童養護施設送致(255)
3 少年院送致(258)
4 特定少年に対する処遇265
5 被害者と保護処分266
第14講 少年の福祉を害する犯罪
1 旧少年法37条268
1 旧少年法37条の意義(268)
2 「少年福祉阻害犯」の取り締まり状況(271)
2 少年法が規定した「少年福祉阻害犯」271
3 風俗営業適正化法における「少年福祉阻害犯」274
4 児童買春・児童ポルノ処罰法の成立と改正275
1 「児童買春・児童ポルノ処罰法」の成立と内容(276)
2 「児童買春・児童ポルノ処罰法」の改正と課題(276)
5 出会い系サイト規制法279
1 出会い系サイト規制法の意義(279)
2 出会い系サイト規制法の問題点(280)
3 出会い系サイト規制法の改正(281)
6 青少年健全育成条例281
1 条例による淫行規制(281)
2 条例における他の青少年保護規定(283)
7 児童福祉法適用をめぐる問題284
8 まとめ287
第15講 少年事件と報道
1 少年事件の秘密保持・非公開の原則288
2 少年法61条の射程範囲289
1 手続の段階による射程範囲(289)
2 行為時に少年であった者に対して死刑判決が確定した場合(291)
3 規制の範囲292
4 少年事件報道の歴史 292
1 第2 次世界大戦後から1960年代まで(292)
2 1970年代から1980年代前半まで(293)
3 1980年代後半から現在まで(293)
5 少年法61条違反の法的効果 294
1 刑事的な効果(294)
2 民事的な効果(294)
6 少年法61条に関する議論の深まり 301
1 2件の民事訴訟の衝撃性(301)
2 表現の自由の保障を強調して61条が憲法違反であるとの議論(302)
3 61条を成長発達権から根拠付けようと試みる議論(302)
7 推知報道の一部解除規定(少年法68条)の新設について 304
第16講 世界の少年法
(1) アメリカ 309
1 アメリカ少年司法の史的展開 309
2 少年司法手続の関与者 311
1 対象となる少年(311)
2 弁護人(311)
3 検察官(311)
4 プロベーション・オフィサー(312)
5 裁判官(312)
6 被害者(313)
7 親・保護者(313)
8 その他の人々(313)
3 少年司法手続の流れ 313
1 総論(313)
2 捜査・未決拘禁段階(314)
3 審判段階(315)
4 少年司法手続の現在の機能(317)
4 非行少年の処遇 318
1 少年未決拘禁施設(318)
2 プロベーション(318)
3 少年院(318)
4 「少年」刑務所(319)
5 半拘禁施設(319)
5 厳罰政策の現状 319
1 移送法改革による厳罰政策(319)
2 行き過ぎた刑罰化と新しい対応策としての混合量刑(320)
6 修復的少年司法 321
7 アメリカ少年司法の将来 323
(2) イギリス 326
1 イギリスの少年司法 326
1 少年司法の歴史(326)
2 最近の動向と厳罰化(330)
2 司法過程 330
1 警察警告制度(330)
2 起訴(331)
3 裁判(331)
3 刑罰・処分 332
1 拘禁(333)
2 社会内処罰(333)
3 その他の刑罰・処分(335)
4 補助的処分(336)
4 スコットランドの児童聴聞制度 336
5 北アイルランドの少年司法改革 338
(3) ドイツ 340
1 少年司法制度の基本的性格 340
1 「大陸型」の「少年刑法」(340)
2 「少年刑法」の変化(341)
2 法制度の理念と目的 342
3 少年手続の対象 342
4 実体的処分 343
1 定式的な処分(343)
2 教育処分(344)
3 懲戒処分(345)
4 少年刑(345)
5 手続 348
1 手続の基本構造(348)
2 手続打ち切り(349)
3 未決勾留(349)
4 手続関与者(350)
(4) フランス 354
1 最近の少年法をめぐる動き 355
2 子ども保護法 355
3 少年犯罪の状況 355
4 少年司法 356
1 手続(365)
2 裁判所・裁判官(358)
3 検察官・弁護士(360)
4 教育士(360)
5 少年の処遇・施設 360
1 処遇機関(361)
2 処遇(361)
3 施設(363)
6 おわりに(フランス少年法の特徴) 364
1 法制(364)
2 犯罪状況(364)
3 司法状況(365)
4 施設・処遇(365)
5 全体(365)
《資料編》
資料1 主な少年事件 367
資料2 少年法等の一部を改正する法律(2021年)新旧対照条文 389
少年法 400
少年審判規則 420
事項索引 439
はしがき
第1講 少年法の理念
1 少年法とは何か1
2 少年法の意義3
1 子ども法としての少年法(3)
2 刑事法としての少年法(4)
3 福祉法としての少年法(5)
4 教育法としての少年法(6)
3 少年法の理念7
1 少年法の目的(7)
2 少年法における非行少年観(7)
3 少年の健全育成(10)
4 保護主義(11)
4 少年司法制度の特徴12
1 全件送致主義(12)
2 保護処分優先主義(13)
3 職権主義的審問構造(14)
4 審判の非公開(15)
5 処遇の個別化(15)
5 家庭裁判所の機能16
第2講 少年法の誕生
1 少年裁判所の誕生18
1 少年犯罪者と成人犯罪者との区別(19)
2 少年裁判所の創設(21)
3 刑事責任年齢(23)
2 少年法理念の多様化24
1 社会化型少年裁判所(25)
2 修正された刑事裁判所(27)
3 わが国の少年法制の展開28
1 大正少年法以前(28)
2 大正少年法(29)
第3講 少年非行の現状
(1) 日本 31
1 少年犯罪の近年の趨勢31
1 少年犯罪全体の概況(31)
2 少年による凶悪犯罪(34)
2 稚拙になった凶悪犯罪37
1 衝動化する強盗事件(37)
2 低下する刑事処分率(39)
3 衰退した非行グループ42
1 少年犯罪の脱集団化(42)
2 非行副次文化の消滅(44)
(2) アメリカ49
1 少年非行に関わるデータ49
2 少年非行の動向51
3 少年非行の背景要因58
第4講 少年法の改正
1 少年法改正の経緯62
1 少年法改正の議論(62)
2 少年法改正の動き(63)
2 2000年改正の内容65
1 少年事件の処分等の在り方の見直し(66)
2 少年審判における事実認定の適正化(68)
3 被害者への配慮の充実(71)
3 2007年改正の内容73
1 改正の経緯(73)
2 改正の内容(74)
3 改正の問題点(78)
4 2008年改正の内容79
1 改正の内容(79)
2 2008年法改正の問題点(81)
5 2014年改正の内容82
1 国選付添人制度および検察官関与制度の対象事件の拡大(79)
2 少年刑事事件の処分規定の見直し(83)
6 少年院法の改正と少年鑑別所法の制定84
7 2021年の少年法改正85
1 改正の概要(85)
2 変更された事項(86)
3 変更されなかった事項(89)
8 今後の課題91
第5講 少年事件と犯罪被害者
1 少年法における犯罪被害者の地位94
1 少年法と犯罪被害者(94)
2 行為者主義と被害者(95)
3 保護処分優先主義と被害者(96)
4 審判・情報の非公開(96)
2 警察による被害者支援97
1 経済的支援(97)
2 警察による一般的被害者支援(98)
3 警察による支援と少年事件被害者(100)
4 被害少年への支援(100)
3 検察による被害者支援101
1 検察による基本的被害者支援(101)
2 検察による支援と少年事件被害者(102)
4 裁判所における被害者支援102
1 刑事裁判所における被害者支援(102)
2 刑事裁判所における被害者支援と少年事件被害者(104)
5 少年審判における被害者の支援105
1 改正少年法と被害者支援(105)
2 改正少年法における被害者への配慮(107)
3 2008年改正における被害者への配慮(109)
6 矯正施設における被害者支援111
1 矯正における被害者支援(111)
2 少年矯正における被害への支援(113)
7 更生保護における被害者支援115
1 更生保護における被害者支援(115)
2 少年更生保護における被害者支援(116)
第6講 非行少年の発見
1 発見活動の意義119
1 はじめに(119)
2 発見活動の諸相と原理(120)
3 発見活動の対象と犯罪関連性(121)
2 発見活動の諸態様122
1 総論(122)
2 発見活動の主体と態様(123)
3 対象からみた発見活動131
1 犯罪少年の発見(131)
2 触法少年の発見(131)
3 虞犯少年の発見(132)
4 不良行為少年の発見(133)
第7講 捜査・予防活動
1 少年司法における警察の活動136
2 非行の発見138
3 非行防止のための活動139
1 総説(139)
2 街頭補導(140)
3 少年相談・継続補導(140)
4 その他の活動(141)
4 非行少年の捜査・調査活動142
1 非行少年についての活動(142)
2 少年被疑事件の捜査(143)
3 触法事案の処理(147)
4 虞犯事案の処理(148)
5 不良行為少年の補導(150)
5 被害少年・要保護少年・被虐待児童の保護152
1 総説(152)
2 被害少年についての活動(152)
3 福祉犯の被害少年についての活動(153)
4 要保護少年・虐待を受けている児童についての活動(154)
5 その他の活動(145)
第8講 家庭裁判所の役割
1 家庭裁判所の意義157
1 家庭裁判所の誕生(157)
2 家庭裁判所の専門家たち(158)
2 家庭裁判所の事件受理163
1 保護手続のはじまり(163)
2 保護手続の対象(164)
3 受理の手続166
1 「インテイク」の意義とその特性(166)
2 ダイバージョンの促進(167)
4 観護措置について169
1 観護措置とは何か(169)
2 観護措置の手続と期間(170)
第9講 社会調査
1 調査の意義172
1 調査の種類(172)
2 社会調査の役割(173)
3 全件調査主義(174)
2 社会調査の方法175
1 科学主義(175)
2 社会調査の対象事項(176)
3 社会調査の方法(177)
4 鑑別(177)
5 処遇意見(179)
6 杜会調査における適正手続保障(180)
7 社会調査をめぐる課題(181)
3 試験観察185
1 試験観察の意義(185)
2 試験観察の要件(186)
3 試験観察の方法(186)
4 試験観察の付随措置(187)
5 試験観察の現状と課題(188)
4 社会記録の活用190
1 社会記録とその扱い(190)
2 社会記録の活用のあり方(190)
第10講 少年審判
1 少年審判とは何か194
1 少年審判の意義(194)
2 少年審判の機能(194)
3 少年審判の原理(196)
4 審判の諸原則(198)
5 審判に付すべき少年(199)
2 審判の対象203
1 審判の対象(203)
2 虞犯事件の審判の対象(206)
3 審判の手続208
1 審判開始決定(208)
2 審判廷の構成(209)
3 審判の方式(210)
4 裁定合議制と検察官の関与(211)
第11講 少年の権利保障
1 保護主義と憲法主義 214
1 少年裁判所創設直後の論争(214)
2 第二次世界大戦後の動き(216)
2 国際準則と少年法 218
1 少年司法運営に関する国連最低基準規則(北京ルールズ)(218)
2 児童の権利に関する条約(219)
3 リヤド・ガイドラインおよび「自由を奪われた少年の保護に関する国連規則」(220)
3 わが少年法上における権利保障 222
1 少年の法的手続の保障(222)
2 健全育成と成長発達権(223)
4 2000年改正法と少年の権利 225
5 2007年改正法と少年の権利 226
6 2008年以降の少年法改正と少年の権利 227
1 2008年の改正(227)
2 2014年の改正(228)
3 2021年の改正(229)
4 少年院法と少年鑑別所法(229)
第12講 逆送と刑事処分
1 逆送手続 232
1 逆送の意義(232)
2 検察官送致(234)
3 原則逆送制度(236)
4 刑事手続(237)
5 刑事処分(239)
2 逆送事件に関する特定少年の特例 244
1 2021年少年法改正の概略(244)
2 個々の規定の変更(245)
第13講 非行少年の処遇
1 非行少年の処遇とは? 247
2 保護処分以外の処遇 247
3 保護処分 249
1 保護観察(250)
2 児童自立支援施設・児童養護施設送致(255)
3 少年院送致(258)
4 特定少年に対する処遇265
5 被害者と保護処分266
第14講 少年の福祉を害する犯罪
1 旧少年法37条268
1 旧少年法37条の意義(268)
2 「少年福祉阻害犯」の取り締まり状況(271)
2 少年法が規定した「少年福祉阻害犯」271
3 風俗営業適正化法における「少年福祉阻害犯」274
4 児童買春・児童ポルノ処罰法の成立と改正275
1 「児童買春・児童ポルノ処罰法」の成立と内容(276)
2 「児童買春・児童ポルノ処罰法」の改正と課題(276)
5 出会い系サイト規制法279
1 出会い系サイト規制法の意義(279)
2 出会い系サイト規制法の問題点(280)
3 出会い系サイト規制法の改正(281)
6 青少年健全育成条例281
1 条例による淫行規制(281)
2 条例における他の青少年保護規定(283)
7 児童福祉法適用をめぐる問題284
8 まとめ287
第15講 少年事件と報道
1 少年事件の秘密保持・非公開の原則288
2 少年法61条の射程範囲289
1 手続の段階による射程範囲(289)
2 行為時に少年であった者に対して死刑判決が確定した場合(291)
3 規制の範囲292
4 少年事件報道の歴史 292
1 第2 次世界大戦後から1960年代まで(292)
2 1970年代から1980年代前半まで(293)
3 1980年代後半から現在まで(293)
5 少年法61条違反の法的効果 294
1 刑事的な効果(294)
2 民事的な効果(294)
6 少年法61条に関する議論の深まり 301
1 2件の民事訴訟の衝撃性(301)
2 表現の自由の保障を強調して61条が憲法違反であるとの議論(302)
3 61条を成長発達権から根拠付けようと試みる議論(302)
7 推知報道の一部解除規定(少年法68条)の新設について 304
第16講 世界の少年法
(1) アメリカ 309
1 アメリカ少年司法の史的展開 309
2 少年司法手続の関与者 311
1 対象となる少年(311)
2 弁護人(311)
3 検察官(311)
4 プロベーション・オフィサー(312)
5 裁判官(312)
6 被害者(313)
7 親・保護者(313)
8 その他の人々(313)
3 少年司法手続の流れ 313
1 総論(313)
2 捜査・未決拘禁段階(314)
3 審判段階(315)
4 少年司法手続の現在の機能(317)
4 非行少年の処遇 318
1 少年未決拘禁施設(318)
2 プロベーション(318)
3 少年院(318)
4 「少年」刑務所(319)
5 半拘禁施設(319)
5 厳罰政策の現状 319
1 移送法改革による厳罰政策(319)
2 行き過ぎた刑罰化と新しい対応策としての混合量刑(320)
6 修復的少年司法 321
7 アメリカ少年司法の将来 323
(2) イギリス 326
1 イギリスの少年司法 326
1 少年司法の歴史(326)
2 最近の動向と厳罰化(330)
2 司法過程 330
1 警察警告制度(330)
2 起訴(331)
3 裁判(331)
3 刑罰・処分 332
1 拘禁(333)
2 社会内処罰(333)
3 その他の刑罰・処分(335)
4 補助的処分(336)
4 スコットランドの児童聴聞制度 336
5 北アイルランドの少年司法改革 338
(3) ドイツ 340
1 少年司法制度の基本的性格 340
1 「大陸型」の「少年刑法」(340)
2 「少年刑法」の変化(341)
2 法制度の理念と目的 342
3 少年手続の対象 342
4 実体的処分 343
1 定式的な処分(343)
2 教育処分(344)
3 懲戒処分(345)
4 少年刑(345)
5 手続 348
1 手続の基本構造(348)
2 手続打ち切り(349)
3 未決勾留(349)
4 手続関与者(350)
(4) フランス 354
1 最近の少年法をめぐる動き 355
2 子ども保護法 355
3 少年犯罪の状況 355
4 少年司法 356
1 手続(365)
2 裁判所・裁判官(358)
3 検察官・弁護士(360)
4 教育士(360)
5 少年の処遇・施設 360
1 処遇機関(361)
2 処遇(361)
3 施設(363)
6 おわりに(フランス少年法の特徴) 364
1 法制(364)
2 犯罪状況(364)
3 司法状況(365)
4 施設・処遇(365)
5 全体(365)
《資料編》
資料1 主な少年事件 367
資料2 少年法等の一部を改正する法律(2021年)新旧対照条文 389
少年法 400
少年審判規則 420
事項索引 439