よい社会とは何か
学際レクチャーシリーズ 26

よい社会とは何か

東條隆進 著
定価:2,750円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2004年06月10日
  • 判型:
    46版上製
  • ページ数:
    300頁
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内容紹介



≪目次≫
第一章 市場経済とサイボーグ・サイエンス
猿の手/経済学と効用最大化原理/企業と利潤最大化原理/ゲームとサイボーグ

第二章 見えざる手と近代市民社会
見えざる手と近代市民社会/「自由放任主義の終焉」と「見えざる手」の消滅/歴史としての二〇世紀―資本主義対社会主義

第三章 よい社会への道
スケープゴートと社会的分業・価値規範/企業間競争と市場/経済学とサイボーグ・マシーン/市民社会の分裂とジレンマ/よい社会への道

第四章 「よい社会」の倫理
政策危機とは何か/経済政策理論と価値判断の問題/市場経済と民主主義の条件/現代経済政策と秩序・制度の問題/経済政策学の思想的基礎/「良い社会」としての「市場経済・民主主義・福祉社会」

第五章 市場経済と市民社会
はじめに/現代の政策論的状況/不況、失業、独占/市民社会の論理/技術とイノベーション

第六章 市場経済と人間社会
現代経済の基本問題/近代経済学とマルクス経済学/スミス・古典派体系の再検討/むすび

第七章 市場経済と歴史
はじめに/フィクションとしての商品と市場/非市場原理の経済/市場経済における「経済性」の反省/市場経済の人間観/むすび

第八章 資本主義と社会主義を超えて
はじめに/スミスの先行者の根本思想―G・ガリレイ、T・ホッブス、J・ロック/A・スミスの市民社会観/「道徳情操論」における共感(Sympathy)の原理について/市民社会の基礎としての富の経済理論/J・M・ケインズの批判および現代の問題

第九章 市場経済とエコロジー
経済力学主義の反省/資源物理学の教えるもの/エコロジーとエコノミー

第十章 歴史過程としての福祉社会
はじめに/福祉国家の前景/市民社会と自由・平等の理念/近代市民社会と市場経済競争/市民社会の階級性と社会全体の均衡/国民国家と福祉/市民社会の新しい次元/福祉社会と福祉世界/むすび

第十一章 近代日本における国家と市民社会
はじめに/経済社会学/富国強兵政策と権威主義国家の成立/富国強工政策と功利主義への転換

第十二章 現代産業社会の基本問題 ―ITイノベーションと雇用の問題―
はじめに/IT技術へのプロセス/企業生産と技術革新/イノベーション・スピード/資本・労働概念の再検討/むすび

第十三章 アジア市民社会をめざして ―EU統合に学ぶ―
はじめに/ヨーロッパ近代世界と国民国家・市民社会/国民国家・市民社会・国家連合/EU統合への道/日本の近代世界体制への参加/アジア市民社会の可能性を求めて/むすび

終わりに―平和への志