契約法規範の変容と責任法理
長坂 純 著
定価:8,800円(税込)-
在庫:
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発行:
2022年06月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
402頁 -
ISBN:
978-4-7923-2785-9
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内容紹介
《目 次》
はしがき i
初出一覧 xii
第一章 契約債権法の基本原則 ―改正民法における「契約の尊重(favor contractus)」思想 1
第一節 問題の所在 1
第二節 「契約の尊重」思想の展開 3
一 「契約の尊重」思想の定義と射程 3
二 契約法の国際的潮流 4
三 「契約の尊重」思想の展開 6
第三節 日本法における「契約の尊重」思想 9
一 改正前民法における契約法規範 9
二 改正民法(契約債権法)の基本原則 11
三 「契約の尊重」思想の機能領域 16
第四節 「契約の尊重」思想の意義・機能 30
一 契約責任法における「契約の尊重」思想の展開 30
二 「契約の尊重」思想の意義・機能 33
第五節 結び 37
第二章 典型契約の意義と契約類型 39
第一節 問題題の所在 39
第二節 わが国における典型契約・契約類型論の展開 42
一 典型契約・混合契約・非典型契約に関する議論 42
二 契約法規範の変容と改正民法 49
三 小括 53
第三節 ドイツ法における議論状況 59
一 緒論 59
二 典型契約(法定契約類型)の意義・機能 60
三 契約類型論の展開 64
四 小括 67
第四節 典型契約の意義と契約類型 70
一 議論状況の整理 70
二 典型契約と混合契約・非典型契約との関係把握―類型的思考から段階的思考へ― 72
第五節 結びに代えて ―典型契約制度の再構築へ向けた展開可能性― 77
第三章 債務不履行による損害賠償の帰責構造 ―民法四一五条の構造 79
第一節 問題の所在 79
第二節 改正民法の規律構造 83
一 改正論議以前の理論動向 83
二 民法四一五条の改正へ向けた議論 87
三 改正民法四一五条の問題性 95
四 小括 100
第三節 ドイツ民法理論 106
一 一般給付障害法の規律構造 106
二 給付障害の統一的概念としての「義務違反」 113
三 「帰責事由」要件の理解 139
四 小括 151
第四節 日本法への理論的示唆 164
一 ドイツ民法理論の現状と留意点 164
二 わが国における損害賠償の要件論 169
三 債務不履行賠償の要件構成 180
四 民法四一五条の構造 194
第五節 結び 204
第四章 原始的不能と債務不履行責任 ―民法四一二条の二第二項の構造 205
第一節 問題の所在 205
第二節 「原始的不能」に関する議論状況 208
一 原始的不能=契約無効説の形成 208
二 「原始的不能ドグマ」の克服と契約有効説の展開 212
三 改正民法四一二条の二第二項の立法過程 218
四 小括 221
第三節 ドイツ民法理論 227
一 給付障害法の構造 228
二 BGB三一一a条に関する議論状況 231
三 小括 239
第四節 民法四一二条の二第二項の構造 243
一 議論動向からの示唆 243
二 解決方向性 245
第五節 結び 250
第五章 「契約不適合責任」の性質と帰責構造 251
第一節 問題の所在 251
第二節 瑕疵担保責任論の展開 254
一 売主の瑕疵担保責任 254
二 請負人の瑕疵担保責任 265
第三節 「契約不適合責任」の導入 278
一 改正法規定の構成 278
二 責任の性質 279
三 要件 281
四 効果 284
五 規律構造の評価 288
第四節 今後の議論の展開可能性 307
一 瑕疵担保責任論と改正民法の対応 307
二 ドイツ法における瑕疵責任の構造 309
三 契約不適合責任の性質と適用場面 319
四 契約不適合責任の帰責構造 324
第五節 結び 334
第六章 多角・三角取引の構造把握 ―契約の連鎖と従属的関与者 335
第一節 問題の所在 335
第二節 「契約の連鎖」型多角取引論の展開 338
一 現代的多角取引の特徴と問題性 338
二 古典的(法定)多角取引の構造―適法転貸借(民法六一三条) 342
三 多角取引構成の当否 344
第三節 履行補助者と多角取引 352
一 履行補助者の意義・機能 352
二 多角取引関係論と履行補助者 358
第四節 「契約の連鎖」型多角取引と履行補助者概念 362
一 多角取引関係の構造 362
二 履行補助者概念の有用性―従属的関与者の位置づけ 363
第五節 具体的事例における検証 364
一 裁判例の動向 365
二 検討 377
第六節 結び 382
事項索引 (1)
はしがき i
初出一覧 xii
第一章 契約債権法の基本原則 ―改正民法における「契約の尊重(favor contractus)」思想 1
第一節 問題の所在 1
第二節 「契約の尊重」思想の展開 3
一 「契約の尊重」思想の定義と射程 3
二 契約法の国際的潮流 4
三 「契約の尊重」思想の展開 6
第三節 日本法における「契約の尊重」思想 9
一 改正前民法における契約法規範 9
二 改正民法(契約債権法)の基本原則 11
三 「契約の尊重」思想の機能領域 16
第四節 「契約の尊重」思想の意義・機能 30
一 契約責任法における「契約の尊重」思想の展開 30
二 「契約の尊重」思想の意義・機能 33
第五節 結び 37
第二章 典型契約の意義と契約類型 39
第一節 問題題の所在 39
第二節 わが国における典型契約・契約類型論の展開 42
一 典型契約・混合契約・非典型契約に関する議論 42
二 契約法規範の変容と改正民法 49
三 小括 53
第三節 ドイツ法における議論状況 59
一 緒論 59
二 典型契約(法定契約類型)の意義・機能 60
三 契約類型論の展開 64
四 小括 67
第四節 典型契約の意義と契約類型 70
一 議論状況の整理 70
二 典型契約と混合契約・非典型契約との関係把握―類型的思考から段階的思考へ― 72
第五節 結びに代えて ―典型契約制度の再構築へ向けた展開可能性― 77
第三章 債務不履行による損害賠償の帰責構造 ―民法四一五条の構造 79
第一節 問題の所在 79
第二節 改正民法の規律構造 83
一 改正論議以前の理論動向 83
二 民法四一五条の改正へ向けた議論 87
三 改正民法四一五条の問題性 95
四 小括 100
第三節 ドイツ民法理論 106
一 一般給付障害法の規律構造 106
二 給付障害の統一的概念としての「義務違反」 113
三 「帰責事由」要件の理解 139
四 小括 151
第四節 日本法への理論的示唆 164
一 ドイツ民法理論の現状と留意点 164
二 わが国における損害賠償の要件論 169
三 債務不履行賠償の要件構成 180
四 民法四一五条の構造 194
第五節 結び 204
第四章 原始的不能と債務不履行責任 ―民法四一二条の二第二項の構造 205
第一節 問題の所在 205
第二節 「原始的不能」に関する議論状況 208
一 原始的不能=契約無効説の形成 208
二 「原始的不能ドグマ」の克服と契約有効説の展開 212
三 改正民法四一二条の二第二項の立法過程 218
四 小括 221
第三節 ドイツ民法理論 227
一 給付障害法の構造 228
二 BGB三一一a条に関する議論状況 231
三 小括 239
第四節 民法四一二条の二第二項の構造 243
一 議論動向からの示唆 243
二 解決方向性 245
第五節 結び 250
第五章 「契約不適合責任」の性質と帰責構造 251
第一節 問題の所在 251
第二節 瑕疵担保責任論の展開 254
一 売主の瑕疵担保責任 254
二 請負人の瑕疵担保責任 265
第三節 「契約不適合責任」の導入 278
一 改正法規定の構成 278
二 責任の性質 279
三 要件 281
四 効果 284
五 規律構造の評価 288
第四節 今後の議論の展開可能性 307
一 瑕疵担保責任論と改正民法の対応 307
二 ドイツ法における瑕疵責任の構造 309
三 契約不適合責任の性質と適用場面 319
四 契約不適合責任の帰責構造 324
第五節 結び 334
第六章 多角・三角取引の構造把握 ―契約の連鎖と従属的関与者 335
第一節 問題の所在 335
第二節 「契約の連鎖」型多角取引論の展開 338
一 現代的多角取引の特徴と問題性 338
二 古典的(法定)多角取引の構造―適法転貸借(民法六一三条) 342
三 多角取引構成の当否 344
第三節 履行補助者と多角取引 352
一 履行補助者の意義・機能 352
二 多角取引関係論と履行補助者 358
第四節 「契約の連鎖」型多角取引と履行補助者概念 362
一 多角取引関係の構造 362
二 履行補助者概念の有用性―従属的関与者の位置づけ 363
第五節 具体的事例における検証 364
一 裁判例の動向 365
二 検討 377
第六節 結び 382
事項索引 (1)