刑事法ジャーナル 第73号

刑事法ジャーナル 第73号

刑事法ジャーナル編集委員会 編
定価:2,200円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2022年08月20日
  • 判型:
    B5判並製
  • ページ数:
    176頁
  • ISBN:
    978-4-7923-8879-9
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介


《目 次》

〈巻頭言〉
日本刑法学会第100回大会に寄せて (高橋則夫)   3

〈特集〉 すり替え窃盗の実行の着手時期
特集の狙い ─すり替え窃盗をめぐる理論と課題─ (丸橋昌太郎=佐藤拓磨)   4
窃盗未遂罪の処罰時期 ─最高裁令和4年2月14日第三小法廷決定を契機として─ (二本栁 誠)   10
すり替え窃盗の実行の着手時期 ─進捗度基準説から見た令和4年決定─ (冨川雅満)   19
すり替え窃盗の実行の着手 ─最高裁令和4年2月14日第三小法廷決定を契機として─ (江見健一)   30

〈特集〉 刑事手続のIT化
刑事手続のIT化 ─「刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会」
取りまとめ報告書を踏まえて─ (池田公博)   36
刑事手続のIT化 ─「刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会」
取りまとめ報告書を踏まえて〔裁判の立場から〕─ (河合健司)   46
刑事手続のIT化 ─「刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会」
取りまとめ報告書を踏まえて〔検察の立場から〕─ (加藤俊治)   54
刑事手続のIT化 ─国民の権利利益の保護・実現のための情報通信技術の活用─ (河津博史)   61
【資料】「刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会」取りまとめ報告書(令和4年3月15日)(抄) 67

〈原理・原則、文脈から考える刑事訴訟法の諸問題〉
・第3回 逮捕・勾留 (小木曽 綾)   94

〈外国刑事法務事情〉
・英国刑事法務事情(71)─LXXI 2022年3月~5月の主要動向─ (清野憲一)   103

〈刑事裁判例批評〉
(443)あおり運転と殺人罪の故意─堺あおり運転事件─
─大阪高判令和元・9・11判時2503号81頁─ (小池直希)    126

(444)ウェブサイトの閲覧者の同意を得ることなくその電子計算機を使用して仮想通貨のマイニングを行わせるプログラムコードの不正指令電磁的記録該当性─コインハイブ事件上告審判決─
─最(一小)判令和4・1・20刑集76巻1号1頁─ (粟田知穂)    133

(445)空港におけるスーツケースの解体検査に令状主義の精神を没却するような重大な違法があると
した事例
─千葉地判令和2・6・19判時2501号120頁─ (緑 大輔)    139

(446)被告人が人身事故を起こした過失運転致傷の事案において、1審裁判長が検察官に訴因変更を促す釈明権を行使した場合と当事者主義の原則
─東京高判令和3・3・24判タ1492号131頁─ (福崎伸一郎)    146

(447)原審段階で認知症と診断された被告人について、記憶以外の知的機能について大きな問題がない場合の訴訟能力の肯否
─東京高判令和3・3・25判タ1492号122頁─ (藤井敏明)    154

(448)金融商品取引法167条1項6号が予定する「職務に関し知つたとき」の文言の意義
─最(三小)決令和4・2・25裁判所ウェブサイト─ (大山 徹)    160

〈書評〉
・小坂亮著『フランツ・フォン・リストの刑法理論』(2021年、成文堂) 飯島 暢   170
・青木陽介著『包括一罪の研究』(2021年、成文堂) 滝谷英幸   172
・岡田悦典著『刑事準備手続論』(2022年、日本評論社) 田淵浩二   174
・荘子邦雄先生 北野通世   88
・内田文昭先生を偲んで 丸山雅夫   91