不法行為法研究3

不法行為法研究3

新美育文・浦川道太郎・畑中久彌 編集委員
定価:5,940円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2022年11月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    280頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2788-0
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内容紹介

《目 次》

はしがき i

[特別寄稿]
不法行為法の再検討を試みる(三)―民法不法行為規定による現代型大規模大量損害の補償―   ?森嶌昭夫(3)
 一 市場占有率責任法理とは何か―Sindell判決を読む 3
 二 Sindell判決が法創造(lawmaking)した新たな法理MSL 9
 三 わが国のMSL 21


[特集 損害賠償論の現代的課題]
連帯責任と分割責任―建設アスベスト訴訟をめぐって―   渡邉知行(25)
 一 はじめに 25
 二 共同不法行為に関する判例・学説の動向 26
 三 建設アスベスト建材メーカーの責任 32

後遺障害を負った被害者の死亡と逸失利益及び介護費用   北河隆之(67)
 一 はじめに 67
 二 事故と後発的事由による被害者の死亡との間に相当因果関係が存在する場合 68
 三 事故と後発的事由による被害者の死亡との間に相当因果関係が存在しない場合 69
 四 積極損害について(11月判決) 80
 五 最高裁令和2年7月9日判決民集74巻4号1204頁・判タ1480号138頁・判時2471号49頁・交通民集53巻4号815頁 82
 六 若干の関連事項 90

損益相殺   仮屋篤子(93)
 一 問題の所在 93
 二 損害算定論と損益相殺 94
 三 損益相殺とは何か 102
 四 まとめ 109

保険代位と弁済者代位―最高裁令和4年3月24日判決・人身傷害保険における代位をふまえ―   古笛恵子(111)
 一 問題の所在 111
 二 自動車保険の一括払 112
 三 本判決について 121
 四 人傷保険に関するこれまでの議論 126
 五 人傷社の代位 130
 六 本判決後の全部控除説 138


[論説]
民法719条1項後段類推適用論の意義を問う―建設アスベスト最高裁令和3年判決の検討を通じて―   ?新美育文(143)
 一 はじめに―問題の所在 143
 二 令和3年最高裁判決の概要 145
 三 令和3年最高裁判決の検討 151
 四 まとめ 178

新型コロナウイルス感染症患者に対する医師の責任と応招義務   石田 瞳(181)
 一 はじめに 181
 二 応招義務 182
 三 新型コロナウイルス感染症発現前の判例・学説・行政解釈 188
 四 令和元年(2019年)厚生労働省通知 203
 五 新型コロナウイルス感染症発現後の応招義務の解釈 205
 六 新型コロナウイルス感染症と応招義務の課題 207
 七 おわりに 208


[判例評釈]
医療水準論における証明責任の転換ないし修正―最判平成7年6月9日民集49巻6号1499頁について―   岩田真紀子(213)
 一 事案 213
 二 判旨 214
 三 評釈 216

医療用医薬品の欠陥判断―イレッサ薬害訴訟判決(最判平成25年4月12日民集67巻4号899頁)―   有賀恵美子(235)
 一 事案 235
 二 判旨 236
 三 評釈 238