米国従業員持株制度の理論と政策

米国従業員持株制度の理論と政策

―ルイス・オー・ケルソーより―
市川兼三 著
定価:4,950円(税込)
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  • 発行:
    2022年11月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    208頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2789-7
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内容紹介

《目 次》

はしがき(i)

序論 1

一 理論の部
1 基本概念 7
 ① 序7
 ② 経済的自由:財産とレジャー 9
 (1)経済的自由の3要素(9)
 (2)労働、レジャーおよび自由(11)
 (3)人の作業の種類と性質(14)
 (4)経済的に自由な社会のイメージ(16)
 ③ 解決すべき問題 18
 (1)生産組織の問題(18)
 (2)所有分散の間題(19)
 (3)自由と平等の間題(19)
 ④ 経済学の基本原理 19
 (1)富の生産における諸要素(19)
 (2)富の生産要素としての人の役割(20)
 (3)労働者の生産性についての技術的ノート(23)
 (4)財産の種類(24)
 (5)一次分配と二次分配(26)

2 政治的民主主義と経済 32
 ① 民主主義の意義 32
 ② 米国憲法制定者たちの思想 33
 ③ 貧富の差の拡大 35
 ④ 技術進歩の結果 37
 ⑤ 政治的民主主義と経済 40

3 セーの法則の再検討 44
 ① セーの法則 44
 ② 工業化とセーの法則 46
 ③ 病的資本(Morbid Capital) 48

4 民主資本主義 51
 ① 目的 51
 ② 前提 52
 (1)経済的仮定(53)
 (2)倫理的仮定(53)
 (3)良き社会についての仮定(54)
 ③ 3原理 54
 (1)序(54)
 (2)財産の原理(55)
 (3)参加の原理(58)
 (4)制限の原理(62)

5 経済史 69
 ① 第1段階:原始から19世紀まで 69
 ② 第2段階:1800年から現在まで 71
 ③ 経済の分類 71
 ④ 資本主義経済の分類 73
 (1)所有様式(73)
 (2)分配方式(74)
 (3)分配方式の基礎にある原理(75)
 ⑤ 資本主義の4類型 79
 (1)原始資本主義(primitive capitalism)(79)
 (2)国家資本主義(state capitalism)(79)
 (3)混合資本主義(mixed capitalism)(80)
 (4)民主資本主義(Capitalism)(81)
 (5)相互比較(81)


二 政策の部
1 序論 87
 ① 民主資本主義の経済理論の要点 87
 ② 民主資本主義と国家の役割 89
 ③ 民主資本主義の経済政策の骨子 93
 (1)一般的な政策(93)
 (2)個別的な政策(93)

2 伝統的な金融方法 96
 ① 伝統的な金融方法による新資本の形成 96
 ② 資本形成金融における貯蓄の機能 98
 ③ 伝統的な金融方法の結果 102
 (1)資本所有の集中(102)
 (2)資本への接近の否定(103)
 (3)インフレーション(105)
 (4)経済成長の制約(105)

3 民主的な金融方法 110
 ① 金融概論 110
 ② 見えない経済構造 112
 ③ 資本主義を民主化する金融手段 114
 ④ 従業員持株制度の効果 115

4 資本主義を民主化する8つの金融手段 118
 ① 金融手段の概観 118
 ② 従業員持株制度、合同持株制度および消費者持株制度 120
 (1)従業員持株制度(ESOP)(120)
 (2)合同持株制度(MUSOP)(126)
 (3)消費者持株制度(CSOP)(127)
 ③ 一般持株制度(GSOP)131
 (1)意義(131)
 (2)アラスカ一般持株会社の実験(132)
 (3)一般持株会社株式の市場性と売買価格(134)
 (4)一般持株会社の経営(136)
 ④ 個別資本所有制度、商業資本所有制度および公的資本所有制度136
 (1)個別資本所有制度(ICOP)(136)
 (2)商業資本所有制度(COMCOP)(139)
 (3)公的資本所有制度(PUBCOP)(141)
 ⑤ 住居資本所有制度(RECOP)144
 (1)意義(144)
 (2)住居資本所有制度金融と従来の住宅金融との比較(146)

5 民主的かつ商業的な資本信用保険 151
 ① 民主的かつ商業的な資本信用保険 151
 ② 経済的繁栄と連邦政府の責任 154
 ③ 資本信用の民主的利用に対する反論について 156
 ④ 貯蓄神話の正体 157
 ⑤ 時の経過と貧困の相対性 158

6 株式会社の民主化 161
 ① 序 161
 ② 混合経済における株式会社 162
 (1)労働制的分配の促進(162)
 (2)産業組織の破壊(164)
 (3)株式会社の欠点(165)
 ③ 株式会社と民主資本主義 165
 (1)株式会社と国民経済政策(165)
 (2)私的事業会社の活動領域拡大(167)
 (3)資本主義を民主化する立法政策(167)
 (4)終身雇用(169)
 ④ 株式会社の民主化と株主 170
 (1)株主財産権の機能(170)
 (2)株主財産権の復活(170)
 (3)新資金源としての民主的な金融方法(173)
 (4)従業員持株制度と既存株主の権利(173)
 ⑤ 株式会社の民主化と経営者 174
 ⑥ 株式会社の民主化と政府 175
 ⑦ 株式会社の民主化と資本の生産性 177
 (1)資本の生産性発揮を阻害する要因(177)
 (2)同時金融が資本の本当の生産性に及ぼす効果(180)

7 税制 184
 ① 生存可能資本保有と独占的資本保有 184
 ② 小資本家または無資本の者のための投資を優遇する制度 185
 ③ 個人所得税 186
 ④ 法人所得税 189
 ⑤ 遺産税・贈与税 191