刑事訴追理念の研究
鯰越溢弘 著
定価:5,500円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2005年02月20日
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判型:
A5版上製 -
ページ数:
270頁
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内容紹介
≪目次≫
序章 問題意識の提示
第1章 イギリスにおける私人訴追主義の揺籃期
イギリスの訴追理念/被害者訴追の展開/被害者訴追の衰退と糾問手続/告発陪審の創設/治安判事の創設/起訴陪審と審理陪審の分離―大陪審と小陪審の成立―
第2章 近代的私人訴追主義の源流―犯罪訴追協会―
イギリス刑事司法の近代化と犯罪訴追協会創設の歴史背景/犯罪訴追協会の創設/犯罪訴追協会の組織/犯罪訴追協会の活動と社会的意義/犯罪訴追協会と警察/近代イギリスの刑事手続
第3章 イギリス刑事法の近代化―法執行制度の変遷を中心として―
イギリス刑事法の近代化の特色/訴追・裁判制度とコミュニティ/近代警察の創設と訴追機関創設の試み
第4章 国家訴追主義と私人訴追主義
糾問手続と公訴官制度の創設/フランス大革命と訴追制度/ドイツにおける検察官制度の導入と私人訴追主義
第5章 近代イギリスの訴追理念―公訴官( Crown Prosecuter )の創設―
私人訴追主義の危機?/革命以前の訴追理念と制度の状況/前史―警察に関する王立委員会報告書及び国際法律家協会英国支部( JUSTICE )の報告書―/刑事手続に関する王立委員会の設置と審議過程/王立委員会報告についての評価と政府の見解/公訴局の創設とその評価/公訴局の創設と私人訴追主義/ロウレンス事件の教訓―イギリスにおける私人訴追主義の現状―
第6章 現行刑事司法制度と私人訴追主義
訴追理念と訴訟モデル論/我が国の刑事訴追制度と訴追理念の変遷/現行法制度と刑事訴追理念/付審判請求手続と私人訴追主義/検察審査会制度と私人訴追主義
終章 私人訴追主義の更なる発展のために
私人訴追主義に基づいた刑事訴訟法改正試案/刑事司法における犯罪被害者の法的地位/刑事訴追理念としての私人訴追主義