刑事法ジャーナル 第74号

刑事法ジャーナル 第74号

刑事法ジャーナル編集委員会 編
定価:2,200円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2022年11月20日
  • 判型:
    B5判並製
  • ページ数:
    256頁
  • ISBN:
    978-4-7923-8880-5
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内容紹介


《目 次》

<巻頭言>
危険運転致死傷罪と「制御困難高速度走行」   井田 良   3

<特集 没収・追徴制度の現状と課題>
解題および補足   佐藤拓磨   4
薬物犯罪における没収・追徴   久保英二郎   16
被害者ある犯罪における没収・追徴   横濱和弥   27
金融商品取引法の没収・追徴   川崎友巳   38
組織犯罪からの被害回復としての没収・追徴   木村圭二郞   52


<特集 児童に対する暴力>
企画趣旨   深町晋也   58
児童に対する身体的暴力について   池田直人   60
児童に対する性暴力 ─監護者性交等・わいせつ罪を中心に─   深町晋也   80
司法面接結果の証拠利用 ─法制審議会における議論を中心に─   大谷祐毅   89
児童に対する暴力と刑事弁護   久保有希子   100


<刑事立法の動き>
・「刑法等の一部を改正する法律」について   栗木 傑=中野浩一   110
【資料】刑法等の一部を改正する法律(令和4年法律第67号)    118


<外国刑事法研究>
・ドイツ児童性犯罪規定の改正について─ドイツ刑法典の改正(4)─   深町晋也   171


<外国刑事法務事情>
・英国刑事法務事情..─LXXII 2022年6月~8月の主要動向─   清野憲一   188


<刑事裁判例批評>
(449)弁護人が検察庁で任意取調べ中の被疑者との面会を申し出たのに対し、速やかにこの事実を被疑者に伝えないまま取調べを継続させた検察官の措置の違法性と弁護人の接見の利益─東京高判令和3・6・16判時2501号104頁、判タ1490号99頁─   田中優企    204

(450)電子連動装置の設置にともなう訓練中に、無遮断状態の踏切に電車が進入し、同踏切に進入してきた被害者運転の乗用車と衝突した結果、被害者が傷害を負ったという事案における鉄道会社の鉄道部運輸課長および運転管理者であった被告人に対する業務上過失傷害罪の成否─京都地判令和3・3・8裁判所ウェブサイト、判時2516号134頁─   谷井悟司    214

(451)準強制わいせつ被告事件について、公訴事実の事件があったと認めるには合理的な疑いが残るとして無罪とした第1審判決を事実誤認を理由に破棄し有罪とした原判決の審理不尽の違法性─最(二小)判令和4・2・18 裁判所ウェブサイト、裁判集刑事330号11頁、判タ1498号49頁─   多和田隆史    220

(452)強制採尿令状の発付に違法がある場合の尿の鑑定書等の証拠能力─最(一小)判令和4・4・28刑集76巻4号380頁─   吉開多一    225

(453)他人の物の非占有者が業務上占有者と共謀して横領した場合における非占有者に対する公訴時効の期間─最(一小)判令和4・6・9裁判所ウェブサイト─   中谷雄二郎    231


<書評>
・井田 良 著『死刑制度と刑罰理論 ─死刑はなぜ問題なのか』(2022年、岩波書店)   田鎖麻衣子   244
・楊秋野 著『過失不作為犯の帰属原理』(2022年、成文堂)   平山幹子   246
・門野 博 著『刑事裁判は生きている ─刑事事実認定の現在地』(2021年、日本評論社)   村山浩昭   248
・中川武隆 著『悪性格と有罪推認 ─イギリス控訴院判例の分析─』(2019年、信山社)   山崎 学   250
・大谷祐毅 著『公判外供述の証拠使用と証人審問権の役割』(2022年、有斐閣)   中村真利子   253