責任原理と過失犯論
甲斐克則 著
定価:4,400円(税込)-
在庫:
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発行:
2005年03月10日
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判型:
A5版上製 -
ページ数:
248頁
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内容紹介
≪目次≫
第1章 責任原理の基礎づけと意義 ―アルトゥール・カウフマン『責任原理』を中心として―
序/アルトゥール・カウフマンの責任原理の基礎づけ/責任原理の具体的顕現/結語
第2章 行政法における過失犯処罰と明文の要否 ―法益保護と行為主義・罪刑法定主義・責任主義の衝突から緩和へ―
序―問題設定/判例・学説の潮流とその分析/法益保護と行為主義・罪刑法定主義・責任主義の衝突から緩和へ/結語
第3章 過失犯の基礎理論
序/過失犯の構造―日本刑法学における過失犯論の史的展開・過失犯における実行行為・注意義務・因果関係/過失「責任」の意味と予見可能性/信頼の原則/結語
第4章 過失「責任」の意味および本質 ―責任原理を視座として―
序/過失「責任」の意味および本質/過失「責任」論の課題/結語
第5章 「認識ある過失」と「認識なき過失」 ―アルトゥール・カウフマンの問題提起を受けて―
序―問題の所在/「認識ある過失」と「認識なき過失」の区別の意義―若干の史的概観とアルトゥール・カウフマンの問題提起/「認識ある過失」と「認識なき過失」の区別の論理構造/結語
第6章 事故型過失と構造型過失
序―問題設定/「構造型過失」と実行行為/「構造型過失」と予見可能性/結語
第7章 過失犯の共同正犯
序/過失犯の共同正犯をめぐる議論の分析と理論的検討/過失犯の共同正犯に関する判例分析/結語
第8章 放火罪と公共危険発生の認識の要否 ―実質的責任原理の観点からみた故意と過失の区別―
序―問題設定/認識不要説からの問題提起と通説的認識必要説の検討/実質的責任原理からの認識必要説の展開/結語