訴訟物と損害賠償請求訴訟
宇都宮遼平 著
定価:8,800円(税込)-
在庫:
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発行:
2023年03月25日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
410頁 -
ISBN:
978-4-7923-2796-5
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内容紹介
《目 次》
はしがき…ⅰ
初出一覧…ⅹ
本書の問題意識と構成…1
第1編 訴訟物と損害賠償請求権
第1章 利益概念による訴訟物の特定…9
はじめに…9
第1節 法史学的考察…11
第2節 核心理論について…15
第1款 EU裁判所の判例…15
第2款 核心理論の評価…36
第3節 訴訟物の特定基準…38
第1款 手続対象と判決対象…38
第2款 手続対象としての訴訟物…40
第3款 判決対象としての訴訟物…42
第4節 個別事例における解釈と適用…44
第5節 検討…53
第1款 小山説との比較…53
第2款 両説の異同…57
第3款 若干の検討…59
おわりに…61
第2章 訴えの変更と訴訟物…63
はじめに…63
第1節 ドイツ法…67
第1款 現行法の制定過程…67
第2款 現行法における解釈と運用…70
第2節 日本法…75
第1款 現行法の制定過程…75
第2款 現行法における解釈と運用…77
第3節 検討…84
第1款 両国間の相違点…84
第2款 「請求の基礎」について…87
第3款 利益について…91
第4款 若干の検討…94
おわりに…98
第3章 体系的概念としての訴訟物と統一性ドグマ…105
はじめに…105
第1節 ドイツにおける議論…109
第1款 統一性ドグマの意義と根拠…109
第2款 固有の判決対象の形成…112
第3款 多態的訴訟物概念…120
第4款 小括…122
第2節 日本における議論…125
第1款 旧訴訟物理論における展開…125
第2款 新訴訟物理論における展開…131
第3款 小括…140
第3節 検討…141
第1款 処分権主義との関係…141
第2款 概念的統一性と機能的統一性…144
おわりに…145
第4章 将来において発生すべき損害について…147
はじめに…147
第1節 ドイツ法…150
第1款 損害賠償の諸原則と責任構造…150
第2款 将来の消極損害としての「逸失利益」…153
第3款 将来の積極損害としての「増加した経費」…156
第4款 定期金払と元本による一時金払…156
第5款 継続的不法行為による将来の損害…161
第6款 小括…162
第2節 日本法…163
第1款 将来の消極損害(逸失利益)…163
第2款 将来の積極損害…174
第3款 定期金賠償と民訴法117条1項の「定期金による賠償」…176
第4款 継続的不法行為による将来の損害…180
第5款 小括…187
第3節 検討…187
第1款 請求権の発生時期と履行期…187
第2款 現実の損害の発生を基準とする解釈…189
おわりに…192
第2編 不法行為による損害賠償請求訴訟の訴訟物
はじめに…195
1 問題の所在…195
2 訴訟物に関する議論の衰退とあるべき方向性…201
3 本編の意義と叙述の順序…202
第1章 請求権概念と賠償方式に関する実体法的考察 ―ドイツ法…205
第1節 請求権概念に関する考察…205
第1款 請求権概念の生成過程概観…205
第2款 請求権概念をめぐる問題 ―債権と請求権との関係を中心として…209
第3款 債務法における損害賠償の諸原則…220
第4款 不法行為法における損害賠償の責任構造…225
第2節 将来において発生すべき損害の賠償方式…233
第1款 将来の消極損害としての「逸失利益」…233
第2款 将来の積極損害としての「増加した経費」…238
第3款 定期金払と元本による一時金払…238
第3節 小括…243
第2章 請求権概念と賠償方式に関する実体法的考察 ―日本法…245
第1節 請求権概念に関する考察…245
第1款 債権と請求権との関係…245
第2款 損害賠償請求権の構成要件と成立要件…248
第3款 損害論との関係…254
第2節 将来において発生すべき損害の賠償方式…260
第1款 将来の消極損害(逸失利益)…260
第2款 将来の積極損害…271
第3款 定期金賠償と民訴法117条1項の「定期金による賠償」…274
第3節 小括…286
第3章 指示的概念としての訴訟物の考察―ドイツ法…289
第1節 「静態的・並列的・平面的事実」次元の問題…289
第1款 請求権概念と訴訟法説…289
第2款 実体法規による請求権の区別と訴訟物…293
第3款 各損害項目に関する考察…297
第4款 利益概念による訴訟物の特定…313
第2節 「動態的・時系列的・立体的事実」次元の問題…318
第1款 一部請求論との関係…318
第2款 ZPO323条の変更の訴え…322
第3節 小括…327
第4章 指示的概念としての訴訟物の考察―日本法…329
第1節 「静態的・並列的・平面的事実」次元の問題…329
第1款 出発点としての被侵害利益説…329
第2款 損害二分説と「一個の社会的紛争」説の影響…332
第3款 人損一個説…338
第2節 「動態的・時系列的・立体的事実」次元の問題…346
第1款 一部請求論との関係…346
第2款 民訴法117条の「判決の変更を求める訴え」…368
第3節 小括…373
第5章 結論の総括と訴訟物の体系的機能からの若干の考察…375
第1節 結論の総括…375
第1款 請求権概念と賠償方式に関する実体法的考察 ―ドイツ法(第1章)…375
第2款 請求権概念と賠償方式に関する実体法的考察 ―日本法(第2章)…376
第3款 指示的概念としての訴訟物の考察―ドイツ法(第3章)…378
第4款 指示的概念としての訴訟物の考察―日本法(第4章)…379
第5款 本編における結論…381
第2節 訴訟物の体系的機能からの若干の考察…382
第1款 訴訟物の体系的機能と統一性ドグマ…382
第2款 民訴法143条1項の「請求の基礎」…387
第3款 若干の考察…391
おわりに…395
事項索引…397