介入の技法

介入の技法

課税要件論再考
沈 恬恬 著
定価:3,300円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2023年03月25日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    126頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0711-0
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内容紹介


《目 次》

はしがき i

序章 要件の誕生 1
 1 ロードマップ 1
 2 「介入」について 8

第一章 物の帰属:固定資産税狂騒曲 11
 1 戦慄の騒ぎ:中国不動産税の試行決定を巡って 11
 2 「物税」という支配のもとで:日本の固定資産税判例研究についての検討 20
 3 統合し得ない帰属:所有者不明土地の再利用とアメリカ法の参考基準 29

第二章 人の価格:リスクというクスリ 37
 1 課税されるケア:アメリカ医療保険改革への眼差し 37
 2 社会保障の功罪 41
 (1)社会保障法と租税法との数的調和を求めて 41
 (2)様々な変数 47
 (3)「生存権の具体化」に関する自然科学の一例の成否 54
 3 峻別と混同:租税法上の所得概念 58

第三章 理論を巡って:「一連の出来事」のなかへ 63
 1 When the Lord closes a door, somewhere He opens a window.:国家と未来、あるいは、「心理」についての描写 63
 2 財か才か:公営ギャンブル判例で問われた「所得」という課税物件 68
 3 It forms a stock of wealth, and it forms a flow of wealth.:租税学説における「富」の測量法 76

第四章 結びと展望:AIを視野に 85
 1 守るシステム:タックスヘイブンへの道程 85
 2 独禁違反と脱税の間:中国の有名人脱税事件を素材に 91
 3 数字と信用、あるいは、「現実」に向けて:科学技術の変遷から考える租税法の原理 96

終章:来たるべき課税要件法 105
 1 百年越しの絶望 105
 2 「書き留めたもの」とそれらの再建可能性 109

事項索引 113