近代教育思想の源流
スピリチュアリティと教育菱刈晃夫 著
定価:3,850円(税込)-
在庫:
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発行:
2005年04月01日
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判型:
A5版上製 -
ページ数:
342頁
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内容紹介
≪目次≫
序章 スピリチュアリティの位置づけ
<わたし>の心の位置 ―ポパーの3世界論を手がかりに―/《世界3》のリアリティからスピリチュアリティへ/スピリチュアリティのクオリア
1章 基礎づけ主義の教育思想再考(1)
プラトン/プロティノス/オリゲネス
2章 基礎づけ主義の教育思想再考(2)
ニュッサのグレゴリオス/アウグスティヌス/アルクイヌスとサン・ヴィクトルのフーゴー
3章 エックハルトにおける「観想の生」と「活動の生」
『教導講話』における「観想の生」と「活動の生」/「行為」に対する「存在」の優位/「離脱」―コンテムプラーチオーが目指すもの―
4章 タウラーにおける「底」への還帰
「底」への還帰/業においてはたされる責任/「高貴な人間」の陶冶
5章 タウラーにおける「聖なる狩り」
「イエスは出て行き…」における「狩り」/「喉が渇く者は…」における「狩り」/「私の肉を食べ…」における「狩り」
6章 ルターにおける苦悩と人間生成
臨床教育学の本質/苦悩への応答者としてのルター/カテキズムの原型
7章 ルターにおける生成としての教育
ルターにおけるキリスト者の生成/生成を引き起こす教師としての神―キルケゴールの場合―/カテキズムによる教育
8章 メランヒトンの教育活動
「発達としての教育」と「生成としての教育」/教育計画/教科書編著者としてのメランヒトン
9 メランヒトンの学習計画
子どもの教育の位置/学校の位置と理念/『ポーランドのアンドレアにあてた学習計画』
10 メランヒトンのカテキズム
義認と聖化―キリスト教的人間の「再生」/カテキズムの構成・内容・方法/律法の第3用法(教育的用法)
11 メランヒトンのアニマ論
『魂についての書』の内容/意志について/「心(臓)」の機能について
12 メランヒトンにおけるスピリトゥス
スピリトゥスとは/スピリトゥスと聖霊/聖霊による再生
13 メランヒトンにおける神と自然と教育
神と自然/自然学―占星学を中心に―/キリスト教信仰と自然探求
14 17世紀教育思想の地下水脈
汽水域としての17世紀/アナロジーが根ざす自然観/パラケルススにおける「種子」
15 ベーメにおける神と悪魔の意義
ベーメにおける神/悪の意義/フレーベルとのかかわり
16 フランケにおける心の教育
「再生」と「更新」の人間論/カテキズム―祈りへの教導―/「心」の養育の可能性と限界
終章 スピリチュアリティと教育
補遺1 教育と悪に関する一考察
悪の可能性/ルターの場合/悪の自覚の現代的意義
補遺2 教育における機心について―鈴木大拙を手がかりに―
機心ということ/教育的機心の背後にある教育万能主義/霊性の自覚
後記
初出一覧
人名索引
事項索引
Abstract
Contents