法制史研究72
法制史學會 編
定価:11,000円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2023年03月30日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
672頁 -
ISBN:
978-4-7923-9286-4
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内容紹介
《目 次》
論説
戦国期大友氏の意思決定と権力構造 窪田 頌......一
植民地朝鮮の監獄作業に関する考察 林 政佑......四九
《特集》
前近代日本法制史研究の現状と課題 ―法制史研究からみた歴史研究、歴史研究からみた法制史研究―
はじめに―本企画の趣旨― 西村安博......九三
歴史学からみた平安時代法制史研究の現在 佐藤全敏......九七
法制史学と歴史学の間―日本の中世前期を素材に― 西田友広......一一一
中世後期における紛争と法をめぐって 畠山 亮......一二二
近世後期における一揆の変質と科刑 代田清嗣......一三四
《ミニ・シンポジウム》
比較法学史研究の一素材としての『法学提要(The Institutes)』 ―特に体系と普及に関して―
はじめに 葛西康徳......一六三
ガイウス『法学提要』の三分類体系 ―とくに法学教育と「物の法」との関連で 吉原達也......一六六
ガイウスの法学教育と学派論争 ―相続財産hereditasとは何か:G.2,34-37/G.3,85-87 吉村朋代......二〇六
『法学提要』の近代的書き換え―スコットランドとモンテネグロ― 松本英実......二四六
コモン・ローにおける『法学提要』の意義―その歴史と現状― 葛西康徳......二七六
書評
小林 宏 日本における立法と法解釈の史的研究別巻 補遺 瀬賀正博......三一五
瀨賀正博 日本古代律令学の研究 梅田康夫......三二〇
虎尾達哉 律令政治と官人社会 古瀬 奈津子......三二五
小久保嘉紀 室町・戦国期儀礼秩序の研究 平井上総......三三一
日本史史料研究会監修・松園潤一朗編 室町・戦国時代の法の世界 神野 潔......三三五
坂本忠久 近世江戸の行政と法の世界 大平祐一......三四〇
松尾 壽 近世後期隠岐嶋流人の研究 坂本忠久......三四六
高塩 博 近世諸藩の法と刑罰 守屋浩光......三五一
野本禎司 近世旗本領主支配と家臣団 横山輝樹......三五五
後藤正人 近世・維新期の民衆と法―東九州を中心に 門脇朋裕......三六〇
関 武志 明治の担保 足立 公志朗......三六五
山中永之佑 帝国日本の統治法―内地と植民地朝鮮・台湾の地方制度を焦点とする 出口雄一......三七〇
鈴木敦・出口雄一編 「戦後憲法学」の群像 坂井大輔......三七八
石部雅亮責任編集 法の思想と歴史 岩谷十郎......三八四
岩元修一 『入門』の再検討(一)~(四) 黒瀬にな......三八八
西村安博 鎌倉幕府の裁判における和与の認可手続と私和与をめぐる若干の問題 日本中世の裁判手続における和与・私和与に関する理解の現状について 佐藤雄基......三九一
片保涼介 近世藩法における贖刑の研究(一・二完) 安竹貴彦......三九三
山本英史 郷役と溺女―近代中国郷村管理史研究 久保 茉莉子......三九六
岡本隆司編 交隣と東アジア―近世から近代へ 李 穂枝......四〇〇
ピンキー・アナンド ガウリ・ゴブルドゥン・鳥居千代香訳 インド社会を変えた事件―社会と司法制度の相互関係 伊藤弘子......四〇五
岡崎弘樹 アラブ近代思想家の専制批判―オリエンタリズムと「裏返しのオリエンタリズム」の間 長沢栄治......四一〇
小林和夫 奴隷貿易をこえて―西アフリカ・インド綿布・世界経済 嘉藤慎作......四一五
王 蘇 「法」思想小考―統一秦の国家理論の一側面 陶安 あんど......四二〇
孫 ろ(王へんに路) 唐の医療制度に関する一考察 石野智大......四二二
王 天馳 康煕朝における盛京地方内務府包衣の家族制度―『黒図とう(木へんに當)』の相続案件を中心に 赤城 美恵子......四二四
伍 躍 順天府とう(木へんに當)案に見る宝ち(土へんに氏、一)県の中間団体と郷保
伍 躍 順天府とう(木へんに當)案にみえる宝ち(土へんに氏、一)県の「冬防」 小野達哉......四二六
野村鮎子 明清における妾婢をめぐる士大夫の心性―亡妾哀悼文を中心に 喜多三佳......四二九
金 昇來 清末の上海共同租界越界路地区における課税問題 加藤雄三......四三一
岸本廣大 古代ギリシアの連邦―ポリスを超えた共同体 西 平等......四三三
堀賀貴編 古代ローマ人の危機管理
堀賀貴編 古代ローマ人の都市管理 森 光......四三九
林屋礼二 西欧における民事裁判の発達と展開 水野浩二......四四四
櫻井康人 十字軍国家の研究―エルサレム王国の構造 堀井 優......四四八
木庭 顕 人文主義の系譜 田中 実......四五三
福岡安都子 国家・教会・自由=State, Church and Liberty ―スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗 守矢健一......四六九
上村 剛 権力分立論の誕生―ブリテン帝国の『法の精神』受容 小島慎司......四八四
的場かおり プレスの自由と検閲・政治・ジェンダー ―近代ドイツ・ザクセンにおける出版法制の展開 阿部和文......四九〇
岡本 託 近代フランスと官僚制―幹部候補行政官の養成一八〇〇~一九一四年 石井三記......四九五
竹中悟人 契約の成立とコーズ―要素とコーズの史的接点に関する考察 菊池肇哉......五〇二
佐藤晃太 アパレイシス(αに無気記号φαιρεにアキュートσις)考 ―前4世紀アテネにおける離婚と市民団 栗原麻子......五一四
葛西康徳/ゲーアハルト・チュール ギリシア人の法と裁判
アーネスト・メッツガー/葛西康徳訳 ローマ人の法と法律家 林 智良......五一九
林 智良 アルフェーヌス・ウァールスAlfenus Varus『学説集Digesta』の編別構成再考
林 智良 ケルウィディウス・スカエウォラCervidius Scaevola『学説集Digesta』残存断片における設題と解答の傾向分析 林 信夫......五二六
佐々木 健 古代地中海世界における小切手または信用状 ―社会経済史研究から見たローマ法史料 宮坂 渉......五二九
北野かほる 中世イギリスの非訟事件記録 ―15世紀初期リキル家の継承財産設定の場合(一)~(四・完) 深尾裕造......五三四
前田 星 魔女裁判と学識法曹―ヴェストファーレン公領における魔女裁判実務 高橋直人......五三七
佐々木 健 ローマ法の後世への影響 篠森大輔......五四〇
佐藤 団 世界史教科書にみる法格言「都市の空気は自由にする」 津田拓郎......五四四
『国際法の誕生―ヨーロッパ国際法からの転換』に関する弁明文 中井愛子......五四八
会報
学会記事 五五五
報告要旨 五五七
訃報 五六八
追悼の辞
上山安敏先生のこと 吉原達也......五六九
令和三年法制史文献目録
日本法制史文献目録 1
東洋法制史文献目録 23
ローマ法・西洋法制史文献目録 49
欧文レジュメ
論説
戦国期大友氏の意思決定と権力構造 窪田 頌......一
植民地朝鮮の監獄作業に関する考察 林 政佑......四九
《特集》
前近代日本法制史研究の現状と課題 ―法制史研究からみた歴史研究、歴史研究からみた法制史研究―
はじめに―本企画の趣旨― 西村安博......九三
歴史学からみた平安時代法制史研究の現在 佐藤全敏......九七
法制史学と歴史学の間―日本の中世前期を素材に― 西田友広......一一一
中世後期における紛争と法をめぐって 畠山 亮......一二二
近世後期における一揆の変質と科刑 代田清嗣......一三四
《ミニ・シンポジウム》
比較法学史研究の一素材としての『法学提要(The Institutes)』 ―特に体系と普及に関して―
はじめに 葛西康徳......一六三
ガイウス『法学提要』の三分類体系 ―とくに法学教育と「物の法」との関連で 吉原達也......一六六
ガイウスの法学教育と学派論争 ―相続財産hereditasとは何か:G.2,34-37/G.3,85-87 吉村朋代......二〇六
『法学提要』の近代的書き換え―スコットランドとモンテネグロ― 松本英実......二四六
コモン・ローにおける『法学提要』の意義―その歴史と現状― 葛西康徳......二七六
書評
小林 宏 日本における立法と法解釈の史的研究別巻 補遺 瀬賀正博......三一五
瀨賀正博 日本古代律令学の研究 梅田康夫......三二〇
虎尾達哉 律令政治と官人社会 古瀬 奈津子......三二五
小久保嘉紀 室町・戦国期儀礼秩序の研究 平井上総......三三一
日本史史料研究会監修・松園潤一朗編 室町・戦国時代の法の世界 神野 潔......三三五
坂本忠久 近世江戸の行政と法の世界 大平祐一......三四〇
松尾 壽 近世後期隠岐嶋流人の研究 坂本忠久......三四六
高塩 博 近世諸藩の法と刑罰 守屋浩光......三五一
野本禎司 近世旗本領主支配と家臣団 横山輝樹......三五五
後藤正人 近世・維新期の民衆と法―東九州を中心に 門脇朋裕......三六〇
関 武志 明治の担保 足立 公志朗......三六五
山中永之佑 帝国日本の統治法―内地と植民地朝鮮・台湾の地方制度を焦点とする 出口雄一......三七〇
鈴木敦・出口雄一編 「戦後憲法学」の群像 坂井大輔......三七八
石部雅亮責任編集 法の思想と歴史 岩谷十郎......三八四
岩元修一 『入門』の再検討(一)~(四) 黒瀬にな......三八八
西村安博 鎌倉幕府の裁判における和与の認可手続と私和与をめぐる若干の問題 日本中世の裁判手続における和与・私和与に関する理解の現状について 佐藤雄基......三九一
片保涼介 近世藩法における贖刑の研究(一・二完) 安竹貴彦......三九三
山本英史 郷役と溺女―近代中国郷村管理史研究 久保 茉莉子......三九六
岡本隆司編 交隣と東アジア―近世から近代へ 李 穂枝......四〇〇
ピンキー・アナンド ガウリ・ゴブルドゥン・鳥居千代香訳 インド社会を変えた事件―社会と司法制度の相互関係 伊藤弘子......四〇五
岡崎弘樹 アラブ近代思想家の専制批判―オリエンタリズムと「裏返しのオリエンタリズム」の間 長沢栄治......四一〇
小林和夫 奴隷貿易をこえて―西アフリカ・インド綿布・世界経済 嘉藤慎作......四一五
王 蘇 「法」思想小考―統一秦の国家理論の一側面 陶安 あんど......四二〇
孫 ろ(王へんに路) 唐の医療制度に関する一考察 石野智大......四二二
王 天馳 康煕朝における盛京地方内務府包衣の家族制度―『黒図とう(木へんに當)』の相続案件を中心に 赤城 美恵子......四二四
伍 躍 順天府とう(木へんに當)案に見る宝ち(土へんに氏、一)県の中間団体と郷保
伍 躍 順天府とう(木へんに當)案にみえる宝ち(土へんに氏、一)県の「冬防」 小野達哉......四二六
野村鮎子 明清における妾婢をめぐる士大夫の心性―亡妾哀悼文を中心に 喜多三佳......四二九
金 昇來 清末の上海共同租界越界路地区における課税問題 加藤雄三......四三一
岸本廣大 古代ギリシアの連邦―ポリスを超えた共同体 西 平等......四三三
堀賀貴編 古代ローマ人の危機管理
堀賀貴編 古代ローマ人の都市管理 森 光......四三九
林屋礼二 西欧における民事裁判の発達と展開 水野浩二......四四四
櫻井康人 十字軍国家の研究―エルサレム王国の構造 堀井 優......四四八
木庭 顕 人文主義の系譜 田中 実......四五三
福岡安都子 国家・教会・自由=State, Church and Liberty ―スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗 守矢健一......四六九
上村 剛 権力分立論の誕生―ブリテン帝国の『法の精神』受容 小島慎司......四八四
的場かおり プレスの自由と検閲・政治・ジェンダー ―近代ドイツ・ザクセンにおける出版法制の展開 阿部和文......四九〇
岡本 託 近代フランスと官僚制―幹部候補行政官の養成一八〇〇~一九一四年 石井三記......四九五
竹中悟人 契約の成立とコーズ―要素とコーズの史的接点に関する考察 菊池肇哉......五〇二
佐藤晃太 アパレイシス(αに無気記号φαιρεにアキュートσις)考 ―前4世紀アテネにおける離婚と市民団 栗原麻子......五一四
葛西康徳/ゲーアハルト・チュール ギリシア人の法と裁判
アーネスト・メッツガー/葛西康徳訳 ローマ人の法と法律家 林 智良......五一九
林 智良 アルフェーヌス・ウァールスAlfenus Varus『学説集Digesta』の編別構成再考
林 智良 ケルウィディウス・スカエウォラCervidius Scaevola『学説集Digesta』残存断片における設題と解答の傾向分析 林 信夫......五二六
佐々木 健 古代地中海世界における小切手または信用状 ―社会経済史研究から見たローマ法史料 宮坂 渉......五二九
北野かほる 中世イギリスの非訟事件記録 ―15世紀初期リキル家の継承財産設定の場合(一)~(四・完) 深尾裕造......五三四
前田 星 魔女裁判と学識法曹―ヴェストファーレン公領における魔女裁判実務 高橋直人......五三七
佐々木 健 ローマ法の後世への影響 篠森大輔......五四〇
佐藤 団 世界史教科書にみる法格言「都市の空気は自由にする」 津田拓郎......五四四
『国際法の誕生―ヨーロッパ国際法からの転換』に関する弁明文 中井愛子......五四八
会報
学会記事 五五五
報告要旨 五五七
訃報 五六八
追悼の辞
上山安敏先生のこと 吉原達也......五六九
令和三年法制史文献目録
日本法制史文献目録 1
東洋法制史文献目録 23
ローマ法・西洋法制史文献目録 49
欧文レジュメ