東京2020オリンピック・パラリンピックを巡る法的課題
日本スポーツ法学会 編
定価:5,500円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2023年07月01日
-
判型:
A5判並製 -
ページ数:
330頁 -
ISBN:
978-4-7923-8088-5
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内容紹介
《目 次》
はしがき i
出版の趣旨について iii
1 招致活動
新型コロナ禍に翻弄された復興五輪 3
一 はじめに3
二 「復興五輪」という物語 4
1 被災地における「復興五輪」という物語に対する意識(4)
2 「復興五輪」「福島」という言葉がもっていた心理的効果(5)
3 復興五輪に対する認識のギャップ(6)
三 新型コロナ禍と復興五輪 7
1 新型コロナ感染拡大に伴う大会の延期(7)
2 延期に伴うフェードアウト(8)
3 有観客開催を巡り対応が分かれた宮城県と福島県(9)
四 復興五輪としてのレガシー 11
1 得られなかった大会開催の果実(11)
2 「未完の復興五輪」という新たな物語(15)
招致における汚職問題 20
一 はじめに 20
二 第三者委員会の認定事実等 20
1 第三者委員会の設置(20)
2 東京招致委員会とBlack Tidings(BT社)のコンサルティング契約の締結等(21)
3 汚職問題に関連する事実関係(23)
三 第三者委員会による評価 25
1 民事上の問題(26)
2 刑事上の問題(26)
3 公法上の問題(27)
4 IOC倫理規程上の問題(27)
四 第三者委員会報告書格付け委員会による評価 27
1 「格付け委員会」とは(28)
2 各委員の評価(28)
五 再調査の必要性に関する考察 30
1 第三者委員会報告書の判断内容に対する疑問(30)
2 第三者委員会調査後の新事実(34)
3 今後に向けた招致活動自体の検証の必要性(35)
2 開催に向けての活動
オリンピック・パラリンピック関係法の制定 43
一 はじめに 43
二 オリ・パラ特措法とその後の法改正の状況 44
三 東京オリ・パラ大会をめぐる政府の具体的な取り組み 45
1 大会の円滑な準備及び運営に関する事項(46)
2 大会を通じた新しい日本の創造(50)
四 オリ・パラ法制に関するまとめ 53
3 延期に伴う法的課題
オリンピックの延期に関わる問題とオリンピックの経費 59
一 はじめに 59
二 開催延期にかかわる問題 60
1 開催延期の法的根拠(60)
2 賠償問題(63)
3 延期にかかわる規定から(65)
三 オリンピックにかかった経費とは? 66
1 組織委員会が発表した経費(直接経費)(66)
2 オリンピックの経費負担者(67)
3 大会関連経費(69)
4 何が「経費」か(70)
5 次のオリンピックに向けて(71)
代表選考 74
一 はじめに 74
二 代表選考に関する仲裁事案 74
1 スポーツクライミング(IFの選考基準の解釈をめぐる問題)(74)
2 パラテコンドー(国内の選考基準に関する仲裁案件:JSAA-AP-2019-007)(75)
3 自転車(ロード)(国内の選考基準に関する仲裁案件:JSAA-AP-2020-002)(76)
三 コロナウイルスがオリンピックの代表選考に及ぼした影響 77
1 感染拡大前に代表選考が済んでおり、検討の結果内定を維持した競技(77)
2 代表選考のためのスケジュール等を変更した競技(77)
3 再選考をしたケース(78)
四 再選考を実施した事例の分析 78
1 空手のケース(選考レース中断型)(78)
2 ライフル射撃のケース(内定取り消し型)(79)
五 パラリンピックにおける影響 80
1 クラス分けに関する影響(80)
2 陸上車いすのケース(80)
六 まとめ 81
4 感染症対策
感染症対策:コロナ対策とPlaybook 89
一 はじめに 89
二 日本政府等の措置の概要 89
1 出入国管理及び難民認定法に基づく水際措置等(89)
2 新型インフルエンザ等特別措置法に基づく措置(91)
三 Playbookによる感染防止措置の内容と課題 92
1 Playbookとその関連規則の概要(92)
2 Playbook-アスリート・チーム関係者向けの内容(93)
3 Tokyo 2020 Sport-Specific Regulations(94)
4 Playbook懲戒規則の概要(95)
四 考察 97
1 日本政府等の措置についての考察(97)
2 Playbookについての考察(98)
3 小括―他の競技大会での知見の活用(100)
5 開催理念・意義
東京2020大会における性の多様性とジェンダー 107
一 性の多様性について 107
1 はじめに(107)
2 LGBTQアスリートの出場(107)
3 DSD(性分化疾患)を持つアスリートの活躍(109)
4 テストステロン値による競技参加規制について(111)
二 東京2020大会におけるジェンダーに関する動き 112
1 はじめに(112)
2 東京2020組織委員会におけるジェンダーをめぐる問題(112)
3 東京2020大会における選手の描写等に関する動き(114)
4 ジェンダー平等に関する今後の課題(117)
After 2021.02.03―追加された理事がみた「東京2020とジェンダー平等」― 120
一 はじめに 120
二 組織委元会長の発言―東京2020大会とジェンダー平等の交差― 120
三 「辞任劇」と本質的な問題との間で揺れ動いた報道 122
四 組織委元会長発言はどのようにオリンピックと矛盾するのか 123
五 組織委理事会に変化は生じたか 125
1 組織委会長の交代と12名の女性理事の追加(125)
2 理事会における変化(126)
3 非公式レベルでの変化(127)
4 「ジェンダー平等チーム」の設置とその活動(129)
六 おわりに 132
オリンピックと政治的表現 135
一 オリンピック憲章における政治的表現規制の変容 135
1 オリンピック憲章規則50(135)
2 従来のオリンピックにおいて政治的表現が問題となった代表的な事例(135)
3 オリンピック以外での選手の政治的表現の潮流(136)
4 IOC選手委員会による提言(137)
5 IOC理事会によるガイドライン承認(138)
6 東京オリンピックにおける政治的表現の事例(139)
二 規制の是非 141
1 「政治的中立」を選手に求めるべきか(141)
2 「政治的中立」と「人権」の関係(141)
3 選手の政治的表現は手放しで歓迎されるべきか(142)
4 結語(144)
アスリートを活用したマーケティングの広がりとRule40の緩和 146
一 Rule40の概要と変遷 146
1 Rule40の趣旨、内容(146)
2 Rule40の変遷(148)
二 東京2020大会におけるIOCのガイドライン 150
1 IOCが定めたRule40ガイドラインの内容(150)
2 非公式スポンサー向けガイダンスや競技者向けFAQについて(152)
三 東京2020大会における各国のガイドライン 152
1 日本オリンピック委員会のガイドライン(152)
2 各国のガイドラインについて(154)
四 実際の広告例 155
1 アディダスジャパン株式会社の例(155)
2 pumaの例(156)
五 今後の展望等 156
オリンピックと平和 161
一 「平和の祭典」の意義 161
1 オリンピズム(161)
2 古代オリンピックから近代オリンピックへ(162)
3 聖火リレー(163)
二 オリンピックと平和 164
1 競技の本質(164)
2 ナショナリズム(164)
三 「平和の祭典」の現実 165
1 戦争による中止(165)
2 冷戦時代のオリンピック(165)
3 Olympic Truce(オリンピック休戦)(166)
4 オリンピック休戦違反(167)
5 オリンピズムの理想(170)
東京オリンピック・パラリンピックにおける調達コード 174
一 調達コードの意義 174
1 はじめに(174)
2 オリンピックと持続可能性(174)
3 持続可能性に配慮した運営計画(175)
4 調達コードの内容(177)
二 調達コードの課題 182
1 調達コードに対する評価(182)
2 調達コードの問題点と課題(182)
3 通報事例(184)
4 まとめ(185)
6 開催に伴う法的課題(1) マーケティング活動
アンブッシュ・マーケティング 193
一 はじめに 193
1 アンブッシュ・マーケティングとは(193)
2 オリンピックにおけるアンブッシュ・マーケティング(193)
二 東京オリンピックにおけるアンブッシュ・マーケティング規制 194
1 東京オリンピック・パラリンピック2020における開催都市契約の内容と効力の範囲(194)
2 他の開催都市での対応(195)
3 東京オリンピックにおける対応(197)
三 おわりに 202
7 開催に伴う法的課題(2) ドーピング
法的視点からみた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会とアンチ・ドーピング 207
一 東京2020大会に至るまでのアンチ・ドーピング 207
1 はじめに(207)
2 WADA設立以降の動き(207)
3 リオ・デ・ジャネイロ大会立以降の動き(208)
4 日本のアンチ・ドーピング法制(209)
二 東京2020大会におけるロシアの競技者の出場資格について 211
1 WADA対RUSADA(211)
三 東京2020大会における競技者のアンチ・ドーピング規則違反について 212
1 東京2020大会のアンチ・ドーピングプログラム(212)
2 東京2020大会開催前の違反(213)
3 大会中・大会後の違反(214)
四 その他のアンチ・ドーピングに関連する事例 217
1 AIUが規定したSPECIFIC OBLIGATIONS(217)
2 IWFのガバナンス改革(組織的不正問題)(218)
五 東京2020大会を振り返って 219
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるドーピング・コントロール 223
一 ドーピング・コントロール体制について 223
1 はじめに(223)
2 「ドーピング・コントロール」と「ドーピング検査」について(223)
3 オリンピック競技大会におけるドーピング・コントロール体制(224)
4 世界アンチ・ドーピング機構独立監査チーム(224)
5 オリンピックにおけるドーピング・コントロール体制の課題(225)
6 ITAの設立とオリンピックにおけるドーピング・コントロール体制強化(226)
二 東京2020大会で導入されたドーピング検査体制 226
1 東京2020大会におけるITAの関与(226)
2 知識の継承(230)
3 おわりに(231)
8 開催に伴う法的課題(3) 紛争処理・仲裁
ad hoc仲裁 235
一 はじめに 235
二 ad hoc仲裁の概要 236
1 ad hoc仲裁の対象と手続の流れ(236)
2 アンチ・ドーピング部(237)
三 2020年東京五輪におけるad hoc仲裁 238
1 2020年東京五輪におけるad hoc仲裁部の判断(238)
2 迅速性と当事者の負担(245)
3 不服申立ての成功可能性等(246)
4 フィールド・オブ・プレー原則(247)
5 その他(248)
四 終わりに 248
東京大会におけるCAS臨時事務所の設置と運用 251
一 はじめに 251
二 東京オリンピックにおけるCAS臨時事務所とJIDRC東京施設 252
1 JIDRC東京施設概要(252)
2 東京大会におけるCAS臨時事務所(253)
三 東京オリンピック開催までの日本とCASの関わり 255
四 CAS臨時事務所誘致 257
1 オリンピック・パラリンピック招致とJSAA(257)
2 日本における国際仲裁の活性化のための取組みと「骨太の方針」(258)
3 日本における国際仲裁の活性化とスポーツ仲裁(260)
五 おわりに 261
オリンピック・パラリンピック競技大会における弁護士によるプロボノサービスについて 263
一 はじめに 263
二 ロンドン2012大会でのプロボノサービス 264
1 概要(264)
2 実施体制(264)
3 実施結果(265)
4 ロンドン・プロボノサービスの意義(268)
三 リオ2016大会及び平昌2018大会でのプロボノサービス 268
1 リオ2016大会(268)
2 平昌2018大会(269)
四 東京2020大会でのプロボノサービス 270
1 東京2020大会でのプロボノサービス実現への準備(270)
2 東京2020大会におけるプロボノサービスの意義(270)
3 東京プロボノサービスの概要(272)
4 東京プロボノサービスの実施状況(275)
五 おわりに 276
9 パラリンピック・共生社会
パラリンピック固有の問題点について 281
一 パラリンピックの概要 281
1 パラリンピックの歴史(281)
2 現在のパラリンピック(282)
二 クラシフィケーションについて 282
1 クラシフィケーションの概要(282)
2 クラシフィケーションに関する問題(285)
3 東京2020パラリンピックにおいて生じた事例(286)
4 クラシフィケーションの不服申立て(287)
東京2020から共生社会の創出に向けて 292
一 はじめに 292
二 アクセシビリティガイドライン 292
1 IPCガイド(292)
2 東京ガイド(293)
三 2020大会を契機とした取組と成果 294
1 ユニバーサルデザイン2020行動計画(294)
2 取組と成果(295)
3 今後の課題(301)
四 2020大会における事象 301
1 大会観戦における共生―開閉会式のテレビ中継における手話通訳(302)
2 競技参加における共生―障害者のオリンピック参加資格(303)
あとがき 311
はしがき i
出版の趣旨について iii
1 招致活動
新型コロナ禍に翻弄された復興五輪 3
一 はじめに3
二 「復興五輪」という物語 4
1 被災地における「復興五輪」という物語に対する意識(4)
2 「復興五輪」「福島」という言葉がもっていた心理的効果(5)
3 復興五輪に対する認識のギャップ(6)
三 新型コロナ禍と復興五輪 7
1 新型コロナ感染拡大に伴う大会の延期(7)
2 延期に伴うフェードアウト(8)
3 有観客開催を巡り対応が分かれた宮城県と福島県(9)
四 復興五輪としてのレガシー 11
1 得られなかった大会開催の果実(11)
2 「未完の復興五輪」という新たな物語(15)
招致における汚職問題 20
一 はじめに 20
二 第三者委員会の認定事実等 20
1 第三者委員会の設置(20)
2 東京招致委員会とBlack Tidings(BT社)のコンサルティング契約の締結等(21)
3 汚職問題に関連する事実関係(23)
三 第三者委員会による評価 25
1 民事上の問題(26)
2 刑事上の問題(26)
3 公法上の問題(27)
4 IOC倫理規程上の問題(27)
四 第三者委員会報告書格付け委員会による評価 27
1 「格付け委員会」とは(28)
2 各委員の評価(28)
五 再調査の必要性に関する考察 30
1 第三者委員会報告書の判断内容に対する疑問(30)
2 第三者委員会調査後の新事実(34)
3 今後に向けた招致活動自体の検証の必要性(35)
2 開催に向けての活動
オリンピック・パラリンピック関係法の制定 43
一 はじめに 43
二 オリ・パラ特措法とその後の法改正の状況 44
三 東京オリ・パラ大会をめぐる政府の具体的な取り組み 45
1 大会の円滑な準備及び運営に関する事項(46)
2 大会を通じた新しい日本の創造(50)
四 オリ・パラ法制に関するまとめ 53
3 延期に伴う法的課題
オリンピックの延期に関わる問題とオリンピックの経費 59
一 はじめに 59
二 開催延期にかかわる問題 60
1 開催延期の法的根拠(60)
2 賠償問題(63)
3 延期にかかわる規定から(65)
三 オリンピックにかかった経費とは? 66
1 組織委員会が発表した経費(直接経費)(66)
2 オリンピックの経費負担者(67)
3 大会関連経費(69)
4 何が「経費」か(70)
5 次のオリンピックに向けて(71)
代表選考 74
一 はじめに 74
二 代表選考に関する仲裁事案 74
1 スポーツクライミング(IFの選考基準の解釈をめぐる問題)(74)
2 パラテコンドー(国内の選考基準に関する仲裁案件:JSAA-AP-2019-007)(75)
3 自転車(ロード)(国内の選考基準に関する仲裁案件:JSAA-AP-2020-002)(76)
三 コロナウイルスがオリンピックの代表選考に及ぼした影響 77
1 感染拡大前に代表選考が済んでおり、検討の結果内定を維持した競技(77)
2 代表選考のためのスケジュール等を変更した競技(77)
3 再選考をしたケース(78)
四 再選考を実施した事例の分析 78
1 空手のケース(選考レース中断型)(78)
2 ライフル射撃のケース(内定取り消し型)(79)
五 パラリンピックにおける影響 80
1 クラス分けに関する影響(80)
2 陸上車いすのケース(80)
六 まとめ 81
4 感染症対策
感染症対策:コロナ対策とPlaybook 89
一 はじめに 89
二 日本政府等の措置の概要 89
1 出入国管理及び難民認定法に基づく水際措置等(89)
2 新型インフルエンザ等特別措置法に基づく措置(91)
三 Playbookによる感染防止措置の内容と課題 92
1 Playbookとその関連規則の概要(92)
2 Playbook-アスリート・チーム関係者向けの内容(93)
3 Tokyo 2020 Sport-Specific Regulations(94)
4 Playbook懲戒規則の概要(95)
四 考察 97
1 日本政府等の措置についての考察(97)
2 Playbookについての考察(98)
3 小括―他の競技大会での知見の活用(100)
5 開催理念・意義
東京2020大会における性の多様性とジェンダー 107
一 性の多様性について 107
1 はじめに(107)
2 LGBTQアスリートの出場(107)
3 DSD(性分化疾患)を持つアスリートの活躍(109)
4 テストステロン値による競技参加規制について(111)
二 東京2020大会におけるジェンダーに関する動き 112
1 はじめに(112)
2 東京2020組織委員会におけるジェンダーをめぐる問題(112)
3 東京2020大会における選手の描写等に関する動き(114)
4 ジェンダー平等に関する今後の課題(117)
After 2021.02.03―追加された理事がみた「東京2020とジェンダー平等」― 120
一 はじめに 120
二 組織委元会長の発言―東京2020大会とジェンダー平等の交差― 120
三 「辞任劇」と本質的な問題との間で揺れ動いた報道 122
四 組織委元会長発言はどのようにオリンピックと矛盾するのか 123
五 組織委理事会に変化は生じたか 125
1 組織委会長の交代と12名の女性理事の追加(125)
2 理事会における変化(126)
3 非公式レベルでの変化(127)
4 「ジェンダー平等チーム」の設置とその活動(129)
六 おわりに 132
オリンピックと政治的表現 135
一 オリンピック憲章における政治的表現規制の変容 135
1 オリンピック憲章規則50(135)
2 従来のオリンピックにおいて政治的表現が問題となった代表的な事例(135)
3 オリンピック以外での選手の政治的表現の潮流(136)
4 IOC選手委員会による提言(137)
5 IOC理事会によるガイドライン承認(138)
6 東京オリンピックにおける政治的表現の事例(139)
二 規制の是非 141
1 「政治的中立」を選手に求めるべきか(141)
2 「政治的中立」と「人権」の関係(141)
3 選手の政治的表現は手放しで歓迎されるべきか(142)
4 結語(144)
アスリートを活用したマーケティングの広がりとRule40の緩和 146
一 Rule40の概要と変遷 146
1 Rule40の趣旨、内容(146)
2 Rule40の変遷(148)
二 東京2020大会におけるIOCのガイドライン 150
1 IOCが定めたRule40ガイドラインの内容(150)
2 非公式スポンサー向けガイダンスや競技者向けFAQについて(152)
三 東京2020大会における各国のガイドライン 152
1 日本オリンピック委員会のガイドライン(152)
2 各国のガイドラインについて(154)
四 実際の広告例 155
1 アディダスジャパン株式会社の例(155)
2 pumaの例(156)
五 今後の展望等 156
オリンピックと平和 161
一 「平和の祭典」の意義 161
1 オリンピズム(161)
2 古代オリンピックから近代オリンピックへ(162)
3 聖火リレー(163)
二 オリンピックと平和 164
1 競技の本質(164)
2 ナショナリズム(164)
三 「平和の祭典」の現実 165
1 戦争による中止(165)
2 冷戦時代のオリンピック(165)
3 Olympic Truce(オリンピック休戦)(166)
4 オリンピック休戦違反(167)
5 オリンピズムの理想(170)
東京オリンピック・パラリンピックにおける調達コード 174
一 調達コードの意義 174
1 はじめに(174)
2 オリンピックと持続可能性(174)
3 持続可能性に配慮した運営計画(175)
4 調達コードの内容(177)
二 調達コードの課題 182
1 調達コードに対する評価(182)
2 調達コードの問題点と課題(182)
3 通報事例(184)
4 まとめ(185)
6 開催に伴う法的課題(1) マーケティング活動
アンブッシュ・マーケティング 193
一 はじめに 193
1 アンブッシュ・マーケティングとは(193)
2 オリンピックにおけるアンブッシュ・マーケティング(193)
二 東京オリンピックにおけるアンブッシュ・マーケティング規制 194
1 東京オリンピック・パラリンピック2020における開催都市契約の内容と効力の範囲(194)
2 他の開催都市での対応(195)
3 東京オリンピックにおける対応(197)
三 おわりに 202
7 開催に伴う法的課題(2) ドーピング
法的視点からみた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会とアンチ・ドーピング 207
一 東京2020大会に至るまでのアンチ・ドーピング 207
1 はじめに(207)
2 WADA設立以降の動き(207)
3 リオ・デ・ジャネイロ大会立以降の動き(208)
4 日本のアンチ・ドーピング法制(209)
二 東京2020大会におけるロシアの競技者の出場資格について 211
1 WADA対RUSADA(211)
三 東京2020大会における競技者のアンチ・ドーピング規則違反について 212
1 東京2020大会のアンチ・ドーピングプログラム(212)
2 東京2020大会開催前の違反(213)
3 大会中・大会後の違反(214)
四 その他のアンチ・ドーピングに関連する事例 217
1 AIUが規定したSPECIFIC OBLIGATIONS(217)
2 IWFのガバナンス改革(組織的不正問題)(218)
五 東京2020大会を振り返って 219
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるドーピング・コントロール 223
一 ドーピング・コントロール体制について 223
1 はじめに(223)
2 「ドーピング・コントロール」と「ドーピング検査」について(223)
3 オリンピック競技大会におけるドーピング・コントロール体制(224)
4 世界アンチ・ドーピング機構独立監査チーム(224)
5 オリンピックにおけるドーピング・コントロール体制の課題(225)
6 ITAの設立とオリンピックにおけるドーピング・コントロール体制強化(226)
二 東京2020大会で導入されたドーピング検査体制 226
1 東京2020大会におけるITAの関与(226)
2 知識の継承(230)
3 おわりに(231)
8 開催に伴う法的課題(3) 紛争処理・仲裁
ad hoc仲裁 235
一 はじめに 235
二 ad hoc仲裁の概要 236
1 ad hoc仲裁の対象と手続の流れ(236)
2 アンチ・ドーピング部(237)
三 2020年東京五輪におけるad hoc仲裁 238
1 2020年東京五輪におけるad hoc仲裁部の判断(238)
2 迅速性と当事者の負担(245)
3 不服申立ての成功可能性等(246)
4 フィールド・オブ・プレー原則(247)
5 その他(248)
四 終わりに 248
東京大会におけるCAS臨時事務所の設置と運用 251
一 はじめに 251
二 東京オリンピックにおけるCAS臨時事務所とJIDRC東京施設 252
1 JIDRC東京施設概要(252)
2 東京大会におけるCAS臨時事務所(253)
三 東京オリンピック開催までの日本とCASの関わり 255
四 CAS臨時事務所誘致 257
1 オリンピック・パラリンピック招致とJSAA(257)
2 日本における国際仲裁の活性化のための取組みと「骨太の方針」(258)
3 日本における国際仲裁の活性化とスポーツ仲裁(260)
五 おわりに 261
オリンピック・パラリンピック競技大会における弁護士によるプロボノサービスについて 263
一 はじめに 263
二 ロンドン2012大会でのプロボノサービス 264
1 概要(264)
2 実施体制(264)
3 実施結果(265)
4 ロンドン・プロボノサービスの意義(268)
三 リオ2016大会及び平昌2018大会でのプロボノサービス 268
1 リオ2016大会(268)
2 平昌2018大会(269)
四 東京2020大会でのプロボノサービス 270
1 東京2020大会でのプロボノサービス実現への準備(270)
2 東京2020大会におけるプロボノサービスの意義(270)
3 東京プロボノサービスの概要(272)
4 東京プロボノサービスの実施状況(275)
五 おわりに 276
9 パラリンピック・共生社会
パラリンピック固有の問題点について 281
一 パラリンピックの概要 281
1 パラリンピックの歴史(281)
2 現在のパラリンピック(282)
二 クラシフィケーションについて 282
1 クラシフィケーションの概要(282)
2 クラシフィケーションに関する問題(285)
3 東京2020パラリンピックにおいて生じた事例(286)
4 クラシフィケーションの不服申立て(287)
東京2020から共生社会の創出に向けて 292
一 はじめに 292
二 アクセシビリティガイドライン 292
1 IPCガイド(292)
2 東京ガイド(293)
三 2020大会を契機とした取組と成果 294
1 ユニバーサルデザイン2020行動計画(294)
2 取組と成果(295)
3 今後の課題(301)
四 2020大会における事象 301
1 大会観戦における共生―開閉会式のテレビ中継における手話通訳(302)
2 競技参加における共生―障害者のオリンピック参加資格(303)
あとがき 311