犯罪論の基底と展開
山口 厚 著
定価:5,940円(税込)-
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発行:
2023年11月06日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
250頁 -
ISBN:
978-4-7923-5402-2
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内容紹介
《目 次》
はしがき(i)
初出一覧(ii)
犯罪成立の基底
1 不真正不作為犯に関する覚書 3
Ⅰ はじめに(3)
Ⅱ 基本的視座(4)
Ⅲ 保障人的地位について(7)
2 補論 14
Ⅰ 「同価値性」をめぐって(14)
Ⅱ 排他的支配論の意義と限界(15)
違法性阻却の諸相と展開
1 客観的帰属と違法性阻却 19
Ⅰ はじめに(19)
Ⅱ 構成要件的結果の客観的帰属(20)
Ⅲ 違法性阻却事由における客観的帰属の適否について(25)
2 欺罔に基づく「被害者」の同意 33
Ⅰ はじめに(33)
Ⅱ 「法益関係的錯誤」説(34)
Ⅲ 緊急状態の欺罔(38)
3 「法益関係的錯誤」説の解釈論的意義 44
Ⅰ はじめに(44)
Ⅱ 「法益関係的錯誤」説の根拠(45)
Ⅲ 「法益関係的錯誤」説の適用(52)
Ⅳ 「法益関係的錯誤」説の詐欺罪への適用(54)
Ⅴ 「法益関係的錯誤」説の射程―自由でない同意(56)
4 自由・同意・錯誤 59
Ⅰ はじめに(59)
Ⅱ 法益と処分の自由(61)
Ⅲ 法益侵害と構成要件該当性(67)
5 「危険の引受け」論再考 74
Ⅰ はじめに(74)
Ⅱ 同意論とその射程(75)
Ⅲ 自己答責性論(78)
Ⅳ 危険行為を受忍する自由(82)
正当防衛論の展開
1 正当防衛論の新展開 89
Ⅰ はじめに(89)
Ⅱ 自招侵害に関する新判例(93)
Ⅲ 退避義務論について(106)
2 回避・退避義務再論 117
Ⅰ はじめに(117)
Ⅱ 回避・退避義務の問題性(117)
Ⅲ 予期された侵害と回避義務(119)
Ⅳ 侵害に対する防衛行為と退避可能性(123)
Ⅴ 防衛行為の相当性と退避可能性(130)
Ⅵ 自招侵害と回避義務(130)
Ⅶ おわりに(132)
責任論の展開
1 実行行為と責任非難 137
Ⅰ はじめに(137)
Ⅱ 実行行為の理解について(138)
Ⅲ 原因において自由な行為について(145)
2 過失犯に関する覚書 154
Ⅰ はじめに―過失犯の構造的理解(154)
Ⅱ 過失犯の違法性―結果回避義務と結果回避可能性(156)
Ⅲ 過失犯の責任―予見義務と予見可能性(160)
共犯論の基底と展開
1 共犯の従属性をめぐって 169
Ⅰ はじめに(169)
Ⅱ 従属性の理解について(171)
Ⅲ 適法行為への関与者の処罰(175)
Ⅳ 罪名の従属性(182)
2 「共犯の因果性」の一断面 185
Ⅰ 問題の所在(185)
Ⅱ 身分の意義(187)
Ⅲ 承継的共犯をめぐって(190)
3 承継的共犯論の新展開 195
Ⅰ 議論の現状(195)
Ⅱ 最高裁判例とその意義(198)
Ⅲ 有力説とその根拠の検討(203)
Ⅳ 若干の考察(208)
4 過失犯の共同正犯についての覚書 215
Ⅰ はじめに(215)
Ⅱ 従来の判例・学説(216)
Ⅲ 若干の検討(223)
5 過失共同正犯再考 227
Ⅰ はじめに(227)
Ⅱ 過失共犯と処罰規定(228)
Ⅲ 過失共同正犯の基本的視点(231)
Ⅳ 結果回避義務の根拠と共同(238)
Ⅴ おわりに―過失共同正犯の成立(240)