AIの活用と刑法
日原拓哉 著
定価:5,500円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2023年12月20日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
218頁 -
ISBN:
978-4-7923-5410-7
書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。
内容紹介
《目 次》
はしがき(i)
はじめに 1
第1章 AI概念の明確化 9
第1節 AIの歴史 9
第2節 AIの定義への試み 13
第3節 強いAIと弱いAI 16
第4節 汎用型AIと特化型AI 18
第5節 AIと学習 19
第1款 機械学習(19)
第2款 深層学習と人工ニューラルネットワーク(21)
第3款 フリート・ラーニング(23)
第4款 2種類のAIシステム(25)
第5款 人間とAIのインタラクション(25)
第6款 小括(27)
第6節 AIの利活用と刑法上の問題 28
第1款 自動運転車―アシャッフェンブルク事例と東名高速事例(29)
第2款 介護ロボット(30)
第3款 産業用ロボット―バウナタール事例(31)
第4款 過失犯処罰規定のない犯罪類型(32)
第5款 小括(33)
第2章 AI製品の利活用における刑法上の諸問題 ―生命・身体への侵害事例 35
第1節 問題の所在 35
第2節 将来的な技術水準のAI製品における具体的検討 35
第3節 現状の技術水準のAI製品における具体的検討 36
第1款 事案の概要(37)
第2款 裁判所の判断(37)
第3款 検討(39)
第1項 自動運行装置(運転支援システム)を利用する道交法上のドライバーの義務と過失(40)
第2項 注意義務の確定―予見可能性判断(41)
第3項 注意義務の確定―結果回避可能性(43)
第4項 小括(46)
第4節 AI製品の利活用による生命・身体侵害における刑法上の一般的考察 46
第1款 法的義務が存在するケース(47)
第2款 法的義務が存在しないケース(49)
第1項 AIへの刑事責任?(49)
第2項 不規制による解決(57)
第3項 厳格責任による解決(58)
第4項 過失責任の再考(62)
第5項 許された危険による解決(99)
第5節 小括 101
第3章 さらなるAIの利活用における刑法上の諸問題 ―財産侵害 103
第1節 問題の所在 103
第2節 経済犯罪 103
第1款 相場操縦行為(104)
第1項 問題の所在(104)
第2項 相場操縦規制の概要(105)
第3項 AI・アルゴリズムを用いた取引と相場操縦規制(107)
第4項 立法的解決(115)
第5項 小括(115)
第2款 インサイダー取引(116)
第1項 問題の所在(116)
第2項 インサイダー取引規制の概説(116)
第3項 AI・アルゴリズムとインサイダー取引(119)
第3款 協調的行為(131)
第1項 問題の所在(131)
第2項 独占禁止法における不当な取引制限罪(131)
第3項 AI・アルゴリズムによる価格協調と不当な取引制限罪の成否(135)
第4項 海外の議論と将来的な規制(136)
第5項 小括(137)
第3節 コンピュータ領域の犯罪―行為客体としてのAI 138
第1款 コンピュータ刑法の制定経緯(138)
第2款 AI製品に対するデータ探知・取得と不正アクセス(141)
第1項 ドイツ刑法下の検討(141)
第2項 日本法における適用(144)
第3款 AI製品に対するデータ変更・コンピュータ破壊(147)
第1項 ドイツ刑法における議論(148)
第2項 日本刑法における検討(151)
第4款 AIソフトウェア・エージェントとコンピュータ詐欺(157)
第1項 AIソフトウェア・エージェントとドイツ刑法におけるコンピュータ詐欺罪(157)
第2項 AIソフトウェア・エージェントと日本刑法における電子計算機使用詐欺罪(160)
第5款 小括(163)
第4章 AI製品開発に対する将来的な刑法上の規制 165
第1節 問題の所在 ―強いAIとその現状 165
第2節 規制的措置 167
第1款 2010年代におけるAI製品開発・研究に対して考慮されてきた規制(168)
第2款 2020年代にAIの製品開発に対して策定された国内外の規制(169)
第1項 欧州AI規制案(EU)(169)
第2項 AI権利章典(米国)(176)
第3項 「新時代の人工知能倫理規範」(中国)(179)
第4項 「AI開発ガイドライン」・「AI利活用ガイドライン」(日本)(182)
第3款 小括(187)
第3節 刑法上の保護 188
おわりに 191
参考文献 197