平等原則と差別禁止法理

平等原則と差別禁止法理

植木 淳 著
定価:8,250円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2023年12月25日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    410頁
  • ISBN:
    978-4-7923-0726-4
カートに入れる

書籍購入は弊社「早稲田正門店インターネット書店」サイトでの購入となります。

内容紹介


《目 次》

 序章 平等原則と差別禁止法理   1

第1部  差別禁止事由 13
 第1章 アメリカにおける「疑わしき区分」論   12
  第1節 平等保護条項と市民権法(差別禁止法)   14
  第2節 「疑わしき区分」をめぐる議論   29
  第3節 「新しい不変性」をめぐって   37

 第2章 EUにおける差別禁止事由の「階層」と「交差」   52
  第1節 EU法における差別禁止事由   53
  第2節 欧州司法裁判所の判例展開   59
  第3節 差別禁止事由の「階層化」   73
  第4節 差別禁止事由の「交差」と「中心点」   84

 第3章 日本国憲法と差別禁止事由―憲法14条1項の再検討   92
  第1節 憲法14条1項後段列挙事由の再検討   93
  第2節 差別禁止法理の展開と課題   111
  第3節 差別禁止事由の再検討   122


第2部差別類型(直接差別・間接差別・合理的配慮) ―何が差別なのか?   139
 第4章 アメリカにおける差別的効果法理   141
  第1節 差別的効果法理の展開   142
  第2節 差別的効果法理の正当化   152
  第3節 差別禁止規範としての合理的配慮義務   166

 第5章 EUにおける間接差別禁止法理   173
  第1節 EUにおける間接差別禁止法理   174
  第2節 形式的平等と実質的平等   187
  第3節 間接差別禁止の正当化   194
  第4節 差別禁止法制と合理的配慮義務   200

 第6章 日本国憲法と間接差別・合理的配慮   206
  第1節 日本における間接差別禁止法理 ―現状と課題   207
  第2節 実質的平等論をめぐって   217
  第3節 間接差別禁止法理の正当化   224
  第4節 合理的配慮義務の意義   231


第3部 平等原則と社会保障   245
 第7章 アメリカ憲法における「格差」と「福祉」   247
  第1節 「福祉権」論の興隆   248
  第2節 「福祉権」論の黄昏   253
  第3節 現代憲法学における「格差問題」   257

 第8章 平等原則と社会保障   268
  第1節 平等原則と社会保障   269
  第2節 堀木訴訟という「出発点」   275
  第3節 学生無年金障害者訴訟という「転回点」   285


第4部 平等原則と家族制度   299
 第9章 アメリカにおける婚姻をめぐる「自由」と「平等」   301
  第1節 Obergefell判決―「デュープロセス」「平等保護」「尊厳」   302
  第2節 同性婚をめぐる「自由」と「平等」   307
  第3節 「婚姻の権利」と「婚姻しない権利」   314

 第10章 日本国憲法と家族制度   326
  第1節 日本国憲法と婚姻制度―法律婚批判の再考   327
  第2節 婚姻制度と平等原則―夫婦同氏制と同性婚を中心に   341
  第3節 「婚姻」と「非婚」―婚姻関係による差別   358

 終章 平等原則論の現在地と課題   369


主要参考文献   373
事項索引   397