民事手続法の革新と国際化

民事手続法の革新と国際化

安達栄司 著
定価:4,950円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2006年03月31日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    260頁
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内容紹介


≪目次≫
第1部 民事手続法の革新
第1章 アメリカ合衆国における審理の充実と訴訟促進の動向―管理者的裁判官論を中心に―
はじめに/訴訟における「事件管理( case management )」/管理者的裁判官をめぐる論争/管理者的裁判官論の今後の展望と日本への示唆

第2章 ドイツにおける証拠秘密手続の訴訟原則― Prutting,Geheimnisschutz im Zivilprozess, 木川古稀論文集下巻(1944・判例タイムズ社)88頁以下の紹介―
はじめに/プリュッティングによる証拠秘密手続の拒絶/日本法への示唆

第3章 選定当事者
選定当事者制度の改正の要点/選定当事者制度の意義/旧法下の選定当事者制度/選定当事者に関する新法の概要/今後の展望

第4章 ドイツにおける民事保全
はじめに―ドイツ法と日本法の関係―/ドイツ法の現状と概観/ドイツの保全法の概要/国際保全手続/おわりに

第5章 ドイツ新倒産法における保全管財人の権限と責任―民事再生法および倒産法改正のための比較法的視点―
はじめに―ドイツ新倒産法と民事再生法―/保全処分の体系と問題点/最後に―我が国の民事再生法および倒産法改正への示唆―

第2部 民事手続法の国際化
第6章 国際民事訴訟法の判例と展望
全体傾向/主権免除/国際裁判管轄/外国判決の承認・執行/おわりに―3つの展望―

第7章 知的財産権侵害事件の裁判管轄―不法行為地管轄に関する2つの最高裁判決の検討―
不法行為地に基づく国際裁判管轄の審査方法―最2判平成13年6月8日―/不正競争防止法3条1項に基づく不正競争による侵害の差止めを求める訴え及び差止請求権の不存在確認を求める訴えと民訴法5条9号―最1決平成16年4月8日―

第8章 国際的差止訴訟に関するEU判例法の展開
契約上の不作為義務違反と履行地裁判籍/消費者団体による予防的差止訴訟の国際裁判管轄/販売禁止の仮処分の国際的抵触/訴訟差止命令( anti-suit injuunction )の不許容

第9章 我が国における米国クラス・アクション上の和解の承認適格
はじめに/クラス・アクション和解の承認適格―従来の議論状況―/ドイツ法の状況/ドイツ以外の国、および国際条約/日本法の検討

第10章 外国仲裁判断の取消、承認・執行―とくに執行決定手続について―
はじめに/内国仲裁判断と外国仲裁判断の区別、仲裁判断の取消し/外国仲裁判断の承認および執行に関する多国間条約、二国間条約と新仲裁法との関係/仲裁判断の執行許否の裁判手続の明確化/執行許否の裁判所手続の決定手続化/新しい独立的決定手続の創設/仲裁判断の執行決定手続における請求異議事由の審査の可否

事項索引