法制史學會年報(二〇二三年)
法制史研究73
法制史學會 編
定価:8,800円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2024年03月30日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
442頁 -
ISBN:
978-4-7923-9289-5
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内容紹介
《目 次》
〈論説〉
オーストリア諸邦における宮廷代理業者―啓蒙期から三月前期を中心に 上田理恵子……一
岡田村避病院建築事件―「終審としての訴願」の事件史研究 小野博司……二九
《シンポジウム特別講演》
普通法(ユース・コムーネ)期における法実務の特殊メカニズムとしての上訴手続 ……七五
〈書評〉
吉村武彦編 律令制国家の理念と実像 宮部香織……一〇五
神戸航介 日本古代財務行政の研究 十川陽一……一一〇
鷲見涼太 啓に関する基礎的考察―七・八世紀における受容と展開 丸山裕美子……一一五
吉永匡史 日唐における律学博士と明法 瀬賀正博……一一七
十川陽一 牧の運営からみた官人身分―日唐牧制の比較から 河野保博……一一九
佐藤雄基 鎌倉幕府の裁判と中世国家論―裁判から『国家とは何か』を論じられるのか
佐藤雄基 鎌倉幕府の《裁判》と中世国家論・社会 外岡 慎一郎……一二一
黒須智之 鎌倉幕府訴訟における『承伏』に関する一考察 岩元修一……一二四
野口実・長村祥知・坂口太郎 公武政権の競合と協調 市沢 哲……一二六
市沢 哲 和泉国和田荘相論と金剛寺院主―中世裁判の一断章 山本 弘……一三一
髙橋 傑 中世荘園の検注と景観 伊藤俊一……一三四
田代博志 室町期荘園村落における内部紛争の解決過程と諸権力―山城国伏見荘を事例として 黒瀬にな……一三八
畠山 亮 戦国大名武田氏における暴力の規制について(一)-(九・完) 河野恵一……一四〇
窪田 頌 戦国期肥薩の領主間紛争と仲裁 小川弘和……一四四
神保文夫 近世法実務の研究(上)(下) 安高啓明……一四五
平川 新 世論政治としての江戸時代 坂本忠久……一五一
門脇朋裕 貞享・元禄期小田原藩領地方における触書 守屋浩光……一五五
細谷篤志 『安永の御所騒動』における口向役人一斉処罰の実態 田中暁龍……一五八
牧田 勲 近世日本の刑法と武士道儒教―忠孝を中心に 谷口眞子……一六〇
萬代 悠 三井大坂両替店の延為替貸付―法制史と経済史の接合の試み 高槻泰郎……一六三
山本英貴 江戸幕府の大名行列政策と幕藩関係―近世中後期を事例として 安竹貴彦……一六五
高田晴仁 商法の源流と解釈 小澤隆司……一六七
林 真貴子 近代日本における勧解・調停―紛争解決手続の歴史と機能 矢野達雄……一七一
水野浩二 葛藤する法廷―ハイカラ民事訴訟と近代日本 小沢奈々……一七六
白石玲子 日本近現代法と女性・家族―白石玲子著作集 近藤 佳代子……一八二
小野博司 近代日本の行政争訟制度 岡田正則……一八七
牧原 出 田中耕太郎―闘う司法の確立者、世界法の探究者 小石川裕介・高田晴仁……一九二
白石大輝 奥田義人の身分法思想 宇野文重……一九七
大泉陽輔 戦前期体罰論の交錯 田中 亜紀子……一九九
山口道弘 牧健二と文科派法制史学の展開(上)(下) 神野 潔……二〇一
佐藤 団 西本頴と黎明期の西洋法制史学(一)(二・完) 松本尚子……二〇四
柳原正治・兼原敦子編 国際法からみた領土と日本 周 圓……二〇六
キム・ハンバク 配流刑の時代―清朝と刑罰 谷井陽子……二一一
金子 肇 近代中国の国家と商人―税政と同業秩序のダイナミクス 村上 衛……二一六
押川信久 朝鮮前期の国家と仏教―僧尼管理の変遷を中心に 加藤裕人……二二一
武田幸男 新羅政治社会史研究 木村 誠……二二五
堀内香里 清代モンゴル境界考―遊牧民社会の統治手法と移動 萩原 守……二三〇
大嶋えり子 旧植民地を記憶する―フランス政府による〈アルジェリアの記憶〉の承認をめぐる政治 私市正年……二三五
山本めゆ 「名誉白人」の百年―南アフリカのアジア系住民をめぐるエスノ-人種ポリティクス 上林朋広……二四一
野口 優 漢代における矯制と璽書偽造 阿部幸信……二四五
岡野 誠 唐代における王命と常典(上)(下)―唐断獄律第十八条の検討を中心として 中村正人……二四七
小島浩之 唐前半期の泛階と人事政策 松浦典弘……二四九
木下慎梧 「准」と「不准」の間―清代中国における訴訟係属判断の様態……
木下慎梧 清代中国における「訪案」手続の具体像―手法・対象と官僚の認識を中心に 魏 敏……二五一
郭まいか 中華民国期上海共同租界における政治犯引渡について 加藤雄三……二五四
安 廷苑 朝鮮代牧区の設定と婚姻の特免 田中 昇……二五七
矢木 毅 口伝と下批―朝鮮時代における王命出納の手続き 川西裕也……二五九
モミッリャーノ/木庭顕訳 モミッリャーノ 歴史学を歴史学する 上野愼也……二六一
渡辺節夫 国王証書とフランス中世 薮本将典……二六五
山内 進 グロティウス『戦争と平和の法』の思想史的研究―自然権と理性を行使する者たちの社会 福岡 安都子……二七〇
ファニー・コザンデ/ロベール・デシモン フランス絶対主義―歴史と史学史 福田真希……二七六
西村重雄 学説彙纂研究の比較私法史的断章―東アジアにおけるローマ法研究の一つの方向 林 信夫……二八一
丸亀裕司 ローマ共和政末期の選挙にみる公と私 福山佑子……二八三
菅尾 暁 家子の組合契約に基づく債権の相殺可否と追認担保について ―D. 16,2,9 (Paul. 32 ad ed.) 宮坂 渉……二八五
田中 実 ローマ法大全における盗訴権と占有についての覚書 五十君麻里子……二八七
大清水裕 ローマ帝政期北アフリカの水道建設における属州総督の役割 ―ノニウス・ダトゥス碑文を手がかりに 佐々木 健……二八九
大谷 哲 ローマ皇帝デキウスによる供儀執行命令布告の意図と「キリスト教迫害」 ―供儀執行証明書パピルス史料の分析を中心に 粟辻 悠……二九三
勝又 崇 「ザクセン訴訟手続」の形成と差異文献―命令不服従を一例に 川島 翔……二九五
藤田貴宏 定期金売買と教皇令―教皇領外における教勅の効力 菊池肇哉……二九七
横川大輔 神聖ローマ帝国における一四一〇年・一一年の国王選挙と金印勅書 田口正樹……三〇〇
若曽根健治 弾劾と糺問をめぐって―ティロール刑事裁判令(1499年)とカロリーナから 藤本幸二……三〇二
波多野敏 フランス革命期における政治的権利と奉公人 土志田 佳枝……三〇四
水林 翔 物乞いと市民のあいだ―革命期フランスにおける労働と権利 小宮山 直子……三〇六
野田龍一 シュテーデル美術館事件における一鑑定意見の隠匿 ―グライフスヴァルト大学法学部判決団鑑定意見 松尾 弘……三〇八
稲永祐介 信仰と法―フランス王政復古期における冒涜の刑罰化 田中 大二郎……三一〇
大西楠テア 連邦国家における邦(ラント)の外交権 ―北ドイツ連邦成立期の議論とドイツ帝国期の国法学説を中心として 藤川直樹……三一二
藤川直樹 ドイツ第二帝政期公法学に「新絶対主義」は存在したか ―上山安敏『憲法社会史』の批判的検討 三成賢次……三一四
中村勇輝 交通の自由と国際公共圏―一九世紀後半における外国人の入国・追放を巡る国際法学 山内 進……三一六
佐藤成基 ヴァイマル共和政期のドイツの国籍―国籍の『エスニック化』とその限界 遠藤泰弘……三一八
河本和子 第二次世界大戦中のソ連における結婚と離婚―社会主義による自由および道徳 高橋一彦……三二〇
〈会報〉
学会記事 三二五
報告要旨 三二八
訃報 三三四
〈追悼の辞〉
柴田光蔵先生イン・メモリアム 林 智良……三三五
石井紫郎氏の逝去を悼む 新田一郎……三四四
〈令和四年法制史文献目録〉
日本法制史文献目録 1
東洋法制史文献目録 34
ローマ法・西洋法制史文献目録 56
欧文レジュメ
〈論説〉
オーストリア諸邦における宮廷代理業者―啓蒙期から三月前期を中心に 上田理恵子……一
岡田村避病院建築事件―「終審としての訴願」の事件史研究 小野博司……二九
《シンポジウム特別講演》
普通法(ユース・コムーネ)期における法実務の特殊メカニズムとしての上訴手続 ……七五
〈書評〉
吉村武彦編 律令制国家の理念と実像 宮部香織……一〇五
神戸航介 日本古代財務行政の研究 十川陽一……一一〇
鷲見涼太 啓に関する基礎的考察―七・八世紀における受容と展開 丸山裕美子……一一五
吉永匡史 日唐における律学博士と明法 瀬賀正博……一一七
十川陽一 牧の運営からみた官人身分―日唐牧制の比較から 河野保博……一一九
佐藤雄基 鎌倉幕府の裁判と中世国家論―裁判から『国家とは何か』を論じられるのか
佐藤雄基 鎌倉幕府の《裁判》と中世国家論・社会 外岡 慎一郎……一二一
黒須智之 鎌倉幕府訴訟における『承伏』に関する一考察 岩元修一……一二四
野口実・長村祥知・坂口太郎 公武政権の競合と協調 市沢 哲……一二六
市沢 哲 和泉国和田荘相論と金剛寺院主―中世裁判の一断章 山本 弘……一三一
髙橋 傑 中世荘園の検注と景観 伊藤俊一……一三四
田代博志 室町期荘園村落における内部紛争の解決過程と諸権力―山城国伏見荘を事例として 黒瀬にな……一三八
畠山 亮 戦国大名武田氏における暴力の規制について(一)-(九・完) 河野恵一……一四〇
窪田 頌 戦国期肥薩の領主間紛争と仲裁 小川弘和……一四四
神保文夫 近世法実務の研究(上)(下) 安高啓明……一四五
平川 新 世論政治としての江戸時代 坂本忠久……一五一
門脇朋裕 貞享・元禄期小田原藩領地方における触書 守屋浩光……一五五
細谷篤志 『安永の御所騒動』における口向役人一斉処罰の実態 田中暁龍……一五八
牧田 勲 近世日本の刑法と武士道儒教―忠孝を中心に 谷口眞子……一六〇
萬代 悠 三井大坂両替店の延為替貸付―法制史と経済史の接合の試み 高槻泰郎……一六三
山本英貴 江戸幕府の大名行列政策と幕藩関係―近世中後期を事例として 安竹貴彦……一六五
高田晴仁 商法の源流と解釈 小澤隆司……一六七
林 真貴子 近代日本における勧解・調停―紛争解決手続の歴史と機能 矢野達雄……一七一
水野浩二 葛藤する法廷―ハイカラ民事訴訟と近代日本 小沢奈々……一七六
白石玲子 日本近現代法と女性・家族―白石玲子著作集 近藤 佳代子……一八二
小野博司 近代日本の行政争訟制度 岡田正則……一八七
牧原 出 田中耕太郎―闘う司法の確立者、世界法の探究者 小石川裕介・高田晴仁……一九二
白石大輝 奥田義人の身分法思想 宇野文重……一九七
大泉陽輔 戦前期体罰論の交錯 田中 亜紀子……一九九
山口道弘 牧健二と文科派法制史学の展開(上)(下) 神野 潔……二〇一
佐藤 団 西本頴と黎明期の西洋法制史学(一)(二・完) 松本尚子……二〇四
柳原正治・兼原敦子編 国際法からみた領土と日本 周 圓……二〇六
キム・ハンバク 配流刑の時代―清朝と刑罰 谷井陽子……二一一
金子 肇 近代中国の国家と商人―税政と同業秩序のダイナミクス 村上 衛……二一六
押川信久 朝鮮前期の国家と仏教―僧尼管理の変遷を中心に 加藤裕人……二二一
武田幸男 新羅政治社会史研究 木村 誠……二二五
堀内香里 清代モンゴル境界考―遊牧民社会の統治手法と移動 萩原 守……二三〇
大嶋えり子 旧植民地を記憶する―フランス政府による〈アルジェリアの記憶〉の承認をめぐる政治 私市正年……二三五
山本めゆ 「名誉白人」の百年―南アフリカのアジア系住民をめぐるエスノ-人種ポリティクス 上林朋広……二四一
野口 優 漢代における矯制と璽書偽造 阿部幸信……二四五
岡野 誠 唐代における王命と常典(上)(下)―唐断獄律第十八条の検討を中心として 中村正人……二四七
小島浩之 唐前半期の泛階と人事政策 松浦典弘……二四九
木下慎梧 「准」と「不准」の間―清代中国における訴訟係属判断の様態……
木下慎梧 清代中国における「訪案」手続の具体像―手法・対象と官僚の認識を中心に 魏 敏……二五一
郭まいか 中華民国期上海共同租界における政治犯引渡について 加藤雄三……二五四
安 廷苑 朝鮮代牧区の設定と婚姻の特免 田中 昇……二五七
矢木 毅 口伝と下批―朝鮮時代における王命出納の手続き 川西裕也……二五九
モミッリャーノ/木庭顕訳 モミッリャーノ 歴史学を歴史学する 上野愼也……二六一
渡辺節夫 国王証書とフランス中世 薮本将典……二六五
山内 進 グロティウス『戦争と平和の法』の思想史的研究―自然権と理性を行使する者たちの社会 福岡 安都子……二七〇
ファニー・コザンデ/ロベール・デシモン フランス絶対主義―歴史と史学史 福田真希……二七六
西村重雄 学説彙纂研究の比較私法史的断章―東アジアにおけるローマ法研究の一つの方向 林 信夫……二八一
丸亀裕司 ローマ共和政末期の選挙にみる公と私 福山佑子……二八三
菅尾 暁 家子の組合契約に基づく債権の相殺可否と追認担保について ―D. 16,2,9 (Paul. 32 ad ed.) 宮坂 渉……二八五
田中 実 ローマ法大全における盗訴権と占有についての覚書 五十君麻里子……二八七
大清水裕 ローマ帝政期北アフリカの水道建設における属州総督の役割 ―ノニウス・ダトゥス碑文を手がかりに 佐々木 健……二八九
大谷 哲 ローマ皇帝デキウスによる供儀執行命令布告の意図と「キリスト教迫害」 ―供儀執行証明書パピルス史料の分析を中心に 粟辻 悠……二九三
勝又 崇 「ザクセン訴訟手続」の形成と差異文献―命令不服従を一例に 川島 翔……二九五
藤田貴宏 定期金売買と教皇令―教皇領外における教勅の効力 菊池肇哉……二九七
横川大輔 神聖ローマ帝国における一四一〇年・一一年の国王選挙と金印勅書 田口正樹……三〇〇
若曽根健治 弾劾と糺問をめぐって―ティロール刑事裁判令(1499年)とカロリーナから 藤本幸二……三〇二
波多野敏 フランス革命期における政治的権利と奉公人 土志田 佳枝……三〇四
水林 翔 物乞いと市民のあいだ―革命期フランスにおける労働と権利 小宮山 直子……三〇六
野田龍一 シュテーデル美術館事件における一鑑定意見の隠匿 ―グライフスヴァルト大学法学部判決団鑑定意見 松尾 弘……三〇八
稲永祐介 信仰と法―フランス王政復古期における冒涜の刑罰化 田中 大二郎……三一〇
大西楠テア 連邦国家における邦(ラント)の外交権 ―北ドイツ連邦成立期の議論とドイツ帝国期の国法学説を中心として 藤川直樹……三一二
藤川直樹 ドイツ第二帝政期公法学に「新絶対主義」は存在したか ―上山安敏『憲法社会史』の批判的検討 三成賢次……三一四
中村勇輝 交通の自由と国際公共圏―一九世紀後半における外国人の入国・追放を巡る国際法学 山内 進……三一六
佐藤成基 ヴァイマル共和政期のドイツの国籍―国籍の『エスニック化』とその限界 遠藤泰弘……三一八
河本和子 第二次世界大戦中のソ連における結婚と離婚―社会主義による自由および道徳 高橋一彦……三二〇
〈会報〉
学会記事 三二五
報告要旨 三二八
訃報 三三四
〈追悼の辞〉
柴田光蔵先生イン・メモリアム 林 智良……三三五
石井紫郎氏の逝去を悼む 新田一郎……三四四
〈令和四年法制史文献目録〉
日本法制史文献目録 1
東洋法制史文献目録 34
ローマ法・西洋法制史文献目録 56
欧文レジュメ