長谷川如是閑の政治思想
―社会・生活・日本と「保守」の心性―織田健志 著
定価:5,280円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2024年06月10日
-
判型:
A5判上製 -
ページ数:
242頁 -
ISBN:
978-4-7923-3439-0
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内容紹介
《目 次》
まえがき ⅰ
凡例 ⅹ
序章 「文明批評家」の実像を求めて 1
一 はじめに―「複雑な陰翳」 1
(1)戦闘的自由主義者? 3
(2)アナーキスト/ニヒリスト? 5
二 「転向」をめぐって 7
三 「社会」・「生活」・「日本」―本書の視角と課題 10
(1)「社会の発見」と「生活事実」 10
(2)「日本的性格」論へ 13
第一章 「煩悶」と「自我」のはざま―明治末年から雑誌『我等』創刊前後まで― 19
一 「不機嫌の時代」 19
二 揺れ動く個 24
三 言論人として―『大阪朝日』から『我等』へ 30
四 「煩悶青年」のゆくえ 36
第二章 国家の現実性と懐疑の精神―『現代国家批判』の思想世界― 43
一 『現代国家批判』をめぐって 43
二 「国家主義」から「国家批判」へ 45
(1)「国家主義」からの出発 45
(2)「国家批判」への旋回 49
三 「社会」対「国家」 53
(1)「国家の博物学」 53
(2)「国家の形而上学」の実例―上杉慎吉『国家新論』 56
(3)「大正社会主義」への接近 59
四 「社会化」のパラドックス 63
(1)方法としての政治的多元主義 63
(2)制度の「有機的性質」 67
(3)「自由」観の分裂 70
五 「批判」の底にあるもの 73
第三章 「社会」概念の形成―〈個と共同性の相関関係〉の模索― 81
一 結節点としての「社会」 81
二 「社会」へのまなざし 82
(1)「社会」の価値転換 82
(2)進化論の影 86
三 『現代社会批判』/『道徳の現実性』の思想世界 91
(1)個と共同性をめぐって 92
(2)社会有機体論とその限界 95
四 「行動の体系」としての社会 101
(1)個人の自律性 102
(2)所与と作為のあいだ 107
(3)日常生活の蓋然性 112
五 日常性の中なる「社会」 115
第四章 「生活事実」の歴史化―ナショナリティ論の転回をめぐって― 125
一 「生活事実」のあいまいさ 125
二 「文化接触」と「階級対立」 128
三 「民族」をめぐって 131
(1)「民族」観念の不合理性 131
(2)「民族」あるいは「階級」 134
四 「生活事実」としてのナショナリティ 137
(1)マルクス主義への接近と決別 137
(2)イデオロギー批判の放棄 140
五 「生活事実」概念への自省 145
(1)小林秀雄の疑念 145
(2)「伝統」という隘路 149
第五章 「日本」への問い―如是閑の挑戦と蹉跌― 157
一 敗戦の意味 157
二 「自由」と「民主主義」の諸相 159
(1)与えられた「自由」 159
(2)有機体的秩序観と「現実主義」 164
三 「国内冷戦」のひずみ 168
(1)中野重治の憂鬱 168
(2)対話の欠如 172
四 「特殊」から「普遍」へ 176
(1)デモクラシーをめぐって 176
(2)文明の作法 179
終章 長谷川如是閑の政治思想 189
一 「文明批評家」の本領 189
(1)不完全性への認識 189
(2)有機体論的思考 191
二 「保守」の心性 193
三 長谷川如是閑と保守主義 197
(1)「政治」をめぐって 197
(2)むすびにかえて―如是閑のポリティーク 199
参考文献 206
事項索引 1
人名索引 3
まえがき ⅰ
凡例 ⅹ
序章 「文明批評家」の実像を求めて 1
一 はじめに―「複雑な陰翳」 1
(1)戦闘的自由主義者? 3
(2)アナーキスト/ニヒリスト? 5
二 「転向」をめぐって 7
三 「社会」・「生活」・「日本」―本書の視角と課題 10
(1)「社会の発見」と「生活事実」 10
(2)「日本的性格」論へ 13
第一章 「煩悶」と「自我」のはざま―明治末年から雑誌『我等』創刊前後まで― 19
一 「不機嫌の時代」 19
二 揺れ動く個 24
三 言論人として―『大阪朝日』から『我等』へ 30
四 「煩悶青年」のゆくえ 36
第二章 国家の現実性と懐疑の精神―『現代国家批判』の思想世界― 43
一 『現代国家批判』をめぐって 43
二 「国家主義」から「国家批判」へ 45
(1)「国家主義」からの出発 45
(2)「国家批判」への旋回 49
三 「社会」対「国家」 53
(1)「国家の博物学」 53
(2)「国家の形而上学」の実例―上杉慎吉『国家新論』 56
(3)「大正社会主義」への接近 59
四 「社会化」のパラドックス 63
(1)方法としての政治的多元主義 63
(2)制度の「有機的性質」 67
(3)「自由」観の分裂 70
五 「批判」の底にあるもの 73
第三章 「社会」概念の形成―〈個と共同性の相関関係〉の模索― 81
一 結節点としての「社会」 81
二 「社会」へのまなざし 82
(1)「社会」の価値転換 82
(2)進化論の影 86
三 『現代社会批判』/『道徳の現実性』の思想世界 91
(1)個と共同性をめぐって 92
(2)社会有機体論とその限界 95
四 「行動の体系」としての社会 101
(1)個人の自律性 102
(2)所与と作為のあいだ 107
(3)日常生活の蓋然性 112
五 日常性の中なる「社会」 115
第四章 「生活事実」の歴史化―ナショナリティ論の転回をめぐって― 125
一 「生活事実」のあいまいさ 125
二 「文化接触」と「階級対立」 128
三 「民族」をめぐって 131
(1)「民族」観念の不合理性 131
(2)「民族」あるいは「階級」 134
四 「生活事実」としてのナショナリティ 137
(1)マルクス主義への接近と決別 137
(2)イデオロギー批判の放棄 140
五 「生活事実」概念への自省 145
(1)小林秀雄の疑念 145
(2)「伝統」という隘路 149
第五章 「日本」への問い―如是閑の挑戦と蹉跌― 157
一 敗戦の意味 157
二 「自由」と「民主主義」の諸相 159
(1)与えられた「自由」 159
(2)有機体的秩序観と「現実主義」 164
三 「国内冷戦」のひずみ 168
(1)中野重治の憂鬱 168
(2)対話の欠如 172
四 「特殊」から「普遍」へ 176
(1)デモクラシーをめぐって 176
(2)文明の作法 179
終章 長谷川如是閑の政治思想 189
一 「文明批評家」の本領 189
(1)不完全性への認識 189
(2)有機体論的思考 191
二 「保守」の心性 193
三 長谷川如是閑と保守主義 197
(1)「政治」をめぐって 197
(2)むすびにかえて―如是閑のポリティーク 199
参考文献 206
事項索引 1
人名索引 3