《目　次》

はしがき　i
凡例　vii

序章　　　1
第１章　新制度論と個人情報およびプライバシー権　　　15
　1-1　社会科学における制度論　15
　1-2　個人情報とプライバシー権研究に新制度論が果たす役割　17
　1-3　本書のリサーチ・デザイン　19
　1-4　小括　21

第２章　先行研究と理論的基盤を巡る議論　　　23
　2-1　伝統的プライバシー権論とその発展　23
　2-2　中国における個人情報とプライバシー権概念の受容と研究の展開　42
　2-3　小括　52

第３章　中国における個人情報とプライバシー権保護の文化的、社会的背景　　　55
　3-1　道徳思想が個人情報とプライバシー権保護の形成に与える影響　56
　3-2　中国の政治体制と中国式の「民主」　65
　3-3　中国政治制度下での「自由」　81
　3-4　小括　87

第４章　社会規範としての受容過程：立法と権利保護の全体像　　　89
　4-1　個人情報とプライバシー権の保護に関する立法と発展　89
　4-2　プライバシー権と個人情報保護の位置づけ　94
　4-3　中国における個人情報とプライバシー権の保護の実像　112
　4-4　アメリカと中国の個人情報とプライバシー権の比較　122
　4-5　小括　135

第５章　政策中の政治的要請と権利の相克　　　137
　5-1　政策の概念と理論　137
　5-2　中国の政策策定と政策中の個人情報とプライバシー権保護の方針　139
　5-3　小括　143

第６章　政策事例：社会信用システムから見る個人情報とプライバシー権保護　　　145
　6-1　社会信用システムに関する議論　148
　6-2　社会信用システム政策導入の背景と経緯　155
　6-3　社会信用システム政策の導入と施行　160
　6-4　社会信用システム政策施行中の問題点　169
　6-5　中国の国民から見た社会信用システム　179
　6-6　社会信用システム政策に表現されている個人情報とプライバシー権保護　191
　6-7　小括　196

終章　　　199

参考文献リスト　203
事項・人名索引　212