事業承継の理論と実務2
[実務編]西口 元・加瀬昇一 編著
定価:5,500円(税込)-
在庫:
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発行:
2024年07月20日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
220頁 -
ISBN:
978-4-7923-2809-2
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内容紹介
《目 次》
はしがき
第1章 個人事業者
第1 法務 3
1 生前の事業承継 3
(1)個人事業者から個人事業者への事業承継 3
(2)債務の処理 4
(3)事業承継の準備としての法人化 4
(4)法人化後の承継手続 6
2 死後の事業承継 6
3 廃業の選択 7
(1)はじめに 7
(2)廃業の手続 7
第2 税務 9
1 個人で事業承継する場合 9
(1)個人事業主の保有する事業用資産 9
(2)相続時精算課税制度を選択する場合の注意点 9
(3)個人版事業承継税制 10
(4)債務の処理~事業用資産と事業用借入金の引継 10
2 法人成りによる事業の承継 11
(1)序論 11
(2)法人化の方法 12
(3)税務手続 13
(4)法人成りの消費税の注意点(法人設立時の消費税課税) 14
第2章 法人事業者(同族会社、非上場株式)の事業承継
第1 概説 19
1 事業承継の前提 19
2 後継者と承継の対象 19
3 事業承継の検討視点 20
(1)親族内承継 20
(2)親族外承継 20
4 対策の方向性 20
(1)経営状況の把握・経営改善への取り組み 20
(2)親族内承継 21
(3)親族外承継 21
5 まとめ 22
(1)事業承継の準備 22
(2)廃業・清算 22
第2 経営状況の把握と経営改善 23
1 事業の承継状況の確認 23
2 経営状況の把握 23
(1)事業ライフサイクルや外部環境の再確認 24
(2)経営組織及び経営状況の再確認 24
3 経営改善(磨き上げ) 25
(1)磨き上げの必要性 25
(2)経営力向上計画 25
第3 後継者の選定とその留意点 27
1 後継者選定開始時期 27
2 後継者候補の適性 27
(1)事業引継ぎの場合 27
(2)従業員・役員承継の場合 28
(3)親族内承継の場合 28
第4 親族内承継 29
1 経営権の承継 29
(1)代表者への就任 29
(2)法人を支配し得る持分(株式)の取得 34
2 財産承継に伴う税務対策 43
(1)相続税の課税対象となる財産を減らすこと 44
(2)課税価格(税法上の評価額)を減少させること 44
(3)配偶者の税額軽減(税額控除)の利用 50
(4)事業承継税制(納税猶予・免除制度)の活用 51
(5)納税資金の確保 51
3 特殊な制度を利用した承継対策 52
(1)種類株式 52
(2)生命保険を利用した対策 56
(3)信託を利用した対策 58
(4)経営者保証を不要とする新たな信用保証制度の創設(事業承継特別保証制度) 59
第5 親族外承継 60
1 企業内承継 60
(1)後継者の選定と自社株式の保有 60
(2)事業承継の際の問題点 60
2 事業引継ぎ(第三者承継、M&A) 63
(1)相談先 63
(2)売却先の探索方法及びその選定 63
(3)企業価値の考え方(事業の評価額) 65
(4)譲受け先候補との交渉対応 66
(5)デューデリジェンス 67
(6)最終契約の合意と事業引継ぎの実行(クロージング) 68
(7)まとめ 68
第6 負債の処理と事業再生 69
1 法的整理 民事再生 69
2 私的整理 70
(1)私的整理の種類 70
(2)再生支援協議会スキーム 71
(3)特定調停スキーム 71
(4)サービサーへの債権譲渡による減免 73
(5)第二会社方式 73
(6)経営者保証ガイドラインを利用した債務整理 73
第7 廃業 77
1 概要及び現況について 77
(1)廃業の原因 77
(2)金融機関と廃業 77
2 通常清算―債務整理の必要がない場合 78
3 特別清算―債務超過の疑いがある等の場合 79
4 破産 80
5 廃業支援型特定調停スキーム(経営者保証ガイドライン一体型) 80
第3章 業種別実務
第1 小売業 83
1 小売業界の現状・運営主体 83
2 小売業の事業承継 84
3 許認可手続の簡素化 85
第2 フランチャイズ加盟店及び代理店 88
1 フランチャイズの意義と歴史 89
(1)フランチャイズの意義 89
(2)フランチャイズの歴史 90
(3)フランチャイズの発展と弊害の是正 90
(4)フランチャイズ契約の法的構成 91
(5)フランチャイズと類似のシステム 93
2 フランチャイズの事業承継の必要性 95
(1)加盟店オーナーの高齢化と少子化 95
(2)フランチャイズ契約上の拘束 95
3 フランチャイズ加盟店の事業承継の手続 96
(1)フランチャイズ契約上の拘束の検討 96
(2)加盟店の資産及び債務の把握 97
(3)本部との協議 97
(4)後継者の決定 97
(5)フランチャイズ契約上の処理 98
(6)登記等 100
4 フランチャイズにおける事業承継の課題 102
(1)少子高齢化への迅速な対応 102
(2)消費者ニーズの急速な変化への対応 103
第3 不動産賃貸業 104
1 不動産所有者の事業承継の特徴と問題点 104
(1)不動産価値及び管理の実情 104
(2)事業承継を検討する上での基本事項とシミュレーション 106
2 事業承継の準備 109
(1)分割と遺言 109
(2)納税 109
(3)節税 110
(4)対策の実行 110
3 不動産管理会社等の活用 110
(1)管理委託方式 111
(2)転貸方式(サブリース方式) 111
(3)不動産所有方式 113
4 個人が所有する土地を同族会社に売却する場合 113
5 個人の土地を借りて同族会社が建物を建てる場合 114
6 不動産所有会社の株式の承継の留意点 114
(1)土地保有特定会社(評通189) 115
(2)3年以内に取得等した土地等の評価 115
第4 製造業 116
1 製造業界の現状 116
(1)主として新製品の製造加工を行う事業所 117
(2)製造加工した新製品を主として卸売する事業所 117
2 製造業の運営の現状・事業承継の難しさ 118
3 財産評価 119
(1)棚卸資産の評価 119
(2)不動産の取扱 119
4 業種転換の選択 120
5 本当の「事業」か、個人商店か 121
第5 建設業 122
1 建設業界の現状 122
2 建設業界の構造的課題 123
3 建設業の事業承継の手続 123
4 建設業法の改正 124
5 一人親方化問題 124
(1)一人親方化問題の背景 124
(2)一人親方の事業承継 126
6 建設業の許可と事業承継 126
(1)建設業の許可 126
(2)建設業の事業承継の危険性 127
第6 農業 129
1 はじめに 130
2 農業の現状 130
(1)概要 130
(2)個人経営体の減少 131
(3)農業従事者数と年齢階層 132
(4)法人経営体数の増加 132
3 個人農業者の事業承継 132
(1)生前の事業承継と税務手続 132
(2)相続による事業承継と税務手続 134
4 農地の評価方法 135
(1)農地法などによる宅地転用の制限等の特殊性 135
(2)農地法及び都市計画法等で定めている農地の種類との関係 135
(3)純農地、中間農地、市街地周辺農地、市街地農地の範囲 137
(4)各種農地の価額の評価方法 138
5 農地等に係る納税猶予制度 139
(1)農地等の贈与税の納税猶予制度(租税特別措置法70条の4、5等) 139
(2)農地等の相続税の納税猶予制度(租税特別措置法70条の6) 142
(3)特定貸付の場合(租税特別措置法70条の4の2、同法70条の6の2) 146
6 農業法人の事業承継 148
(1)事業承継の意義と課題 148
(2)農業法人と農地所有適格法人について 148
(3)農地所有適格法人に関する事業承継 149
第7 医療法人 152
1 病院・診療所の事業承継の現状と問題点 152
(1)従来の医療法人制度(「持分あり医療法人」) 152
(2)平成18年第5次医療法改正=「持分なし医療法人」 153
2 医療法人の種類とその機関について 154
(1)医療法人の種類 154
(2)医療法人の機関 156
3 持分あり医療法人の事業承継対策 158
(1)はじめに 158
(2)持分あり医療法人の出資者の事業承継対策 159
(3)持分なし医療法人への移行手続をする上での問題点とその概要 160
(4)認定医療法人について 164
(5)医療法人の持分の放棄があった場合の贈与税の課税の特例 165
(6)移行計画の認定を受けることを前提にした贈与税・相続税の納税猶予等の税制措置 167
4 個人医院の事業承継対策 172
第8 社会福祉法人 176
1 社会福祉事業の運営主体 176
2 社会福祉法の改正 177
(1)経営組織の在り方の見直し 178
(2)財務規律の強化 179
3 改正社会福祉法のもとでの社会福祉法人の事業承継 180
(1)理事長の交代 180
(2)合併 181
4 社会福祉法人以外の事業体の事業承継 182
5 税務について 182
(1)はじめに 182
(2)社会福祉法人と法人税 183
(3)社会福祉法人と消費税 185
(4)社会福祉法人と地方税 185
第9 宗教法人 186
1 宗教法人の現状 187
(1)宗教法人の意義 187
(2)包括宗教法人と単位宗教法人 187
(3)宗教法人数の動向 188
2 宗教法人の法務 189
(1)宗教法人の運営 189
(2)住職・宮司等の承継 189
(3)宗教用施設の承継 190
(4)合併・解散 190
3 宗教法人の税務 192
(1)法人税 192
(2)損益計算書等の提出 192
(3)源泉所得税 193
(4)個人の会計と宗教法人の会計の明確な区分 193
(5)消費税 193
第10 専門士業 195
1 専門士業の特徴 196
(1)個人事務所と法人事務所 196
(2)事務所経営実態 196
(3)士業の事業承継の特徴 197
2 法人化せずに個別に承継させる場合 198
(1)承継の準備 198
(2)顧問契約等事業自体の承継 198
(3)事務所設備の承継 198
(4)従業員の承継 199
(5)譲渡の対価 199
(6)事業承継後の前所長の処遇 200
3 法人の場合、承継のために法人化する場合 200
4 後継者が見つからない場合(廃業) 201