債権総論講義
新刊

債権総論講義

原田 剛 著
定価:4,290円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2024年08月10日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    496頁
  • ISBN:
    978-4-7923-2810-8
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内容紹介


《目 次》

はしがき  i
凡例  xi

第1章 序論  1
第1節 債権法の意義  1
 はじめに  1
 1 債権法―債権総論と各論の有機的関連  1
 2 債権の従来の姿  2
 3 抽象から具体へ―パンデクテン体系  4
 4 パンデクテン体系から見た債権法  4
第2節 債権法と3つの債権  9
 1 債権と債権関係  9
 2 「債権の目的」における債権  9
 3 債権の3段階の抽象性  11
第3節 債権関係の意義  12
 1 債権の発生原因=発生根拠  12
 2 法律による場合  13
 3 法律行為(契約)による場合  13
 4 契約による債権関係  14
第4節 債権の意義  21
 1 債権の意味  22
 2 債権の力   23
 3 債権と物権  26
 4 債権の性質  29
第5節 債権法の法源と特質  32
 1 債権法の意義  32
 2 債権法の特質  34

第2章 債権の目的  39
第1節 債権の目的の意義  39
 1 債権の目的の2つの意味  39
 2 債権の目的の意義  40
第2節 債権の目的の要件  42
 1 2つの問題  42
 2 給付の金銭的価値  42
 3 一般的要件  43
第3節 特定物債権  47
 1 400条の意義・趣旨  47
 2 400条に関連する規定  49
 3 特定物債権の発生原因  52
 4 義務の発生要件  54
 5 義務違反等の効果  60
第4節 種類債権  69
 1 意義  69
 2 目的物の品質  75
 3 種類債権の特定  76
 4 特定の効果  80
 5 特定後の変更(債務者の変更権)  80
 6 種類物の特定と契約不適合との関係  81
第5節 金銭債権  84
 1 意義  84
 2 債権総論における問題の場面  86
 3 発生原因  87
 4 各種の通貨による弁済  87
第6節 利息債権  89
 1 意義  89
 2 基本的利息債権と支分的利息債権  91
 3 区別の実益  91
 4 民事法定利率  92
 5 利息の計算方法―単利と重利(複利)  94
 6 利息制限法  95
第7節 選択債権  99
 1 意義  99
 2 選択債権の発生  101
 3 選択債権の特定  101

第3章 債権の効力  109
第1節 総説  109
 1 規定の内容  109
 2 債務者に対する効力―債権の対内的効力  109
 3 責任財産保全の効力  116
 4 第三者による債権侵害―債権の対外的効力  119
 5 受領遅滞  119
第2節 履行の強制  120
 1 履行の強制の意義と基本理念  120
 2 履行の強制(強制執行)の方法  122
 3 債務の種類と履行の強制の方法との対応関係  123
 4 金銭債権に対する執行  125
 5 非金銭執行   129
第3節 債務不履行  135
 1 総論  135
 2 責めに帰すべき事由―共通の成立要件  137
 3 因果関係―その他の共通の要件  149
 4 各種の債務不履行の概観  150
 5 債務不履行の効果―損害賠償  166
 6 過失相殺   185
 7 損害賠償による代位  186
第4節 受領遅滞  187
 1 受領遅滞の意義と問題性  187
 2 受領遅滞の法的性質  191
 3 2017(平成29)年の民法改正の要点  195
 4 受領遅滞の要件  195
 5  受領遅滞の終了(解消)  196
 6 受領遅滞の法律効果  197
第5節 第三者による債権侵害  202
 1 債権の対外的効力―問題の所在  202
 2 709条にもとづく損害賠償請求  202
 3 債権にもとづく妨害排除請求    206
第6節 債権者代位権  208
 1 債権者代位権の2類型―本来型と転用型  208
 2 本来型の債権者代位権  208
 3 転用型の債権者代位権  224
第7節 詐害行為取消権  231
 1 詐害行為取消権の意義  231
 2 詐害行為取消権の要件  236
 3 詐害行為取消権の行使   252
 4 詐害行為取消権の効果  258

第4章 債権譲渡・債務引受・契約上の地位の移転  261
第1節 総説  261
 1 債権譲渡  261
 2 債務引受  263
 3 契約上の地位の移転  264
第2節 債権譲渡  264
 1 債権譲渡の意義  264
 2 将来債権の譲渡  270
 3 債権の譲渡制限  277
 4 債権譲渡の対抗要件  284
第3節 債務引受  295
 1 債務引受の意義  295
 2 併存的債務引受  300
 3 免責的債務引受  304
第4節 契約上の地位の移転  309
 1 意義  309
 2 要件  311
 3 法律効果  312

第5章 債権の消滅  315
第1節 総説  315
 1 債権の正常な消滅原因―弁済  315
 2 債権の様々な消滅原因  315
 3 説明の順序  317
第2節 弁済  318
 はじめに  318
 1 弁済者  318
 2 弁済受領者  324
 3 受領権者としての外観を有する者に対する弁済  325
 4 弁済の目的物  331
 5 弁済の場所  334
 6 弁済の費用  334
 7 弁済の充当  335
 8 弁済の提供  338
 9 弁済による代位(代位弁済)  341
第3節 代物弁済  351
 1 代物弁済の意義と性質  351
 2 要件  353
 3 効果  355
第4節 供託  358
 1 弁済供託の意義  358
 2 弁済供託の要件  360
 3 供託の効果  368
 4 供託物の取戻し  370
第5節 相殺  372
 1 相殺の意義、趣旨および機能  372
 2 相殺の要件  375
 3 相殺の方法  387
 4 相殺の効果  387
 5 相殺と差押え・債権譲渡  388
第6節 更改  401
 1 更改の意義  401
 2 更改契約の要件  402
 3 更改契約の効果  404
第7節 免除  405
 1 免除の意味と性質  405
 2 免除の要件  406
 3 免除の方法  406
 4 免除の効果  407
第8節 混同  407
 1 意味と要件  407
 2 混同の効果  407

第6章 多数当事者の債権関係  409
第1節 総論  409
 1 多数当事者の債権関係とは  409
 2 多数当事者の債権関係を理解するための基本的視点  410
 3 多数当事者の債権関係における分析の視点  411
第2節 分割債権・分割債務  412
 1 分割債権・分割債務の意義  412
 2 分割債権関係の効力  413
 3 要約(次節への架橋)  413
第3節 不可分債権・不可分債務  414
 1 不可分債権関係の意味  414
 2 不可分債権関係の性質  414
 3 不可分債権関係と分割債権関係との区別  414
 4 不可分債権の効力  416
 5 不可分債務の効力  417
第4節 連帯債務・連帯債権  418
 1 連帯債務とは  418
 2 連帯債務の特徴  419
 3 連帯債務の発生(原因)  421
 4 連帯債務の効力  422
 5 内部関係(求償関係)  426
 6 連帯債権  433
第5節 保証債務  435
 1 保証債務の意義  435
 2 保証債務の性質  437
 3 保証債務の成立  438
 4 保証契約の有効要件  439
 5 保証債務の内容  441
 6 保証債務の範囲  442
 7 債権者と保証人との関係  445
 8 主債務者と保証人との関係  448
 9 保証人の代位弁済(弁済による代位)  452
 10 各種の保証  452

事項索引  463
判例索引  471