修復司法の根本を問う
RJ叢書3

修復司法の根本を問う

Restorative Justice : Ideas,Values,Debates
ゲリー・ジョンストン 著 西村春夫 監訳 浅川エリ子/辰野文理/長谷川裕寿/鴨志田康弘/宮崎英生/緑川 徹 訳
定価:5,830円(税込)
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  • 発行:
    2006年05月31日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    268頁
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内容紹介


≪目次≫
日本語版への序文
はじめに
第1章 序論

第2章 中心テーマと重要な論点
序/中核的テーマ/司法の周辺的存在から主路線への移行により表面化した見解の相違点/修復司法の主張に関する短い検証/修復司法の限界/修復司法が及ぼす危険性/修復司法の正体―皮肉な見解

第3章 修復司法の伝統の復活
古き時代の慣習の復活/前近代の刑事司法/先住民司法の伝統の復興/ナバホ族の調停/古代司法や先住民司法を修復的と特徴づけられるのか/修復司法の伝統は復活できるのか/結論―修復司法は過去に死に絶えたのか

第4章 被害者への癒し
序/被害者の経験とニーズ/被害者にとって不適切な処罰的司法/被害者のための改革/加害者からの被害弁償/弁償を超えるもの―被害者の修復/修復司法か、あるいは「分担基金制」か/加害者の社会復帰に被害者を利用する/加害者に対する父親的温情主義/社会のニーズと被害者のニーズのバランス

第5章 加害者に対する修復的アプローチ
序/応報的司法の代替手段としての修復司法/治療的処遇の代替手段としての修復司法/加害者に関する修復司法の目標と方法/刑罰に代わる代替策か、あるいは新たな形態の刑罰か/治療的処遇に代わる代替策なのか

第6章 恥、謝罪、そして赦し
序/修復的警告/修復的会話協議の心理学的道筋/再統合のための恥付けという考え方/恥付けをめぐっての疑問/謝罪と赦し

第7章 調停、参加、そしてコミュニティの役割
序―刑事紛争の取り扱い/修復司法手続を選ぶ理論的根拠/修復的目標の達成/個人の道徳性の発達とコミュニティの強化/コミュニティの役割

第8章 修復司法の将来
序/修復司法の実施―可能性の低い進路/修復的技術の実施/修復司法と刑罰的統制のパターン/修復司法研究の将来

監訳者あとがき:償事司法のすすめ
参考文献
事項・人名索引
原著者・訳者紹介