比較犯罪学研究序説

比較犯罪学研究序説

朴 元奎 著
定価:7,150円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2017年05月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    292頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5205-9
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内容紹介

目   次

はしがき(i)

序 章 グローバル化時代における比較犯罪学の課題と展望
一 はじめに……1
二 比較犯罪学とは何か――比較犯罪学と国際犯罪学・トランスナショナル犯罪学・グローバル犯罪学との関係……2
三 グローバル化時代における比較犯罪学の新たな課題と展望……7
1 トランスナショナル犯罪・国際犯罪と犯罪統制のニーズ(8)
2 比較分析を進展させること(9)
3 国際比較データの拡充(10)
4 刑事司法における国際協力体制の構築(19)
5 犯罪学理論の国際的適用可能性の拡大(22)
四 おわりに――今後の展望に向けて……25
第1章 比較犯罪学の方法論的諸問題
一 序……33
二 比較犯罪学の概念化……35
三 比較犯罪学の存在根拠……38
1 科学的進歩(38)
2 国際的協力(39)
3 自国制度の理解(39)
4 自国制度の改善(39)
5 法の統一と調和(40)
四 比較犯罪学の方法論的諸問題……41
1 言語の相違と翻訳の問題(42)
2 公式犯罪統計の妥当性と信頼性の問題(44)
五 要  約……47
第2章 公式犯罪統計の日米比較
一 はじめに……51
二 犯罪の暗数の問題……53
三 犯罪の計上方法の問題……54
四 犯罪指標の構成……55
五 法執行機関の意思決定および犯罪記録業務……56
六 人口的基礎……59
七 おわりに……60
第3章 戦後日本における犯罪率の推移
一 問題の所在……65
二 従来の研究の検討……66
1 エヴァンス(Evans\_p, \/1977)の研究(66)
2 ウォルピン(Wolpin\_p, \/1980)の研究(68)
3 ガートナー=パーカー(Gartner and Parker\_p, \/1990)の研究(70)
4 メリマン(Merriman\_p, \/1988 and 1991)の研究(71)
5 松村=竹内(1990)の研究(76)
6 まとめ(78)
三 理論的枠組みと研究仮説……79
1 批判的経済学理論(80)
2 抑止理論および社会統制理論(82)
3 統合的アプローチ(83)
4 研究仮説(84)
四 研究方法……86
1 調査研究の設計(86)
2 資料源(87)
3 変数の操作化(90)
4 データ解析の戦略(99)
五 データの分析……108
1 戦後の犯罪動向に関する記述分析(1946-1988)(108)
2 回帰モデルの分析(1954-1988)(122)
3 研究結果(145)
六 議論と結論――研究の限界……156
1 議論と結論(156)
2 研究の限界(163)
第4章 日本における社会学的犯罪学の特色
一 序……173
二 日本犯罪社会学会の特徴とは何か……174
三 先行研究――文献の検討……177
1 星野の研究(2009)(177)
2 コーエン=ファーリントン(Cohen and Farrington\_p, \/2007)(179)
四 データと研究方法……180
1 学会機関誌『犯罪社会学研究』(1976年???2010年)(181)
2 内容分析(181)
3 引用分析(182)
五 分析結果……183
1 研究主題(183)
2 研究方法(187)
3 本誌において最も引用されている研究者は誰か(188)
六 議論と結論……190
第5章 犯罪学・刑事司法教育の日米比較
一 はじめに……195
二 アメリカ犯罪学における研究教育体制の生成期……196
三 アメリカにおける犯罪学・刑事司法教育プログラムの発展拡大……199
四 アメリカにおける犯罪学・刑事司法教育プログラムの特色……200
1 教育組織(202)
2 教育課程(203)
3 犯罪学・刑事司法教育プログラムにおける人材養成(206)
五 アメリカにおける犯罪学・刑事司法教育における当面の課題……207
六 結びに代えて――日本における犯罪学・刑事政策教育の今後の展望……209
第6章 ジェフリーのCPTED理論の進展と変容
一 はじめに……215
二 ジェフリーのCPTEDモデルの特徴とその進展・変容……216
1 行動主義的アプローチに基礎を置くCPTEDモデル(1971年)(216)
2 社会生物学的学習理論・生物学的環境主義モデルに基礎を置くCPTEDモデル(1977年および1990年)(219)
三 防犯空間理論・状況的犯罪予防論との比較検討……223
1 防犯空間理論:社会統制モデル(224)
2 状況的予防(227)
四 ジェフリーのCPTEDに対する反響:なぜジェフリーは無視されたのか?……231
1 どの程度無視されていたのか?(231)
2 ジェフリーが無視された原因(237)
五 おわりに――システムズ・アプローチよりする統合的犯罪予防モデルへの転換……239

参考文献……251
初出一覧……271
事項・人名索引……273