刑事弁護の理論

刑事弁護の理論

辻本典央 著
定価:6,600円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2017年03月03日
  • 判型:
    A5判
  • ページ数:
    314頁
  • ISBN:
    978-4-7923-5212-7
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内容紹介

目  次
はしがき  (i)
凡  例  (xi)
既出論文  (xiii)

序 章 本書の目的と検討対象
…1

第1編 刑事弁護人の法的地位
第1章 問題の所在
…5

第2章 ドイツにおける刑事弁護人の法的地位論
Ⅰ.歴史上の二つの弁護人モデル…9
1 私的代理人としての弁護人  (9)
2 公的利益に拘束される弁護人  (10)
3 小  括  (12)
Ⅱ.機 関 説…12
1 機関説の概要  (12)
2 弁護人の二重的地位  (16)
3 機関説の問題点  (19)
Ⅲ.代理人説…20
1 代理人説の概要  (20)
2 代理人説の新たな展開  (21)
3 代理人説の問題点  (24)

Ⅳ.機関説の新たな展開…25
1 限定的機関説  (25)
2 包括的機関説  (31)
Ⅴ.小  括…33
1 ドイツにおける議論のまとめと近時の動向  (33)
2 若干の検討  (34)

第3章 日本法下での刑事弁護人の法的地位
Ⅰ.日本国憲法…36
Ⅱ.刑事訴訟法…37
1 弁護人の選任  (37)
2 弁護人の諸権限  (38)
Ⅲ.弁護士法、弁護士職務基本規程…40
Ⅳ.小  括…41

第4章 小  括
…43

第2編 刑事弁護人の義務
第5章 誠実義務
Ⅰ.総  論…47
Ⅱ.最高裁平成17年決定…47
1 事件の概要  (47)
2 最高裁決定要旨  (49)
3 後継裁判例  (51)
Ⅲ.検  討…52
1 問題の所在  (52)
2 弁護人と被疑者・被告人との関係  (54)
3 誠実義務に基づく具体的活動  (55)
Ⅳ.小  括…60

第6章 真実義務
Ⅰ.総  論…61
Ⅱ.真実義務の対象…62
Ⅲ.ドイツにおける真実義務論…63
1 真実義務と弁護人の法的地位との関係  (63)
2 真実義務の内容  (64)
Ⅳ.検  討…66
1 真実義務の肯否  (66)
2 真実義務の程度  (69)
3 真実義務の根拠  (70)
4 具体的状況ごとの検討  (75)
Ⅴ.小  括…79

第7章 刑事弁護人の公判在廷義務
Ⅰ.総  論…81
Ⅱ.2004年改正…82
1 従来の法状況  (82)
2 2004年改正法の意義、内容  (86)
3 最高裁平成27年決定  (88)
Ⅲ.ドイツの法状況…90
1 弁護人の訴訟遂行協力義務  (90)
2 国選弁護人の解任  (94)
3 保全弁護人  (96)
4 小  括  (97)
Ⅳ.若干の考察…97
1 刑事訴訟法278条の2に関する理論的基礎付け  (98)
2 被告人との信頼関係の保護  (99)
Ⅴ.小  括…101

第8章 弁護活動と刑事制裁
Ⅰ.総  論…102
1 問題の所在  (102)
2 日本の状況  (103)
Ⅱ.ドイツの状況…107
1 総  説  (107)
2 体系的位置付け  (108)
3 実質的限界付け  (110)
4 近時の動向  (122)
5 可罰的行為の手続法上の効果  (131)
6 量刑論  (141)
Ⅲ.若干の検討…142
1 「正当な弁護活動」の不可罰性  (142)
2 体系的位置付け  (143)
3 実質的可罰性基準  (144)
4 具体例の検討  (148)
Ⅳ.小  括…150

第3編 弁護権の実質的保障
第9章 被疑者・被告人の弁護権
Ⅰ.総  説…153
Ⅱ.日本の状況…154
1 法的状況の概観  (154)
2 弁護権の内容  (156)
3 弁護権に関する検討課題  (158)
Ⅲ.ドイツの状況…158
1 法的状況の概観  (158)
2 具体的問題  (160)
Ⅳ.若干の検討…170
1 法状況の比較  (170)
2 日本の議論への示唆  (172)
Ⅴ.小  括…174

第10章 捜査手続における弁護人の関与
Ⅰ.総  説…175
Ⅱ.捜査手続における刑事弁護の意義…176
1 弁護人の法的地位  (176)
2 弁護人の法的義務  (177)
3 捜査手続における弁護人関与の重要性  (179)
Ⅲ.捜査手続における弁護人関与の必要性…180
1 国選弁護  (180)
2 取調べにおける弁護人立会い  (183)
3 検察官の訴追裁量  (186)
4 司法取引  (187)
Ⅳ.小  括…189

第11章 接見交通権の課題と展望
Ⅰ.総  説…190
Ⅱ.接見交通権の意義…190
Ⅲ.接見指定制度の問題点…193
1 接見指定制度の合憲性  (193)
2 指定方式  (197)
3 指定要件  (208)
4 複数の犯罪が追及される場合の問題  (219)
Ⅳ.戒護及び施設管理上の理由による接見制限…221
1 面会接見  (221)
2 書類及び信書等の検閲  (224)
3 執務時間外の接見  (227)
4 食事時間中の接見  (228)
Ⅴ.小  括…229

第12章 国選弁護制度の現状と課題
Ⅰ.総  説…230
Ⅱ.日本の国選弁護…230
1 総  説  (230)
2 被疑者国選弁護拡張論  (232)
Ⅲ.ドイツの国選弁護…233
1 国選弁護の基本的理念  (233)
2 近時の改正  (236)
3 残された課題  (239)
Ⅳ.若干の検討…240
1 私選弁護の原則  (240)
2 国選弁護人選任の始期  (242)
3 国選弁護人の解任  (243)
Ⅴ.小  括…245

第13章 弁護活動における瑕疵の被疑者・被告人への帰属
Ⅰ.総  説…246
Ⅱ.対外的弁護活動における瑕疵…246
1 対外的弁護活動における瑕疵の被疑者・被告人への帰属  (246)
2 具体的事例の検討  (248)
Ⅲ.対内的弁護活動における瑕疵…253
1 対内的弁護活動における瑕疵の被疑者・被告人への帰属  (253)
2 具体的事例の検討  (254)
Ⅳ.小  括…261

第14章 弁護人数の制限
Ⅰ.事件の概要…262
1 事  実  (262)
2 最高裁決定要旨  (263)
Ⅱ.若干の検討…264
1 刑事訴訟規則27条の合法性(合憲性)  (264)
2 刑事訴訟規則27条の要件論  (266)
3 超過弁護人数許可請求・決定の方式  (268)

第4編 ドイツの刑事弁護
第15章 ドイツの刑事弁護の沿革と実態
Ⅰ.総  説…273
Ⅱ.ドイツの刑事弁護の沿革…274
1 歴史的概観  (274)
2 現在の法律状況  (275)
3 弁護人の法的地位  (282)
Ⅲ.ドイツの刑事弁護の実態…283
1 未決拘禁法改正  (283)
2 合意手続の導入  (285)
3 弁護活動と可罰性  (288)
Ⅳ.小  括…292

第16章 参審裁判における弁護人の最終弁論
Ⅰ.総  説…293
Ⅱ.ドイツ参審制度の概観…294
Ⅲ.ドイツにおける最終弁論…295
1 最終弁論の概観  (295)
2 参審裁判における最終弁論  (296)
Ⅳ.小  括…300