世界のことばと文化シリーズ
ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化
桑野 隆/長與 進 編著
定価:3,300円(税込)-
在庫:
在庫があります -
発行:
2010年06月10日
-
判型:
A5版上製 -
ページ数:
338頁 -
ISBN:
978-4-7923-7088-6
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内容紹介
目 次
まえがき―「ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化」刊行に
寄せて…桑野 隆
序論 ロシア・中欧・バルカンの言語と文化
伊東 一郎
1 はじめに─地域としてのロシア・中欧・バルカン …1
2 言語圏としてのロシア・中欧・バルカン …2
3 言語概説 …4
4 地域を結ぶもの─民衆文化 …10
5 地域を分かつもの─宗教 …12
6 地域を分かつもの─地理的条件 …14
7 地域を分かつもの─歴史の刻印 …16
8 まとめとして …17
Ⅰ スラヴ語世界への誘い
1 20世紀末~21世紀初頭のロシア語
桑野 隆
1 多民族国家ロシア …21
2 多言語国家ロシア …22
3 ロシア語の位置 …25
4 消えゆく言葉と生まれくる言葉 …28
5 グローバリゼーションと外来語 …31
6 自由化とスラング …32
7 今後の動き …35
2 スラヴの文字と文化
─グラゴール文字とキリル文字の来歴が示すもの─
小林 潔
1 スラヴ語の文字 …38
2 グラゴール文字とキリル文字の成立 …40
3 ロシア文字 …47
4 文字の来歴が示すもの …54
5 文献案内など …54
3 ベラルーシのことばと文化
佐藤 純一
1 ベラルーシをめぐる歴史 …57
2 ベラルーシの国土と住民 …59
3 ベラルーシ語の歴史 …62
4 ベラルーシ語はどんなことばか …65
5 ベラルーシ社会の言語事情 …68
6 ベラルーシの文化的多様性 …69
4 チェコ/スロヴァキア/チェコスロヴァキア
─名乗りと名付けのエトノニム─
長與 進
1 民族名「チェコ人」の起源 …72
2 年代記のなかの「チェコ人」 …75
3 スラヴ人としての「スロヴァキア人」 …77
4 民族名「スロヴァキア人」の定着をめぐる錯綜した経緯 …81
5 「スラヴ・ボヘミア語」から「チェコスロヴァキア語」へ …86
6 「チェコスロヴァキア語」の変容と没落 …89
Ⅱ バルカン地域における言語文化の諸相
5 バルカン半島の諸言語とバルカン言語学
野町 素己
1 バルカン半島の諸言語 …97
2 「言語連合」とは何か? …99
3 バルカン言語学の歴史 …100
4 バルカン諸言語の分類 …104
5 バルカニズム:バルカン諸言語の共通特徴 …105
6 バルカニズムの起源 …112
7 バルカン言語学の課題 …114
6 ルーマニアの言語と文化の生成と発展
倍賞 和子
1 はじめに …117
2 ルーマニア民族の祖先ダキア …118
3 ローマの後裔としてのルーマニア …119
4 スラヴ民族の移動 …121
5 ルーマニア語はロマンス語かスラヴ語か? …121
6 ビザンチン帝国とルーマニアの宗教 …123
7 オスマントルコとルーマニア料理 …125
8 バラード“ミオリツァ”に見られるルーマニア人の死生観 …126
9 「隣の芝生」の時代から悲願のEU加盟へ …127
Ⅲ ロシア・中欧世界の芸術と文化
7 ハンガリー文学にみる民族滅亡のモチーフ
早稲田みか
1 ハンガリー人のルーツ …133
2 民族滅亡のモチーフ …136
3 小民族意識と被害者意識 …144
8 20世紀末のポーランド・ロマン主義
─アダム・ミツキェヴィチの映画化をめぐって─
久山 宏一
1 はじめに …149
2 ポーランド・ロマン主義/十一月蜂起/ミツキェヴィチ …150
3 十一月蜂起後の3作品 …152
4 『父祖の祭 第三部』と『パン・タデウシュ』 …153
5 1989年─タデウシュ・コンヴィツキ監督
『溶岩流─アダム・ミツキェヴィチ「父祖の祭」物語』 …155
6 1999年─アンジェイ・ワイダ監督『パン・タデウシュ物語』 …163
7 まとめ …170
9 現代ロシアのアートシーン
─グローバル化と「過去」のはざまで─
神岡理恵子
1 はじめに …172
2 モスクワ・ビエンナーレの開催 …173
3 多様化する展示スペース …175
4 キュレーターの活躍 …178
5 過去の帝国「ソ連」,そして前景化する「強いロシア」 …180
6 おわりに …185
Ⅳ 国家の展開と言語の変容
10 ウラジーミル・ダーリ生誕200年と『ダーリの辞書』
源 貴志
1 ロシアのグリム(ウラジーミル・ダーリ) …191
2 ダーリの『詳解辞典』 …194
3 歿後の改訂(第2版と第3版) …196
4 ソヴィエト時代(第2版の重版) …198
5 自由経済下のダーリの辞書 …201
11 ユートピアとリアル・ポリティクス
─マール,スターリン,普遍言語の問題─
ヴァレリー・グレチュコ
1 はじめに …206
2 マールの言語学構想における普遍言語 …208
3 スターリンの位置:普遍言語と民族問題 …216
4 結論 …221
12 ナショナリズムとユーゴスラヴィア理念の相克
─「セルビア・クロアチア語」を中心に
山崎 信一
1 はじめに …226
2 「セルビア・クロアチア語」に関して …227
3 「セルビア・クロアチア語」文章語の成立と展開 …230
4 ユーゴスラヴィア解体と「セルビア・クロアチア語」の解体 …236
5 おわりに …240
Ⅴ 「辺境」における言語文化の形成
13 ロドピ地方の牧羊と移動労働
─多言語・多宗教・多民族共住の地域社会から─
寺島 憲治
1 はじめに …247
2 国境のなかった頃 …248
3 ロドピ地方の牧羊業 …249
4 冬営地と多言語環境 …251
5 牧羊業と羊毛産業 …252
6 出稼ぎと移動労働 …253
7 人とともに移動するもの:情報と民衆歌謡 …255
8 義兄弟の聖者たち …257
9 国境・国語・国教 …259
14 「辺境」という名のトポス
─地名で読むウクライナの世界─
原田 義也
1 曠野の名もなき墓標 …261
2 ウクライナの遠景 …263
3 豊饒なる大地と共に …279
15 言語の復興
─カレリア語の挑戦
土岐 康子
1 はじめに …284
2 1920~30年代のカレリア自治共和国の言語政策 …285
3 ソ連崩壊後のカレリア共和国とカレリア語 …292
4 終わりに─多民族社会の中で …298
あとがき … 長與 進
<資 料>
まえがき―「ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化」刊行に
寄せて…桑野 隆
序論 ロシア・中欧・バルカンの言語と文化
伊東 一郎
1 はじめに─地域としてのロシア・中欧・バルカン …1
2 言語圏としてのロシア・中欧・バルカン …2
3 言語概説 …4
4 地域を結ぶもの─民衆文化 …10
5 地域を分かつもの─宗教 …12
6 地域を分かつもの─地理的条件 …14
7 地域を分かつもの─歴史の刻印 …16
8 まとめとして …17
Ⅰ スラヴ語世界への誘い
1 20世紀末~21世紀初頭のロシア語
桑野 隆
1 多民族国家ロシア …21
2 多言語国家ロシア …22
3 ロシア語の位置 …25
4 消えゆく言葉と生まれくる言葉 …28
5 グローバリゼーションと外来語 …31
6 自由化とスラング …32
7 今後の動き …35
2 スラヴの文字と文化
─グラゴール文字とキリル文字の来歴が示すもの─
小林 潔
1 スラヴ語の文字 …38
2 グラゴール文字とキリル文字の成立 …40
3 ロシア文字 …47
4 文字の来歴が示すもの …54
5 文献案内など …54
3 ベラルーシのことばと文化
佐藤 純一
1 ベラルーシをめぐる歴史 …57
2 ベラルーシの国土と住民 …59
3 ベラルーシ語の歴史 …62
4 ベラルーシ語はどんなことばか …65
5 ベラルーシ社会の言語事情 …68
6 ベラルーシの文化的多様性 …69
4 チェコ/スロヴァキア/チェコスロヴァキア
─名乗りと名付けのエトノニム─
長與 進
1 民族名「チェコ人」の起源 …72
2 年代記のなかの「チェコ人」 …75
3 スラヴ人としての「スロヴァキア人」 …77
4 民族名「スロヴァキア人」の定着をめぐる錯綜した経緯 …81
5 「スラヴ・ボヘミア語」から「チェコスロヴァキア語」へ …86
6 「チェコスロヴァキア語」の変容と没落 …89
Ⅱ バルカン地域における言語文化の諸相
5 バルカン半島の諸言語とバルカン言語学
野町 素己
1 バルカン半島の諸言語 …97
2 「言語連合」とは何か? …99
3 バルカン言語学の歴史 …100
4 バルカン諸言語の分類 …104
5 バルカニズム:バルカン諸言語の共通特徴 …105
6 バルカニズムの起源 …112
7 バルカン言語学の課題 …114
6 ルーマニアの言語と文化の生成と発展
倍賞 和子
1 はじめに …117
2 ルーマニア民族の祖先ダキア …118
3 ローマの後裔としてのルーマニア …119
4 スラヴ民族の移動 …121
5 ルーマニア語はロマンス語かスラヴ語か? …121
6 ビザンチン帝国とルーマニアの宗教 …123
7 オスマントルコとルーマニア料理 …125
8 バラード“ミオリツァ”に見られるルーマニア人の死生観 …126
9 「隣の芝生」の時代から悲願のEU加盟へ …127
Ⅲ ロシア・中欧世界の芸術と文化
7 ハンガリー文学にみる民族滅亡のモチーフ
早稲田みか
1 ハンガリー人のルーツ …133
2 民族滅亡のモチーフ …136
3 小民族意識と被害者意識 …144
8 20世紀末のポーランド・ロマン主義
─アダム・ミツキェヴィチの映画化をめぐって─
久山 宏一
1 はじめに …149
2 ポーランド・ロマン主義/十一月蜂起/ミツキェヴィチ …150
3 十一月蜂起後の3作品 …152
4 『父祖の祭 第三部』と『パン・タデウシュ』 …153
5 1989年─タデウシュ・コンヴィツキ監督
『溶岩流─アダム・ミツキェヴィチ「父祖の祭」物語』 …155
6 1999年─アンジェイ・ワイダ監督『パン・タデウシュ物語』 …163
7 まとめ …170
9 現代ロシアのアートシーン
─グローバル化と「過去」のはざまで─
神岡理恵子
1 はじめに …172
2 モスクワ・ビエンナーレの開催 …173
3 多様化する展示スペース …175
4 キュレーターの活躍 …178
5 過去の帝国「ソ連」,そして前景化する「強いロシア」 …180
6 おわりに …185
Ⅳ 国家の展開と言語の変容
10 ウラジーミル・ダーリ生誕200年と『ダーリの辞書』
源 貴志
1 ロシアのグリム(ウラジーミル・ダーリ) …191
2 ダーリの『詳解辞典』 …194
3 歿後の改訂(第2版と第3版) …196
4 ソヴィエト時代(第2版の重版) …198
5 自由経済下のダーリの辞書 …201
11 ユートピアとリアル・ポリティクス
─マール,スターリン,普遍言語の問題─
ヴァレリー・グレチュコ
1 はじめに …206
2 マールの言語学構想における普遍言語 …208
3 スターリンの位置:普遍言語と民族問題 …216
4 結論 …221
12 ナショナリズムとユーゴスラヴィア理念の相克
─「セルビア・クロアチア語」を中心に
山崎 信一
1 はじめに …226
2 「セルビア・クロアチア語」に関して …227
3 「セルビア・クロアチア語」文章語の成立と展開 …230
4 ユーゴスラヴィア解体と「セルビア・クロアチア語」の解体 …236
5 おわりに …240
Ⅴ 「辺境」における言語文化の形成
13 ロドピ地方の牧羊と移動労働
─多言語・多宗教・多民族共住の地域社会から─
寺島 憲治
1 はじめに …247
2 国境のなかった頃 …248
3 ロドピ地方の牧羊業 …249
4 冬営地と多言語環境 …251
5 牧羊業と羊毛産業 …252
6 出稼ぎと移動労働 …253
7 人とともに移動するもの:情報と民衆歌謡 …255
8 義兄弟の聖者たち …257
9 国境・国語・国教 …259
14 「辺境」という名のトポス
─地名で読むウクライナの世界─
原田 義也
1 曠野の名もなき墓標 …261
2 ウクライナの遠景 …263
3 豊饒なる大地と共に …279
15 言語の復興
─カレリア語の挑戦
土岐 康子
1 はじめに …284
2 1920~30年代のカレリア自治共和国の言語政策 …285
3 ソ連崩壊後のカレリア共和国とカレリア語 …292
4 終わりに─多民族社会の中で …298
あとがき … 長與 進
<資 料>