刑法総論講義〔第6版〕
新刊

刑法総論講義〔第6版〕

松宮孝明 著
定価:3,300円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2024年10月01日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    426
  • ISBN:
    978-4-7923-5430-5
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内容紹介

 

 

《目 次》

第6版はしがき

凡例

 

Lesson 1  刑法および刑法学の意義と機能 1

§1  刑法学とは刑法に関する学問である 1

1 サスペンスと刑法(1) 

2 刑法とは?(1)

3 特別刑法と行政刑法(2) 

4 判例の重要性(2)

§2 犯罪および刑罰とは? 4

1 犯罪とは?(4) 

2 では「刑罰」とは?(5)

3 刑罰の正当化根拠(5) 

4 応報刑論と目的刑論(6)

5 一般予防と特別予防(6) 

6 相対的応報刑論(7)

7 刑種ごとにみると(9)

§3 保安処分・保護処分 11

1 精神障害者に対する保安処分(11) 

2 少年に対する保護処分(12)

3 売春防止のための補導処分(12)

§4 ふたたび犯罪とは? 13

1 行為原理(Tatprinzip)(13) 

2 主観主義と客観主義(13)

3 犯罪の構成要素(14) 

4 刑法の謙抑性(14)

5 保護法益(15) 

6 責任原理(16)

 

Lesson 2  罪刑法定原則 18

§1 罪刑法定原則の精神 18

1 「法の支配」と「人の支配」(18) 

2 自由主義と国民主権(19)

§2  罪刑法定原則の派生原理 20

1 法律主義(20) 

2 遡及処罰の禁止(22)

3 類推の禁止(23) 

4 絶対的不定期刑の禁止(24)

5 明確性(25) 

6 内容的適正性(26)

 

Lesson 3  刑法の適用範囲 30

§1 刑法の適用範囲とは? 30

1 場所、時間、人(30)

§2 刑法の場所的適用範囲 30

1 その意味(30) 

2 属地主義(31)

3 属人主義(32) 

4 保護主義・消極的属人主義(33)

5 世界主義(34) 

6 外国判決の効力(35)

§3 刑法の時間的適用範囲 35

1 刑の変更と廃止(35) 

2 限時法(36)

§4 刑法の人的適用範囲 37

1 処罰されない人?(37) 

2 天皇と刑法(37)

 

Lesson 4  犯罪体系論 39

§1 犯罪体系論とは? 39

1 犯罪論と刑罰論(39) 

2 体系の意味(39)

3 違法と責任の分離(40)

§2 ドイツの犯罪体系論 41

1 リスト・ベーリンク体系(41) 

2 目的的行為論の体系(42)

3 客観的帰属論の体系(44) 

4 犯罪体系論と実務(46)

§3 わが国における体系論 46

1 体系的思考の弱さ(46) 

2 目的的行為論と共犯(47)

3 不十分な体系的思考のもたらすもの(47)

 

Lesson 5  行為と構成要件 49

§1 「行為」論 49

1 「行為」(Handlung)の意味・機能(49)

2 ヘーゲル学派と因果的行為論(50)

3 目的的行為論(50) 

4 社会的行為論(52)

5 人格的行為論(52) 

6 行為論のまとめ(53)

§2 「構成要件」 55

1 構成要件とは?(55) 

2 構成要件の機能(55)

3 故意・過失の位置づけ(56)

§3 構成要件の要素 58

1 主  体(58) 

2 法人・団体の犯罪能力(58)

3 行為態様(60) 

4 「結果」(61)

5 侵害犯と危険犯(61) 

6 主観的不法要素(62)

§4  客観的処罰条件と一身的刑罰阻却事由 64

1 客観的処罰条件(64) 

2 一身的刑罰阻却事由(64)

 

Lesson 6  因果関係と客観的帰属 67

§1 「因果関係」の意義 67

1 結果犯の因果関係(67) 

2 挙動犯・共犯の因果関係(67)

3 結果的加重犯の因果関係(68)

§2 条件関係の確定 68

1 条件関係の意味と重要性(68) 

2 条件関係の発見方法(69)

3 結果の具体化と合法則的条件公式(69) 

4 公式の併用(70)

5 択一関係と代替条件(70)

§3 不作為の条件関係 71

1 不作為の条件関係の特殊性(71)

2 「疑わしきは被告人の利益に」(72)

3 条件関係の択一的認定?(72) 

4 不作為の競合(73)

§4 条件関係の証明 73

1 条件の競合(73) 

2 因果関係の疫学的証明(74)

§5 条件関係の法的重要性 75

1 「条件説」=「等価説」の問題点(75) 

2 原因説と遡及禁止論(75)

§6 相当因果関係説 77

1 広義の相当性と狭義の相当性(77) 

2 相当性の判断資料(78)

3 相当性の判断基準(79)

§7 客観的帰属論 80

1 相当因果関係説の不十分性(80)

2 因果関係を超える帰属基準(82)

 

Lesson 7  不作為犯 85

§1 不作為犯とは何か? 85

1 作為犯と不作為犯(85) 

2 不作為は犯罪たりうるか?(85)

3 真正不作為犯と不真正不作為犯(86)

4 不真正不作為犯の問題性(87)

5 不真正不作為は「偽装された作為」(87)

6 不作為犯の構成要件を創り出す見解(89)

7 作為犯規定は例外的に不作為をも含むとする見解(90)

§2  不作為犯成立の一般的要件 92

1 作為義務(92) 

2 形式的三分説(92)

3 保障人的地位(93)

4 作為(=挙動)の可能性と結果防止の有効性(94)

5 結果の発生と仮定的因果関係(95)

§3 個別的検討 96

1 不作為による放火(96) 

2 不作為による殺人(96)

3 不作為による詐欺(98) 

4 過失致死傷罪(98)

 

Lesson 8 違法論の基礎、違法性阻却の一般原理 100

§1 違法性阻却の意味 100

1 構成要件該当行為が処罰されない場合(100)

2 刑法上の違法性阻却事由(101)

§2 違法性の実質 101

1 違法とは?(101) 

2 社会的相当性(102)

3 違法性段階で問題となる違法(102)

4 優越的利益擁護と法益不存在(104)

§3 可罰的違法性 105

1 可罰的違法性とは?(105) 

2 可罰的違法性の体系的地位(106)

3 労働判例と可罰的違法性(107)

§4  法秩序の統一性と違法性阻却 108

1 違法の一元性と相対性(108) 

2 法秩序の統一性の意味(109)

3 法秩序の統一性と超法規的緊急避難(110)

4 実質的違法性の意味(112)

 

Lesson 9  法令または正当業務行為 114

§1 刑法35条の意味 114

1 法秩序の統一性の確認規定(114) 

2 35条の分類(115)

§2 法令による行為 115

1 法令によって特別に許されている行為(115)

2 司法上の強制権限(115) 

3 補償義務を伴う正当行為(116)

4 逮捕の違法性の判断基準(117)

§3 正当業務行為 117

1 「業務権」による違法性阻却(117) 

2 報道機関の権利(118)

§4 その他の正当行為 119

1 自救行為(119) 

2 争議行為(120)

3 「法秩序の統一性」の逆用(120) 

4 危険なスポーツ(121)

5 超法規的違法性阻却事由(122)

 

Lesson 10  被害者の同意 124

§1 被害者の同意・推定的同意 124

1 同意・推定的同意による違法性阻却(124)

2 構成要件該当性と同意(124)

3 違法性減少事由としての同意(124)

§2 同意の「有効性」 125

1 任意性(125) 

2 動機の錯誤に基づく同意(126)

3 同意の認識(127) 

4 同意の有効性の「範囲」(127)

5 同意をえた「動機・目的」(128) 

6 質の異なる違法性(129)

§3 治療行為と推定的同意 129

1 治療行為の正当化根拠(129) 

2 推定的同意(130)

§4 安楽死・尊厳死 131

1 安楽死の分類(131) 

2 尊厳死(132)

 

Lesson 11  正当防衛 135

§1 正当防衛の本質 135

1 正当防衛と過剰防衛(135)

2 正当防衛の正当化根拠(136)

§2 正当防衛の要件 137

1 防衛状況と防衛行為(137)

2 侵害の急迫性(138)

3 侵害の不正性(139) 

4 挑発防衛(141)

5 国家・社会のための正当防衛?(143)

6 防衛行為の必要性(144) 

7 防衛行為の相当性(145)

8 過剰防衛(147) 

9 盗犯防止法上の特則(147)

§3 防衛の意思 148

1 必要説と不要説(148) 

2 防衛の意思の定義(148)

3 防衛の意思の判断要素(149)

4 責任減少事由としての防衛の意思(149)

§4  誤想防衛、誤想過剰防衛 150

1 誤想防衛の意味(150) 

2 誤想過剰防衛(152)

 

Lesson 12  緊急避難 155

§1 緊急避難の本質 155

1 緊急避難の意味(155) 

2 錯綜する不可罰根拠(155)

3 賠償義務を伴う緊急避難(156)

4 緊急避難に対する正当防衛(157)

§2 緊急避難の要件 158

1 現在の危難(158) 

2 避難行為の必要性と補充性(159)

3 害の均衡(159) 

4 避難行為の相当性(159)

5 過剰避難(162)

§3  誤想避難、誤想過剰避難 163

1 誤想避難(163) 

2 誤想過剰避難(163)

§4  特別義務者に関する特則 163

1 緊急避難の禁止?(163) 

2 法定の手続と緊急避難(164)

§5 自招危難 164

1 自招危難の意味(164) 

2 故意犯の成否(165)

3 原因時点での過失(165) 

4 「故意」による自招(165)

§6 義務の衝突 166

1 その定義(166) 

2 緊急避難との異同(166)

 

Lesson 13  責任論の基礎 168

§1 責任の本質 168

1 責任の意味(168) 

2 本質論における対立(168)

3 行為責任、性格責任、人格責任(170)

4 心理的責任論と規範的責任論(171) 

5 責任の要素(172)

§2 責任能力 173

1 責任能力の定義(173)

2 責任能力と受刑能力、訴訟能力(174)

3 責任能力の判定方法(174)

§3  原因において自由な行為 175

1 その定義(175) 

2 「道具理論」(176)

3 同時存在の要請の緩和(177) 

4 立法問題(178)

 

Lesson 14  故 意 180

§1 行為者の主観の意義 180

1 規範的責任論と故意・過失(180) 

2 特別の規定(180)

§2 故 意 181

1 故意の意義(181) 

2 故意の本質(181)

§3 故意の内容 183

1 事実の認識(183) 

2 故意と願望(183)

3 規範的要素の認識(184) 

4 違法性の認識(184)

5 厳格故意説は不当か?(185)

§4 故意の種類 187

1 確定的認識、意図、未必の故意(187)

2 危険の認識としての故意(187)

3 意図や確定的認識を要する犯罪(188)

4 概括的故意、択一的故意(188) 

5 危険犯の故意(189)

 

Lesson 15  錯 誤 191

§1 錯誤の意味 191

1 故意の有無と故意の射程(191)

2 事実の錯誤と違法性の錯誤(191)

§2 事実の錯誤 191

1 事実の錯誤の分類(191) 

2 符合をめぐる諸学説(192)

3 客体の錯誤(192) 

4 方法の錯誤(196)

5 法定的符合説の論拠(196) 

6 具体的符合説の課題(199)

7 因果経過の錯誤(200)

§3 違法性の錯誤 201

1 違法性の錯誤と事実の錯誤の区別(201)

2 あてはめの錯誤と可罰的違法性の認識(202)

3 錯誤の相当の理由(203)

 

Lesson 16  過 失 205

§1 過失犯の意義 205

1 過失処罰の例外性(205) 

2 過失犯の現代的意義(206)

§2 過失論の展開 206

 

 

4 予見可能性判断としての仮定的判断(214)

5 本来の因果関係(215)

6 過失犯の客観的帰属(ないし実行行為)(216)

7 過失不作為犯の実行行為(217) 

8 過失犯の違法性(218)

9 過失犯の責任(219)

§5  注意義務・予見可能性・過失の標準 219

1 注意義務(219) 

2 予見可能性(220)

3 予見の対象(220) 

4 予見と結果の符合(221)

5 因果経過の基本的部分(221) 

6 過失の標準(222)

7 「危惧感説」(223)

§6 信頼の原則 224

1 「信頼の原則」の意味(224) 

2 信頼の相当性(224)

3 判断時間(225)

§7 管理・監督過失 226

1 管理・監督過失の意味(226)

2 管理・監督過失の問題点(226)

3 管理・監督過失における信頼の原則(228)

§8 業務上過失と重過失 229

1 業務上過失の定義と加重処罰の根拠(229)

2 重過失の定義(230)

3 認識ある過失と認識なき過失(230)

 

Lesson 17  予備、未遂 232

§1 未遂とは 232

1 未遂は未完成犯罪(232) 

2 予備・陰謀と未遂(233)

3 未完成犯罪の処罰範囲(234)

§2 実行の着手 235

1 実行の着手の意味(235) 

2 決意の確定性(236)

3 犯行計画の意味(236)

§3  実行の着手に関する諸学説 237

1 未遂の本質(237) 

2 主観的未遂論と客観的未遂論(237)

3 実行の着手に関する学説の状況(238)

§4  実行の着手に関する特殊問題 239

1 離隔犯の未遂(239) 

2 不作為犯の未遂(240)

3 結果的加重犯と着手(240)

 

Lesson 18  不能犯と中止犯 243

§1 不能犯 243

1 不能犯の意味(243)

2 不能犯の判断方法(243)

3 具体的危険説(244)

4 客観的危険説(244)

§2 中止犯 245

1 中止犯の意味(245)

2 刑の減免の根拠(246)

3 「自己の意思により」(247) 

4 「犯罪を中止した」(248)

5 予備の中止(249)

 

Lesson 19  共犯論の基礎 251

§1 共犯の意味と種類 251

1 共犯の意味(251) 

2 必要的共犯(251)

3 片面的対向犯の不処罰根拠(253)

4 共犯の処罰根拠と片面的対向犯の不処罰(254)

§2 正犯と共犯 256

1 間接正犯(256) 

2 間接正犯の諸類型(256)

3 「道具理論」(258) 

4 「直接」正犯とみられる場合(258)

5 自手犯(259) 

6 適法行為を利用した間接正犯?(260)

7 緊急避難や職務行為の利用(260) 

8 正犯の定義(261)

9 正犯概念(263)

 

Lesson 20  共同正犯 266

§1 共同正犯の本質 266

1 共同正犯の意味(266) 

2 犯罪共同説と行為共同説(267)

3 一部実行全部責任の根拠(268)

§2 共同正犯の成立要件 269

1 共同実行の意思と共同実行の事実(269)

2 片面的共同正犯(269) 

3 過失犯の共同正犯(270)

4 結果的加重犯の共同正犯(273) 

5 承継的共同正犯(274)

6 不作為犯の共同正犯(275) 

7 共謀共同正犯(276)

8 共謀共同正犯と判例(278)

 

Lesson 21 教唆犯、従犯 282

§1 共犯の従属性 282

1 狭義の共犯(282) 

2 実行従属性(283)

3 要素従属性(284) 

4 是非弁別能力と故意(287)

5 罪名従属性(289)

§2  教唆・幇助をめぐる諸問題 289

1 再間接教唆、間接幇助(289) 

2 未遂の教唆(290)

3 幇肋の因果関係(291) 

4 日常取引と共犯(292)

5 条件付故意と教唆・幇助の区別(294)

 

Lesson 22 共犯論の諸問題 297

§1 身分犯の共犯 297

1 構成的身分犯と加減的身分犯(297) 

2 刑法65条の矛盾(298)

3 身分のない者の共同正犯?(299) 

4 65条 1 項と共同正犯(300)

5 判例・学説の状況(301) 

6 目的と身分(302)

7 65条 2 項と罪名従属性(304) 

8 違法身分の連帯作用?(304)

9 制限従属形式と違法の連帯(305)

10 構成的身分犯の共犯の処罰根拠(307)

11 身分者に身分犯を犯させたことを結果とする共犯構成要件(308)

12 65条 1 項と 2 項の矛盾の緩和(309)

13 構成的身分ないし違法身分に対する65条 2 項の適用(310)

14 加減的違法身分と65条 2 項(313)

§2 共犯と錯誤 314

1 共犯の錯誤の意味(314) 

2 正犯者の客体の錯誤(315)

3 間接正犯と教唆犯・従犯との間の錯誤(315)

§3 共犯と中止犯および共犯関係の解消 317

1 共犯における中止犯の特殊性(317)

2 共犯関係の解消の意味(317)

3 解消にならないケース(318) 

4 狭義の共犯と中止犯(319)

§4 共犯の処罰根拠 320

1 「共犯」の処罰根拠の射程(320)

2 共犯の処罰根拠に関する二つの側面(320)

3 従属性志向惹起説(修正惹起説)(321)

4 責任共犯説・不法共犯説(322) 

5 惹起説の意味(322)

6 混合惹起説(323) 

7 わが国での展開(324)

 

Lesson 23  罪数論 329

§1 罪数とは 329

1 罪数の意味(329) 

2 成立上の一罪(329)

3 科刑上一罪(330) 

4 とくに法条競合について(331)

5 科刑上一罪と併合罪(332) 

6 観念的競合と 1 個の行為(333)

7 牽連犯(334)

§2 包括一罪の位置づけ 335

1 包括一罪とは(335) 

2 狭義の包括一罪(335)

§3 一罪の訴訟法上の効果 337

1 一事不再理(337) 

2 公訴時効(338)

 

Lesson 24 刑罰論 341

§1  刑罰権および刑罰の正当化根拠 341

1 刑罰権(341) 

2 刑罰の正当化根拠(342)

§2 刑の種類 343

1 死  刑(343) 

2 拘禁刑(344) 

3 罰  金(344)

4 拘留・科料(345) 

5 没収・追微(345)

§3 刑の適用・量定 347

1 併合罪加重(347) 

2 再犯加重(348) 

3 自首減軽(349)

4 酌量減軽・法律上の減軽(349)

5 未決算入・期間および刑期の計算(350)

6 刑の執行猶予とその取消し(351)

7 刑の一部執行猶予(一部実刑)(352)

8 量刑基準(354) 

9 少年法上の特則(355)

§4 刑の執行 356

1 刑の執行(356) 

2 仮釈放・仮出場(356)

§5 刑罰消滅事由 358

1 刑罰消滅事由とは?(358) 

2 犯人の死亡・法人の消滅(359)

3 恩  赦(359) 

4 公訴時効(360) 

5 刑の時効(362)

6 刑の消滅(363)

§5 処 分 364

1 現行法上の処分(364) 

2 保安処分(364)

 

Lesson 25  犯罪体系論・再論 367

§1  問題的思考と体系的思考 367

1 体系の意味(367) 

2 一般論と具体的帰結との分裂(367)

3 問題的思考から体系的思考へ(369)

§2  体系論を不毛にするもの 370

1 体系論と解釈論の分裂(370) 

2 概念の相対化(370)

3 共謀共同正犯など(371) 

4 起訴便宜主義(372)

§3 展 望 373

1 法治主義(373) 

2 体系的思考と問題的思考の有機的結合(373)

 

Lesson 26 「共謀罪」立法による刑罰の大幅な拡張 375

§1 「共謀罪」の内容と危険性 375

1 その内容(375) 

2 中止未遂制度との矛盾と「監視社会」の危険(376)

§2 「準備行為」の法的性格 376

1 非身分犯と身分犯の結合犯?(376)

2 「構成要件要素」と「客観的処罰条件」との本質的な相違点(377)

3 「準備行為」は「客観的処罰条件」(378)

 

事項索引 379

判例索引 387