ことばが紡がれるとき
新刊

ことばが紡がれるとき

対人関係職の「専門性」を高めるために
兵藤智佳 編著
定価:2,640円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2024年11月01日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    116
  • ISBN:
    978-4-7923-6126-6
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内容紹介

 

《目 次》

 

はしがき(i)

第1部 多様な実践現場からの報告

私を位置づける言葉 ―大学生ボランティア教育の現場から― 兵藤智佳(3)

 一 大学生と体験の言語化 3

 二 オカピの事例 6

 三 「語れなさ」を巡って 13

社会をつくる「わたし」と「わたしたち」の「ことば」 ―留学生とのことばの活動の現場から― 佐野香織(17)

 一 はじめに 17

 二 「あの実践」 18

 三 〈わたし〉の「ことば」から〈わたしたち〉の「ことば」を社会に拓く 27

陣痛に耐える産婦に身体を委ねてもらう実践 ―助産師の現場から― 藤田景子(33)

 一 助産師としての仕事 33

 二 妊娠・出産とはどういう体験か 34

 三 出産の時に助産師は何をしているか ―助産師としての私の実践― 36

 四 自分が産んだと感じる出産をした産婦は社会につながっていく 41

もう一度「私」という主語を取り戻す ―DV被害者支援の現場から― 千野洋見(45)

 一 私について 45

 二 「私」という主語が奪われるDV 46

 三 DV被害の3段階 48

 四 「主語」を取り戻す 54

モノを介して「本音」を引き出す ―作業療法の現場から― 黒岩理絵(57)

 一 作業療法と私 57

 二 「摂食障害」を持つ患者の事例 62

 三 作業療法の可能性 68

生き方を広げる価値ある体験を創る ―障がいのある方の就労支援の現場から― 石丸徹郎(71)

 一 はじめに 71

 二 言葉をデザインする就労支援 77

 三 体験の連鎖から生まれた生き方の変化 81

 四 おわりに 84

自分を拓く、社会に拓く ―HIV陽性者ピアサポートの現場から― 加藤力也・大島 岳(87)

 一 ぷれいす東京ネスト・プログラム「PGM」とは 87

 二 ピアサポートの現場から 94

 

第2部 「言語化する場つくり」をめぐって

実践者たちによる言語化とその可能性 兵藤智佳(105)

 一 はじめに 105

 二 実践者たちから見える当事者 109

 三 実践者たちが実践していること 113

 四 実践者が築く関係性 118

 五 つながり、他者と生きていくために 123

「人とかかわる」実践者の「専門性」 ―実践をことばにする、拓く― 佐野香織(129)

 一 はじめに 129

 二 実践者から考える「専門性」 131

 三 実践をふり返りことばにすることと「専門性」の学びの意義 ―ナラティブ・アプローチから考える― 137

 四 個人の省察的実践を他者、社会に拓いていく意義 144

 五 おわりに 148