
不法行為法研究5
新美育文・浦川道太郎・古谷英恵 編
定価:4,950円(税込)-
在庫:
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発行:
2025年02月20日
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判型:
A5判上製 -
ISBN:
978-4-7923-2815-3
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内容紹介
《目 次》
はしがき i
[特別寄稿]
我が国における危険責任論の端緒 浦川道太郎 (3)
一 はじめに 3
二 明治初期における欧米の不法行為論の導入と危険責任論 4
三 東京大学法学部の法律討論会における危険責任をめぐる議論 5
四 我が国における危険責任論の受容と山田喜之助の『英国私犯法』 10
五 おわりに 14
[特集 無過失責任の諸相]
過失責任と無過失責任の分界線は? 新美育文(19)
一 はじめに 19
二 主観的過失から客観的過失へ 20
三 無過失責任の帰責根拠 42
四 結論 63
使用者責任における逆求償の発生原因 ―最判令和2年2月28日民集74巻2号106頁を契機として― 齋藤 航 (67)
一 序論 67
二 令和2年判決の概要 68
三 逆求償に関する学説とこれまでの判例 71
四 令和2年判決の意義と残された課題 81
五 判例における使用者責任の帰責根拠 86
六 結論 93
製造物責任における製造物の「欠陥」と医薬品の副作用 村山淳子 (97)
一 本稿の問題意識 97
二 製造物責任法の理論的課題 99
三 薬害訴訟の法理 ―スモン事件東京地裁判決とクロロキン事件東京地裁判決― 104
四 医薬品の欠陥判断 ―イレッサ事件判決― 112
五 学説による批判的検討 117
六 現行制度の欠缺 120
七 結論と展望 123
運行供用者と責任保険 ―特定自動運行車事故を対象として― 肥塚肇雄 (125)
一 はじめに 125
二 特定自動運行車の運行と利用 128
三 特定自動運行車の社会実装化と自賠法 134
四 責任保険の法的限界と被害者救済 145
五 おわりに 154
[論説]
民法第3編第5章題号「不法行為」の意義 ―今日的状況に照らして― 畑中久彌 (159)
一 はじめに 159
二 民法第3編第5章題号「不法行為」の意味 160
三 違法性要件固有の判断内容 164
四 諸外国の状況 172
五 おわりに 187