遺伝情報と法政策

遺伝情報と法政策

甲斐克則 編 吉田仁美/山本龍彦/瀬戸山晃一/永水裕子/佐藤雄一郎/玉井真理子 著
定価:3,520円(税込)
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  • 発行:
    2007年01月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    256頁
  • ISBN:
    978-4-7923-3223-5
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内容紹介

BR≪目次≫
序章 遺伝情報と法の関わり ―本書の目的と構成― (甲斐克則)BR
第1章 アメリカにおける遺伝子差別規制の動向 (吉田仁美)
はじめに/遺伝子差別禁止法制の背景/連邦法による遺伝子差別禁止の動き/2005年遺伝子差別禁止法案/おわりにBR
第2章 遺伝子例外主義に関する一考察 (山本龍彦)
はじめに/遺伝子特化型立法と遺伝子例外主義/「反」遺伝子例外主義の立場とその射程/「遺伝情報」の分類/おわりにBR
第3章 遺伝子情報例外主義論争が提起する問題 ―遺伝情報の特殊性とその他の医療情報との区別可能性と倫理的問題性― (瀬戸山晃一)
はじめに/ヒトゲノム計画の意図せざる副作用としての遺伝子差別/遺伝子情報例外主義論:遺伝情報の特殊性/遺伝子情報例外主義への反論:遺伝情報の特殊性の相対化/遺伝情報と他の医療情報区別の困難性と道徳的不適切性/遺伝子情報差別禁止法に内在するディレンマとその含意/議論されなければならない真の検討課題/おわりにBR
第4章 犯罪捜査のためのDNAデータベースと憲法 ―日米の比較法的研究 (山本龍彦)
はじめに/日米の法制度比較/DNA採取に焦点を当てたアプローチ/DNA型情報の(再)取得・保存・利用に焦点を当てたアプローチ/おわりにBR
第5章 医師の情報秘匿義務と遺伝情報の家族への開示 ―アメリカ法を素材として (永水裕子)
はじめに/裁判例から導かれる情報秘匿義務の例外/連邦法、州の制定法、および専門家集団の声明/おわりにBR
第6章 遺伝情報に関する一考察 ―アイスランド最高裁判決から― (佐藤雄一郎)
はじめに/HSD法制定までの動き/HSD法の概要および問題点/訴訟、そして最高裁判決/検討/おわりに/資料:アイスランド最高裁判決全訳BR
第7章 ドイツにおける遺伝情報の法的保護 ―『連邦議会審議会答申』を中心に― (甲斐克則)
はじめに/『連邦議会審議会答申』までの遺伝情報をめぐるドイツの法状況と法的論議/『連邦議会審議会答申』に現れた遺伝情報の法的保護をめぐる議論/遺伝情報の法的保護に向けた『ドイツ連邦議会審議会答申』の勧告とその検討/おわりにBR
終章 ヒトゲノム・遺伝子解析をめぐる国内のルールづくり ―211世紀ゲノム学を見すえて― (玉井真理子)