AIと不法行為法
新刊

AIと不法行為法

白石友行 著
定価:7,150円(税込)
  • 在庫:
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  • 発行:
    2025年09月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    282
  • ISBN:
    978-4-7923-2820-7
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《目 次》

 

はしがき(i)

初出一覧(x)

 

第1章 AIの時代と不法行為法

Ⅰ はじめに  1

Ⅱ 責任原因  4

 1 AIとの関連における人の責任原因  4

 (1) 問題の限定(4)

 (2) 問題の類型(7)

 2 一般不法行為と特別不法行為  10

 (1) 一般不法行為(10)

 (2) 特別不法行為(18)

Ⅲ 権利保護  28

 1 AIとの関連における人の権利の保護  28

 (1) 問題の限定(28)

 (2) 問題の類型(30)

 2 これまで認められてきた権利とその強化  32

 (1) これまで認められてきた権利の保護(32)

 (2) これまで認められてきた権利の強化(38)

Ⅳ おわりに  43

第2章 AIを用いた金融取引から生ずる民法上の諸問題に関する検討―SDGsの時代において自己決定と非差別を前提にした包摂を実現するために―

Ⅰ はじめに  45

Ⅱ 自己決定と非差別を前提にした包摂の実現とその法的課題  46

 1 AIを用いた金融取引等とSDGsの関係  46

 (1) AIを用いた金融取引等による自己決定と非差別を前提にした包摂の実現(46)

 (2) AIを用いた金融取引等が自己決定と非差別を前提にした包摂の実現に貢献する側面(50)

 (3) AIを用いた金融取引等が自己決定と非差別を前提にした包摂の実現を妨げる側面(52)

 2 AIを用いた金融取引等から生ずる法的問題  55

 (1) 自己決定と非差別を前提にした包摂に直接的に関わる問題への限定(55)

 (2) 自己決定と非差別を前提にした包摂に関連する紛争事例の想定(57)

 (3) 自己決定と非差別を前提にした包摂に関わる法的課題の抽出(60)

Ⅲ 自己決定と非差別を前提にした包摂の基盤になる権利保障  62

 1 従前の諸法理の適用による権利保障  62

 (1) 従前の諸法理を通じた自己決定と非差別を前提にした包摂の基盤になる権利保障(63)

 (2) AIを用いた金融取引等による従前の諸法理を通じた権利保障の実効化(70)

 (3) 金融取引等の提供を受ける者によるAIの利用可能性と従前の諸法理を通じた権利保障(73)

 2 従前の諸法理の発展による権利保障  76

 (1) 情報の取得の次元に関わる法的課題と情報の利用の次元に関わる法的課題(76)

 (2) 情報の取得の次元に関わる法的課題における権利保障のあり方(81)

 (3) 情報の利用の次元に関わる法的課題における権利保障のあり方(83)

Ⅳ おわりに  89

第3章 AIを用いた金融取引と民法理論 ―SDGsの時代における民法学の役割―

Ⅰ はじめに  91

Ⅱ 課題―AIを用いた金融取引等の法的評価  96

 1 紛争事例の提示  96

 (1) 想定される紛争事例(96)

 (2) 紛争事例の整理(101)

 2 検討課題の抽出  103

 (1) 検討の方法(103)

 (2) 検討の視座(107)

Ⅲ 検討―AIを用いた金融取引等と民法理論  109

 1 民法理論の適用と発展  110

 (1) 民法理論の適用(110)

 (2) 民法理論の発展(119)

 2 民法理論の応用と展開?  121

 (1) 民法理論の応用(121)

 (2) 民法理論の展開?(124)

Ⅳ おわりに  127

第4章 AIとフランスの民事責任法

Ⅰ はじめに  129

Ⅱ 現在の実定法による対応の可能性  134

 1 契約外責任の一般法による損害の賠償  135

 (1) AIから生じた損害とフォートに基づく責任(136)

 (2) AIから生じた損害と物=AIを原因とする責任(143)

 2 契約外責任の特別法による損害の賠償または補償  156

 (1) 製造物としてのAIから生じた損害と製造業者等の責任(157)

 (2) 自動運転自動車から生じた損害と運転者または管理者の責任(169)

Ⅲ あるべき法をめぐる議論とその課題  180

 1 AIの責任による損害の賠償という構想とその問題  181

 (1) AIの責任による損害の賠償という構想の放棄(181)

 (2) 他人=AIを原因とする責任による損害の賠償という構想の放棄(196)

 2 AI法による損害の賠償または補償という構想とその課題  199

 (1) AIから生じた損害とAIに関わる人の当然責任(200) 

 (2) AIから生じた損害と責任から切り離した補償(212)

Ⅳ おわりに  215

第5章 AIと不法行為法―フランス法の検討を通じた日本法における課題の描写―

Ⅰ はじめに  219

Ⅱ 不法行為法における課題  220

 1 責任の基礎  221

 2 責任の主体  227

Ⅲ 不法行為法を超える課題  231

 1 人と物(または財)  232

 2 責任と補償  236

Ⅳ おわりに  240

第6章 AIから生ずる権利侵害と不法行為法

Ⅰ はじめに  241

Ⅱ 現時点におけるAIに関連した権利侵害と不法行為法  248

 1 人の補助としてのAIに関連した権利侵害と過失に基づく責任  249

 2 人の補助としてのAIに関連した権利侵害と過失の証明から切り離された責任  253

Ⅲ 近い(?)未来におけるAIによる権利侵害と不法行為法  257

 1 人の代替としてのAIによる権利侵害と現時点の不法行為責任  259

 2 人の代替としてのAIによる権利侵害と近い(?)未来の不法行為責任  263

Ⅳ おわりに  269