刑事法ジャーナル 第86号
新刊

刑事法ジャーナル 第86号

刑事法ジャーナル編集委員会 編
定価:2,420円(税込)
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  • 発行:
    2025年12月26日
  • 判型:
    B5判並製
  • ページ数:
    248
  • ISBN:
    978-4-7923-8892-8
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《目 次》

 

〈巻頭言〉

刑法学の方法 (井田 良)  3

〈特集〉処罰の早期化をめぐる諸問題

処罰の早期化をめぐる議論の概要 (橋本広大)  4

面会要求等罪から見る処罰の早期化 (仲道祐樹)  14

取引関係における処罰の早期化 ─電磁的記録文書等偽造罪の立法に関して─ (山科麻衣)  23

憲法学の観点から見た処罰の早期化 (小西葉子)  36

〈特集〉拘禁刑の運用

拘禁刑の創設 ─その評価を踏まえた課題と今後に向けて─ (只木 誠)  49

拘禁刑下の矯正処遇等について (吉弘基成)  59

拘禁刑と犯罪被害者 (平山真理)  67

拘禁刑下での矯正処遇への期待と社会内処遇の課題 ─行動変化を促進するために─ (勝田 聡)  73

〈刑事立法の動き〉

・「 情報通信技術の進展等に対応するための刑事訴訟法等の一部を改正する法律」の概要 (小倉健太郎)  79

【資料】情報通信技術の進展等に対応するための刑事訴訟法等の一部を改正する法律(令和7年法律第39号)  87

〈外国刑事法務事情〉

・英国刑事法務事情(84)─LXXXIV 2025年6月~8月の主要動向─ (清野憲一)  191

〈刑事裁判例批評〉

(496)2回のインスリン過剰投与による殺人について、うち一回が殺人の実行行為に当たらないとした原判決の事実誤認の判決への影響 ─大阪高判令和6・4・26裁判所ウェブサイト、判タ1532号80頁─ (杉本拓海)  217

(497)非葬祭義務者の死体隠匿・損壊への加担による死体遺棄罪・死体損壊罪の従犯の成否 ─札幌地判令和7・5・7裁判所ウェブサイト─ (小野上真也)  223

(498)確定判決が請求人の犯人性を認める根拠とした関係者らの供述について、新旧証拠の総合評価によれば、関係者の一人が、本件に関する情報提供をすることで自らの刑事事件における量刑の軽減等の不当な利益を得ようと、請求人が犯人であるとの虚偽の供述をし、捜査に行き詰った捜査機関において、他の関係者らに対して上記供述に基づく誘導等の不当な働きかけを行い、他の関係者らも迎合した結果、上記虚偽の供述に沿う関係者らの供述が形成された疑いが払拭できないとして、関係者らの供述の信用性を否定し、確定判決の事実認定に合理的な疑いが生じたとして、再審開始を認めた事例─福井女子中学生殺人事件第二次再審請求事件・再審開始決定─ ─名古屋高金沢支判令和6・10・23裁判所ウェブサイト、判時2615号18頁、判タ1530号112頁、判例秘書L07920491─ (大善文男)   234

(499)第1審の有罪判決をした裁判官が当該被告事件の控訴裁判所のする保釈に関する裁判に関与することの適否─最(一小)決令和7・5・21裁判所ウェブサイト、判タ1536号69頁─ (三好幹夫)  242

・古田佑紀先生を偲ぶ (辻 裕教)  188